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七章
七章 五分の五
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「でも、それで良いと思いますよ。彼は全然ダメですが……貴女は簡単に人を信用しない。騙される側の人じゃなく、騙す側の人だ! 実際、それでお金を稼いでもいますしね」
「何ですかそれ、今度は脅すつもりですか?」
(彼って誰や?)
「いやいや、褒め言葉ですよ! それに人を見る目も確かだ! 出会って間もない私をペラペラと評したのですから……作品にしか興味無い、言い得て妙です」
(ひょっとして……根に持ってる?)
「そんなペラペラな私でも、作品の為なら人と真剣に向き合ったりするんですよ」
(うわぁ、結構、根に持ってるわ)
「でも、これは自己評価です。ともすれば、自己都合かも知れません。そこで貴女です!」
「ウチ?」
「貴女の評価が知りたい! 私は、どれだけ作品に真摯と言えるでしょう? 興味の対象が作品にしか向かない私が簡単に作品を裏切ってしまう、そんなことはないでしょうか?」
「何でそんなこと、答えんとアカンのです」
「人をペラペラと評した罰です!」
(やっぱり!)
「……良いんですか? 別に遠慮はしませんよ」
「率直に言ってください」
「アンタのは、興味やない。執着や! 真摯もクソもない」
「同じ見立てで安心しました。彼の見立ても同じでしたね!」
「彼?」
「このままじゃ、性根が腐る……でしたっけ? 人が良すぎて騙される見本のような人ですね」
「それって!」
「私が探していたのは橘花穂華さん、貴女です! 弟の晋吾さんに貴女を代理人にするよう、私が薦めました」
「晋吾に会うたんですか?」
「このままだと、彼はまた騙されて失敗しますよ」
「何ですかそれ、今度は脅すつもりですか?」
(彼って誰や?)
「いやいや、褒め言葉ですよ! それに人を見る目も確かだ! 出会って間もない私をペラペラと評したのですから……作品にしか興味無い、言い得て妙です」
(ひょっとして……根に持ってる?)
「そんなペラペラな私でも、作品の為なら人と真剣に向き合ったりするんですよ」
(うわぁ、結構、根に持ってるわ)
「でも、これは自己評価です。ともすれば、自己都合かも知れません。そこで貴女です!」
「ウチ?」
「貴女の評価が知りたい! 私は、どれだけ作品に真摯と言えるでしょう? 興味の対象が作品にしか向かない私が簡単に作品を裏切ってしまう、そんなことはないでしょうか?」
「何でそんなこと、答えんとアカンのです」
「人をペラペラと評した罰です!」
(やっぱり!)
「……良いんですか? 別に遠慮はしませんよ」
「率直に言ってください」
「アンタのは、興味やない。執着や! 真摯もクソもない」
「同じ見立てで安心しました。彼の見立ても同じでしたね!」
「彼?」
「このままじゃ、性根が腐る……でしたっけ? 人が良すぎて騙される見本のような人ですね」
「それって!」
「私が探していたのは橘花穂華さん、貴女です! 弟の晋吾さんに貴女を代理人にするよう、私が薦めました」
「晋吾に会うたんですか?」
「このままだと、彼はまた騙されて失敗しますよ」
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