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第2章 一目惚れ
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「これからずっと、やられるから。」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
信じられない。紗由理ちゃんはそんな人ではないと思っていたのに。紗由理ちゃんと私は同じ施設に入っていた。二人で施設に帰る途中、
「ごめんね。痛かったでしょ」
紗由理ちゃんが私に謝ってきた。私はどこかで謝ってくれるのを期待していたのだろう。内心嬉しかった。でも、表には出さない。
「何で、あんなことしたの?」
それは、私が一番疑問に思ったことだった。
「姫香ちゃんがくる前は私がいじめられたの。施設に入ってたから。でも、耐えられた。でも、姫香ちゃんが来て同じ施設の人って知って、もう耐えられなくなって…」
私達は、いつの間にか施設についていた。
「お帰りなさい。」
「ただいま」
私と紗由理ちゃんは奥の部屋に入った。
「部屋、同じだね。」
「うん。」
何だか気まずい。コンコン 誰か来た。
「はーい、どなたですか~?」
私は、ドアを開けた。目の前には、身長が高く髪がボサボサの銀色で、眼鏡を男の子がいた。
「俺、中納屋小学校6年2組の矢部 夢空(やべ ゆうら)よろしくな‼」
どうやら、隣の部屋らしい。
「あ、中納屋小学校6年1組の桃山 姫香(ももやま ひめか)です。よろしくお願いします。」
夢空くんは眼鏡を外し、悲しそうな顔でいった。
「おま…いや、姫香はさ、いじめとか大丈夫?」
「え?」
「施設に入ってる子は大抵いじめられてるんだよ。だから、心配でさ。何かあったら俺に言えよな。」
夢空くんは、言い終わると走って自分の部屋に戻った。
お礼、言えなかったな。その夜は、先生に紹介されたり施設内を案内されたりと大変だった。疲れきってそのまま寝てしまった。次の朝、私は早めに学校についた。
「おはよう」
と言っても誰も返事をしてくれない。すると結衣ちゃんが
「姫香ちゃん、こっちおいで」
と呼んで来た。何かなってついていったらクラスの女子達が、モップを持っていた。
「何…これ」
「施設の子は汚ないって言うから、私達が、綺麗にしてあげようとしてるの。感謝してね」
や…やめて
結衣ちゃんがにんまりと笑っていた。ダダダダダダッ
え、何…?
「姫香、大丈夫か⁉」
「夢空くん‼」
夢空くん…何で?
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
信じられない。紗由理ちゃんはそんな人ではないと思っていたのに。紗由理ちゃんと私は同じ施設に入っていた。二人で施設に帰る途中、
「ごめんね。痛かったでしょ」
紗由理ちゃんが私に謝ってきた。私はどこかで謝ってくれるのを期待していたのだろう。内心嬉しかった。でも、表には出さない。
「何で、あんなことしたの?」
それは、私が一番疑問に思ったことだった。
「姫香ちゃんがくる前は私がいじめられたの。施設に入ってたから。でも、耐えられた。でも、姫香ちゃんが来て同じ施設の人って知って、もう耐えられなくなって…」
私達は、いつの間にか施設についていた。
「お帰りなさい。」
「ただいま」
私と紗由理ちゃんは奥の部屋に入った。
「部屋、同じだね。」
「うん。」
何だか気まずい。コンコン 誰か来た。
「はーい、どなたですか~?」
私は、ドアを開けた。目の前には、身長が高く髪がボサボサの銀色で、眼鏡を男の子がいた。
「俺、中納屋小学校6年2組の矢部 夢空(やべ ゆうら)よろしくな‼」
どうやら、隣の部屋らしい。
「あ、中納屋小学校6年1組の桃山 姫香(ももやま ひめか)です。よろしくお願いします。」
夢空くんは眼鏡を外し、悲しそうな顔でいった。
「おま…いや、姫香はさ、いじめとか大丈夫?」
「え?」
「施設に入ってる子は大抵いじめられてるんだよ。だから、心配でさ。何かあったら俺に言えよな。」
夢空くんは、言い終わると走って自分の部屋に戻った。
お礼、言えなかったな。その夜は、先生に紹介されたり施設内を案内されたりと大変だった。疲れきってそのまま寝てしまった。次の朝、私は早めに学校についた。
「おはよう」
と言っても誰も返事をしてくれない。すると結衣ちゃんが
「姫香ちゃん、こっちおいで」
と呼んで来た。何かなってついていったらクラスの女子達が、モップを持っていた。
「何…これ」
「施設の子は汚ないって言うから、私達が、綺麗にしてあげようとしてるの。感謝してね」
や…やめて
結衣ちゃんがにんまりと笑っていた。ダダダダダダッ
え、何…?
「姫香、大丈夫か⁉」
「夢空くん‼」
夢空くん…何で?
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