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第2章 王子と私
第26話 図書室にて
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私たちが訪れたのは、城内にある図書室だ。
王家専用のそこは、この国一の古い書物が並び、何より豪華な広めの応接室みたいな静寂に包まれていた。
といっても、訪れた私たちが大変騒がしい部類に入るのだが。
「とっととおろしてよ、アール」
「あいよ」
トンと地面に足がついた。
わーい、自由だーと、私が図書室をかけまわると、しゅ-さんがダメダメと追いかけてくる。
楽しいよー追いかけっこだー。
「今から二人に絵本の読み聞かせをするから、誰も入れないように」
扉の外に立つ警備の騎士に、アールが指示を出していた。
一応、王子専属なだけあって、騎士の中でも位は高いらしい。
まあ、本体は誰も知らないからね、ただの馬鹿犬ってのはね。
「あのねーしゅーさん。文字読める?」
「うん、読めるよ」
「私も読めるんだけど、これってさチートかな?」
「チート? ああ、ハヤトがいってた、ズルのやつか。うん、チートだね、あとで詳しく教えるよ」
「ズルでもなんでもいいじゃない、便利で実際に助かるんだから」
「そうだね、そういえば言葉と文字は、この世界では全て共通してるのは助かるね」
本当にこれは良かった。一から学ぶとかダルすぎる。
私は、楽して得をするのが大好きだ。
あと、割引特価の文字も好き! 特に半額シール大好き!
わきわきと喜びを仁王立ちして噛み締めていたら、アールに捕獲され近くの椅子に座らされた。
「あ、僕は自分で座れます」
横に自主的に座ったしゅーさんに、苦笑するアールは、向かいに座る。
「とりあえず、人払いもしたし、ここなら話し合いにも最適だろう」
「何を話し合うの?」
「今後の事だ。こいつも来たしな」
こいつとアールに指をさされた、しゅーさんもウンウンと頷いた。
そして、私たちは、あーだこーだと脱線しながらも話し合う。
この世界は精霊の力によって守られている。
精霊はこの世界に力を注ぎ、そして各自で分割して体内に魔界を封印している。
「我らの封印が破れても、世界が滅ぶ程度だけどな」
「らめ――――っ!」
簡単に怖い事いうな、骨かじっとけ駄犬!
ともかく四大精霊は大事なのに、精霊の力が弱まってきている。
理由は、彼らのご飯が減ってきているから。
ご飯は、過去の異世界聖女の血を引く一部の者からしか発現しない。
スキル持ちも減っていき、そもそもスキル持ちの力が弱まっていったから、精霊のご飯の質も落ちていった。
「いやあ、我らも腹が減りすぎて、このまま消えるのかと」
ガシガシと私は頭を撫でられるが、やめい! セットが崩れるやいっ!
「なんで力が弱くなってきてるんだろう?」
「それがわかれば腹減ってねーな」
「うっせえ駄犬」
「まゆまゆは相変わらず強いなあ」
しゅーさんに、いい子いい子と撫でられて、私はニッコリだ。変な顔するな馬鹿犬。
ともかく、そろそろヤバイと見かねたのが、この世界の女神様。
例の過去に聖女を召喚した神様だ。
本来なら神様ってのは力を行使してはならない。人の世界のバランスが崩れてしまうから。
だから、代わりに精霊がいるんだけど、その精霊の為に再び召喚を試みたらしい。
それが失敗して、どうやら死んだばかりの私の魂が呼び寄せられた。
「女神様いわく、魂だけでも大いなる意志の意図があるのかも……らしいよ?」
確かに私のスキルは精霊を救えるそうだ。
魂の時に、女神が色々と私にその説明をしたらしいが、私は遺産の心配ばかりで話なんぞ聞いちゃいなかった……と。
「当然だよ。だってしゅーさんや、息子たち、何よりハヤトが心配だったからね」
「君の残した遺産と保険金は、全てハヤトの二回目の手術代に使ったよ。だからハヤトは移植に成功したんだ」
「本当に? 良かったぁ!」
私は横に座るしゅーさんの手を握って、ブンブンと振り喜んだ。
それだよ、その後が心配だったんだ。
良かった、本当に良かった。
「喜んでるところ悪いが、まだ話終わってねーぞ」
「うるさい馬鹿犬、お座り! 待て!」
「座ってるし、待ってる」
ともかく私が可愛く転生したのは理解した。
次はしゅーさんだ。
しゅーさんは餅を詰まらせて死亡した後に、自動的に女神に呼び寄せられたらしい。
「ちょっとあの子、ちゃんと話聞いてくれてなくって心配なのよねぇ」
私を想って亡くなったしゅ-さんは、私の補助を快く受け入れ転生してくれた。
お詫びに、彼は王子として私と共にいれる位置に転生した。
「貴方にはあの子を助けて欲しいのよ。貴方たち二人は前世の知識をそのままに、言語の自動化の処理はされているから。ごめんね、もうこれ以上は私の力を使うとロクな影響が出ないからダメなのよ」
「いえ、彼女を王女に、そして僕を王子にしてくれて有難うございます」
「あなたはいい子ねえ」
おい、女神出てこい。私だって、見た目はめっちゃいい子だいっ!
とりあえず結論。
私がきたよ、しゅーさん追いかけてきたよ。以上。
王家専用のそこは、この国一の古い書物が並び、何より豪華な広めの応接室みたいな静寂に包まれていた。
といっても、訪れた私たちが大変騒がしい部類に入るのだが。
「とっととおろしてよ、アール」
「あいよ」
トンと地面に足がついた。
わーい、自由だーと、私が図書室をかけまわると、しゅ-さんがダメダメと追いかけてくる。
楽しいよー追いかけっこだー。
「今から二人に絵本の読み聞かせをするから、誰も入れないように」
扉の外に立つ警備の騎士に、アールが指示を出していた。
一応、王子専属なだけあって、騎士の中でも位は高いらしい。
まあ、本体は誰も知らないからね、ただの馬鹿犬ってのはね。
「あのねーしゅーさん。文字読める?」
「うん、読めるよ」
「私も読めるんだけど、これってさチートかな?」
「チート? ああ、ハヤトがいってた、ズルのやつか。うん、チートだね、あとで詳しく教えるよ」
「ズルでもなんでもいいじゃない、便利で実際に助かるんだから」
「そうだね、そういえば言葉と文字は、この世界では全て共通してるのは助かるね」
本当にこれは良かった。一から学ぶとかダルすぎる。
私は、楽して得をするのが大好きだ。
あと、割引特価の文字も好き! 特に半額シール大好き!
わきわきと喜びを仁王立ちして噛み締めていたら、アールに捕獲され近くの椅子に座らされた。
「あ、僕は自分で座れます」
横に自主的に座ったしゅーさんに、苦笑するアールは、向かいに座る。
「とりあえず、人払いもしたし、ここなら話し合いにも最適だろう」
「何を話し合うの?」
「今後の事だ。こいつも来たしな」
こいつとアールに指をさされた、しゅーさんもウンウンと頷いた。
そして、私たちは、あーだこーだと脱線しながらも話し合う。
この世界は精霊の力によって守られている。
精霊はこの世界に力を注ぎ、そして各自で分割して体内に魔界を封印している。
「我らの封印が破れても、世界が滅ぶ程度だけどな」
「らめ――――っ!」
簡単に怖い事いうな、骨かじっとけ駄犬!
ともかく四大精霊は大事なのに、精霊の力が弱まってきている。
理由は、彼らのご飯が減ってきているから。
ご飯は、過去の異世界聖女の血を引く一部の者からしか発現しない。
スキル持ちも減っていき、そもそもスキル持ちの力が弱まっていったから、精霊のご飯の質も落ちていった。
「いやあ、我らも腹が減りすぎて、このまま消えるのかと」
ガシガシと私は頭を撫でられるが、やめい! セットが崩れるやいっ!
「なんで力が弱くなってきてるんだろう?」
「それがわかれば腹減ってねーな」
「うっせえ駄犬」
「まゆまゆは相変わらず強いなあ」
しゅーさんに、いい子いい子と撫でられて、私はニッコリだ。変な顔するな馬鹿犬。
ともかく、そろそろヤバイと見かねたのが、この世界の女神様。
例の過去に聖女を召喚した神様だ。
本来なら神様ってのは力を行使してはならない。人の世界のバランスが崩れてしまうから。
だから、代わりに精霊がいるんだけど、その精霊の為に再び召喚を試みたらしい。
それが失敗して、どうやら死んだばかりの私の魂が呼び寄せられた。
「女神様いわく、魂だけでも大いなる意志の意図があるのかも……らしいよ?」
確かに私のスキルは精霊を救えるそうだ。
魂の時に、女神が色々と私にその説明をしたらしいが、私は遺産の心配ばかりで話なんぞ聞いちゃいなかった……と。
「当然だよ。だってしゅーさんや、息子たち、何よりハヤトが心配だったからね」
「君の残した遺産と保険金は、全てハヤトの二回目の手術代に使ったよ。だからハヤトは移植に成功したんだ」
「本当に? 良かったぁ!」
私は横に座るしゅーさんの手を握って、ブンブンと振り喜んだ。
それだよ、その後が心配だったんだ。
良かった、本当に良かった。
「喜んでるところ悪いが、まだ話終わってねーぞ」
「うるさい馬鹿犬、お座り! 待て!」
「座ってるし、待ってる」
ともかく私が可愛く転生したのは理解した。
次はしゅーさんだ。
しゅーさんは餅を詰まらせて死亡した後に、自動的に女神に呼び寄せられたらしい。
「ちょっとあの子、ちゃんと話聞いてくれてなくって心配なのよねぇ」
私を想って亡くなったしゅ-さんは、私の補助を快く受け入れ転生してくれた。
お詫びに、彼は王子として私と共にいれる位置に転生した。
「貴方にはあの子を助けて欲しいのよ。貴方たち二人は前世の知識をそのままに、言語の自動化の処理はされているから。ごめんね、もうこれ以上は私の力を使うとロクな影響が出ないからダメなのよ」
「いえ、彼女を王女に、そして僕を王子にしてくれて有難うございます」
「あなたはいい子ねえ」
おい、女神出てこい。私だって、見た目はめっちゃいい子だいっ!
とりあえず結論。
私がきたよ、しゅーさん追いかけてきたよ。以上。
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