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第3章 ディラン王国へ
第38話 お腹いっぱいでしゅよ
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兄が焼いたクレープで、焼き鳥を巻いて簡易ケバブでムシャムシャ食べました。
「この子凄いわ、本当に力が戻ってくる」
「おうよ、やらんよ」
「そもそも、お前のじゃないでしゅ馬鹿犬」
「こらっ、アーリー。犬じゃなくって馬鹿狼だ」
「ほら、まゆまゆ。お水だよ」
盛り上がる中で、アールの首にしがみついて、引き離されるエバがいた。
「やーん! 五百年ぶり位なのに、冷たぁーい」
「新しいご馳走を探しに来ただけで、お前とは会いたくなかった!」
「やだーん」
二人のやり取りを生暖かく見ながら、私の体はフラフラと揺れ始めた。
「ん? まゆまゆ?」
遠くで、しゅーさんの声が聞こえたなぁ……意識が遠くなっていく。
小さい体は体力が、無さすぎる。
お腹が満ちた安心感と、スキル使用の疲労から、小さなマブタがドーンと重くなり、私は睡魔に襲われ夢の国に旅立った。
次に目覚めると、見知らぬ天井が見えた。
びっくりして飛び起きたと同時に、フカフカのベッドから転がり落ちた。
ドタンと音がすると共に、部屋に侍女達がなだれ込む。
数人の侍女に包囲され、私の泣き声が響き渡る。
「びぇえ――――っ!!」
慌てる侍女達が必死で私をあやしてくる。
「ああっ、泣かないでください姫様!」
「泣き顔も可愛らしいですが、どうしましょう!」
「怖くないですよ、知らない場所でビックリしましたね」
ぬいぐるみを差し出されたが、コレではないと首を横に振って泣きわめくと、棒付き飴を差し出された。咥えて黙る。
「うっぐ……すん。ペロペロペロ」
(うまっ! 朝から飴なんて最高かよ!)
まあ、可愛い、やっと泣きやんだと、侍女達に着替えを促される。
飴は渡さんよ? 飴は私のだっ!
ちやほやと着替えさせられ、最後は私の笑顔でしめくくる。
「ありがとでしゅ」
「きゃーっ! 可愛いっ!」
フッ、天使スマイルは殺傷力抜群なのさ。
今日は薄い緑のワンピース風ドレスで、首の後ろのリボンで結ばれている。
フリフリとスカートを振って、私は皆が待つという朝食の間に連れてこられた。
「おはよーでしゅよ!」
「おはようまゆまゆ!」
「アーリーおはよう!」
既に私以外は席についていた。
うちの兄と私、そしてしゅーさんと、しゅーさん兄だ。
後ろでアールが無言で立っている。
そして、なぜか侍女服を着たエバがいた。
「ほえ? エバ?」
「しーっ、内緒よ。私は侍女のエバよ?」
「ふぁ?」
馬鹿なの、この鳥? 何のプレイなのこれ?
チラリと見ると、しゅー兄さんが苦笑していた。
流石に、彼はエバの正体を知ってるわなぁ。
「おはようアリアナ姫。彼女は私付きの侍女で、色々な事情があって身元は内緒なんだ」
「なんで、ここにいるでしゅか?」
「たまに、こうやって城の中を手伝ってくれるんだよ」
アールが護衛騎士みたいなもんで、エバは侍女を偽装してるんだな。
「ともかく食事を始めよう」
しゅー兄の言葉を合図に、食事が運ばれてくる。
並べられたのは、黄色の濃いパンが籠に詰められ取り放題。
スープは黄金色で、一口飲むとわかる。
「コンソメスープだぁ!」
「美味しいねアーリー」
「あいでしゅ!」
うちの国は、骨からダシをとるのがメインだから、コンソメはまだないんだよね。
互いの国の行き来って、あまりないのが現状らしくって、そのお陰で戦争もないけど、文化交流も廃れていっているのが今なんだよ。
なんでだろうね、どうしてお互いの国同士もっと仲良く交流できないんだろう。
そうしたら、もっと色々な料理が開発されると思うんだけど。
以前にそんな話を兄にしたところ、今は自分たちの国で精一杯だから、王族や国の代表がかろうじてやり取りしている状態だそうだ。
ただし、北の国に関しては、今では一切の交流はない。理由は不明だが、国の王族の血筋が耐えたとか? それヤバくない?
商人たちが互いの名産を輸出入しているが、かなりの高額にて品薄状態も続き、自国で真似て栽培しても、質はどうしても落ちてしまう。
「まあ、ほかの精霊の死んだ気配はないから、生きてはいるだろうよ」
アールはその時も、他人事であくびをしていた。
魔界は開放されなくても、その国に封印されていた魔界四分の一の魔素は開放されてしまう。つまり、国が滅ぶという事だ。
互いの領地は、それぞれの精霊の管轄にて手出し無用・口出し無用。
てか、北の国には米があるのだから、破滅されたら本気で困る。
だが、父も兄も北は交流もなくなり危険すぎるから、行くのは絶対にダメと釘を刺されている。
物思いにふけってしまい、しゅーさんが話しかけてくれたのにも気づかなかった。
「どうしたの? まゆまゆ」
「はっ! えっと、あの、コンソメがあるのは嬉しいけど、和風ダシも欲しいな……と」
「醤油が出来た位だもんね。欲しいよね、和風って言ったら魚か」
「アーリーは時々、大人みたいな言葉遣いをするんだね」
「ひょえっ!」
大きく体を跳ねてビクンとした私の後ろで、アールが笑ってやがる。
お前、本当に炊き込んでやろうか……ん? 炊き込む?
「この子凄いわ、本当に力が戻ってくる」
「おうよ、やらんよ」
「そもそも、お前のじゃないでしゅ馬鹿犬」
「こらっ、アーリー。犬じゃなくって馬鹿狼だ」
「ほら、まゆまゆ。お水だよ」
盛り上がる中で、アールの首にしがみついて、引き離されるエバがいた。
「やーん! 五百年ぶり位なのに、冷たぁーい」
「新しいご馳走を探しに来ただけで、お前とは会いたくなかった!」
「やだーん」
二人のやり取りを生暖かく見ながら、私の体はフラフラと揺れ始めた。
「ん? まゆまゆ?」
遠くで、しゅーさんの声が聞こえたなぁ……意識が遠くなっていく。
小さい体は体力が、無さすぎる。
お腹が満ちた安心感と、スキル使用の疲労から、小さなマブタがドーンと重くなり、私は睡魔に襲われ夢の国に旅立った。
次に目覚めると、見知らぬ天井が見えた。
びっくりして飛び起きたと同時に、フカフカのベッドから転がり落ちた。
ドタンと音がすると共に、部屋に侍女達がなだれ込む。
数人の侍女に包囲され、私の泣き声が響き渡る。
「びぇえ――――っ!!」
慌てる侍女達が必死で私をあやしてくる。
「ああっ、泣かないでください姫様!」
「泣き顔も可愛らしいですが、どうしましょう!」
「怖くないですよ、知らない場所でビックリしましたね」
ぬいぐるみを差し出されたが、コレではないと首を横に振って泣きわめくと、棒付き飴を差し出された。咥えて黙る。
「うっぐ……すん。ペロペロペロ」
(うまっ! 朝から飴なんて最高かよ!)
まあ、可愛い、やっと泣きやんだと、侍女達に着替えを促される。
飴は渡さんよ? 飴は私のだっ!
ちやほやと着替えさせられ、最後は私の笑顔でしめくくる。
「ありがとでしゅ」
「きゃーっ! 可愛いっ!」
フッ、天使スマイルは殺傷力抜群なのさ。
今日は薄い緑のワンピース風ドレスで、首の後ろのリボンで結ばれている。
フリフリとスカートを振って、私は皆が待つという朝食の間に連れてこられた。
「おはよーでしゅよ!」
「おはようまゆまゆ!」
「アーリーおはよう!」
既に私以外は席についていた。
うちの兄と私、そしてしゅーさんと、しゅーさん兄だ。
後ろでアールが無言で立っている。
そして、なぜか侍女服を着たエバがいた。
「ほえ? エバ?」
「しーっ、内緒よ。私は侍女のエバよ?」
「ふぁ?」
馬鹿なの、この鳥? 何のプレイなのこれ?
チラリと見ると、しゅー兄さんが苦笑していた。
流石に、彼はエバの正体を知ってるわなぁ。
「おはようアリアナ姫。彼女は私付きの侍女で、色々な事情があって身元は内緒なんだ」
「なんで、ここにいるでしゅか?」
「たまに、こうやって城の中を手伝ってくれるんだよ」
アールが護衛騎士みたいなもんで、エバは侍女を偽装してるんだな。
「ともかく食事を始めよう」
しゅー兄の言葉を合図に、食事が運ばれてくる。
並べられたのは、黄色の濃いパンが籠に詰められ取り放題。
スープは黄金色で、一口飲むとわかる。
「コンソメスープだぁ!」
「美味しいねアーリー」
「あいでしゅ!」
うちの国は、骨からダシをとるのがメインだから、コンソメはまだないんだよね。
互いの国の行き来って、あまりないのが現状らしくって、そのお陰で戦争もないけど、文化交流も廃れていっているのが今なんだよ。
なんでだろうね、どうしてお互いの国同士もっと仲良く交流できないんだろう。
そうしたら、もっと色々な料理が開発されると思うんだけど。
以前にそんな話を兄にしたところ、今は自分たちの国で精一杯だから、王族や国の代表がかろうじてやり取りしている状態だそうだ。
ただし、北の国に関しては、今では一切の交流はない。理由は不明だが、国の王族の血筋が耐えたとか? それヤバくない?
商人たちが互いの名産を輸出入しているが、かなりの高額にて品薄状態も続き、自国で真似て栽培しても、質はどうしても落ちてしまう。
「まあ、ほかの精霊の死んだ気配はないから、生きてはいるだろうよ」
アールはその時も、他人事であくびをしていた。
魔界は開放されなくても、その国に封印されていた魔界四分の一の魔素は開放されてしまう。つまり、国が滅ぶという事だ。
互いの領地は、それぞれの精霊の管轄にて手出し無用・口出し無用。
てか、北の国には米があるのだから、破滅されたら本気で困る。
だが、父も兄も北は交流もなくなり危険すぎるから、行くのは絶対にダメと釘を刺されている。
物思いにふけってしまい、しゅーさんが話しかけてくれたのにも気づかなかった。
「どうしたの? まゆまゆ」
「はっ! えっと、あの、コンソメがあるのは嬉しいけど、和風ダシも欲しいな……と」
「醤油が出来た位だもんね。欲しいよね、和風って言ったら魚か」
「アーリーは時々、大人みたいな言葉遣いをするんだね」
「ひょえっ!」
大きく体を跳ねてビクンとした私の後ろで、アールが笑ってやがる。
お前、本当に炊き込んでやろうか……ん? 炊き込む?
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