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第六話
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わたしの言葉にアンもエギルも、そろって呆れ顔になる。
しかし、煽りをされたアールヴは、冷たい目でわたしを見た。
無造作にすたすたとわたしに向かって、歩いてくる。
予備動作もなくいきなり剣が、わたしに襲いかかった。お、練習刀じゃなくて実刀かよと思う。
ダークの剣とは段違いに、速い。
でも、ボクサーのジャブに比べると半分くらいか。
上段からわたしの肩口目掛けて、鋼の閃光となった剣が襲いかかる。
でもこれは、見せ太刀とこころのなかで呟く。
アールヴ君は、これで斬れるとは思ってないね。
本命は、二の太刀。
わたしはスウェイバックで、振り下ろされる剣を躱す。
アールヴ君は剣を翻し、わたしの足に向かって斬りつけてくる。
おう。足一本斬り落とす気だね、この子。その意気やヨシ。
でも足を斬り落とされるのは嫌なんで、間合いをつめる。
わたしの右手が、フリッカージャブのようにアールヴ君の顎先を掠めた。
脳が、ぐるんと揺さぶられ剣が止まる。
多分、エギルからもアンからもわたしが何をしたか判らなかったはず。
わたしは左手の指先で、アールヴ君の額をチョンとつく。
アールヴ君は、尻もちをついた。
わたしは顎先に指をあて、小首を傾げる。
「ああ、気を使って倒された振りをしてくださったのね、アールヴさん」
アールヴ君は、無理やり立とうとしてまた尻もちをつく。おい、折角やられたふりということにしたのに、台無しにすんなよと思った。
エギルがさっと手をあげ、合図する。
十人くらいの兵が矢をつがえた弓を手にして、わたしの方を向く。
わたしは、アンの方に顔を向けた。
「ねぇ、こんなところでいかがかしら。もう少し頑張りましょうか?」
アンは、顔面蒼白でわたしを睨む。
「これくらいになさってはいかがです? もう、好きにしてくださって結構です」
わたしは満面の笑みを、アンとエギルに見せる。
そして、深々と頭をさげた。
腰より低く、頭を降ろす。
「エギル隊長さま。訓練の邪魔をして、まことに申し訳ございません。お詫びに、営倉に入りましょうか」
エギルは、うんざりした顔になる。
「いや、そんなことしてくれんなよ、ややこしい」
エギルは手を振り矢をつがえた兵が、解散する。
「二度と、おれの邪魔をせんでくれたら、それでいい」
わたしは、にこにこと笑ってエギルを見る。
「本当に、ありがとうございます。隊長さま」
エギルはしっ、しっと手を振る。
えらい扱いだが、わたしは微笑んだまますたすたと歩く。
アンが後ろに続いた。
わたしは背を向けたまま、アンに話しかける。
「このまま狩りにいくけど、よろしいかしら?」
アンは、とても長いため息をつく。
「なるべくひと目のつかないところで、死んでいただければ」
「善処するね」
わたしは振り返ると、にぃっと笑みを見せる。
そして、ひらりと城壁を飛び越え外に出た。
呆れた身体能力である。
大体三階建てくらいのビルを飛び越えた感じ。
まじで、キャプテン・アメリカみたいになってる。
しかし、煽りをされたアールヴは、冷たい目でわたしを見た。
無造作にすたすたとわたしに向かって、歩いてくる。
予備動作もなくいきなり剣が、わたしに襲いかかった。お、練習刀じゃなくて実刀かよと思う。
ダークの剣とは段違いに、速い。
でも、ボクサーのジャブに比べると半分くらいか。
上段からわたしの肩口目掛けて、鋼の閃光となった剣が襲いかかる。
でもこれは、見せ太刀とこころのなかで呟く。
アールヴ君は、これで斬れるとは思ってないね。
本命は、二の太刀。
わたしはスウェイバックで、振り下ろされる剣を躱す。
アールヴ君は剣を翻し、わたしの足に向かって斬りつけてくる。
おう。足一本斬り落とす気だね、この子。その意気やヨシ。
でも足を斬り落とされるのは嫌なんで、間合いをつめる。
わたしの右手が、フリッカージャブのようにアールヴ君の顎先を掠めた。
脳が、ぐるんと揺さぶられ剣が止まる。
多分、エギルからもアンからもわたしが何をしたか判らなかったはず。
わたしは左手の指先で、アールヴ君の額をチョンとつく。
アールヴ君は、尻もちをついた。
わたしは顎先に指をあて、小首を傾げる。
「ああ、気を使って倒された振りをしてくださったのね、アールヴさん」
アールヴ君は、無理やり立とうとしてまた尻もちをつく。おい、折角やられたふりということにしたのに、台無しにすんなよと思った。
エギルがさっと手をあげ、合図する。
十人くらいの兵が矢をつがえた弓を手にして、わたしの方を向く。
わたしは、アンの方に顔を向けた。
「ねぇ、こんなところでいかがかしら。もう少し頑張りましょうか?」
アンは、顔面蒼白でわたしを睨む。
「これくらいになさってはいかがです? もう、好きにしてくださって結構です」
わたしは満面の笑みを、アンとエギルに見せる。
そして、深々と頭をさげた。
腰より低く、頭を降ろす。
「エギル隊長さま。訓練の邪魔をして、まことに申し訳ございません。お詫びに、営倉に入りましょうか」
エギルは、うんざりした顔になる。
「いや、そんなことしてくれんなよ、ややこしい」
エギルは手を振り矢をつがえた兵が、解散する。
「二度と、おれの邪魔をせんでくれたら、それでいい」
わたしは、にこにこと笑ってエギルを見る。
「本当に、ありがとうございます。隊長さま」
エギルはしっ、しっと手を振る。
えらい扱いだが、わたしは微笑んだまますたすたと歩く。
アンが後ろに続いた。
わたしは背を向けたまま、アンに話しかける。
「このまま狩りにいくけど、よろしいかしら?」
アンは、とても長いため息をつく。
「なるべくひと目のつかないところで、死んでいただければ」
「善処するね」
わたしは振り返ると、にぃっと笑みを見せる。
そして、ひらりと城壁を飛び越え外に出た。
呆れた身体能力である。
大体三階建てくらいのビルを飛び越えた感じ。
まじで、キャプテン・アメリカみたいになってる。
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