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第47話「ろくでもない事態をひきおこすもの」【リディア】
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カネダとナツは、東京湾の地下にある旧帝国軍の廃墟で別れることになる。
その時点で、既に事態はもうジョン・スミスの手から離れてしまっていたかもしれない。
けれど、スミスはもう一度ナツを手に入れることを、こころみる。
多分、スミスはそれほど本気では無かったように思う。
スミスは自身の船を沈められた時点で、カンパニーの本社が全てをコントロールするために乗り込んでくると判っていた。
皮肉な話だけれども、スミスは自分が失敗することによって自分が報告していたことに真実が含まれていたことを、証明したようなものだ。
それまでカンパニーの本社は、スミスから報告された事実に対して判断を保留していた。
それはまあ、そうだろうと思う。
なにしろその全てが、あまりに馬鹿げていたのだから。
旧帝国軍の残した兵器がF22を上回るステルス性能を持っているなんて、誰が信じるものか。
ましてや常温核融合によって動作し、戦艦を一撃で沈めることができるプラズマ砲を装備した海戦兵器があるなんて、信じるほうがどうかしている。
スミスはきっと、ある程度事実を歪めて報告していただろうと思う。
そうでなければ、カンパニーの本社はスミスの契約を解除していたはずだ。
この業界で、いつのまにか頭がいかれて妄想と現実の区別がつかなくなるなんて、よくある話だからね。
でもスミスの持つ航空支援艦が沈められた事実は、どんなリアリストでも無視できないものだった。
スミスはもう一度ナツを手にいれようとしたけれど、本気ではなかったと思う。
カネダが交渉のテーブルにつくことはないと、理解していたからだ。
それでもナツに手をだしたのは、カネダの本気度を確かめようとしたのだと思う。
カネダが完全にナツを切り捨てたのなら、本当に全てをあきらめたということだ。
そうでないのなら、ナツを確保するだろう。
そして、カネダはナツを奪わせないために、わたしを配置した。
そのことは、カネダがいつかプレイヤーとしてカムバックする可能性を残していることを意味する。
わたしが、ナツとアキオを確保したのは、カネダがそういうメッセージをスミスに送ったのだと言えなくもない。
ただもう、事態をコントロールするのはスミスではなく、カンパニー本社だった。
この後、カンパニーがどうでるかは、判らない。
でも、ろくでもないことになるような予感がする。
なぜなら。現場を中途半端に理解した官僚たちが、事態を収拾しようとするはずだから。
それはいつも、ろくでもない事態をひきおこすものだ。
その時点で、既に事態はもうジョン・スミスの手から離れてしまっていたかもしれない。
けれど、スミスはもう一度ナツを手に入れることを、こころみる。
多分、スミスはそれほど本気では無かったように思う。
スミスは自身の船を沈められた時点で、カンパニーの本社が全てをコントロールするために乗り込んでくると判っていた。
皮肉な話だけれども、スミスは自分が失敗することによって自分が報告していたことに真実が含まれていたことを、証明したようなものだ。
それまでカンパニーの本社は、スミスから報告された事実に対して判断を保留していた。
それはまあ、そうだろうと思う。
なにしろその全てが、あまりに馬鹿げていたのだから。
旧帝国軍の残した兵器がF22を上回るステルス性能を持っているなんて、誰が信じるものか。
ましてや常温核融合によって動作し、戦艦を一撃で沈めることができるプラズマ砲を装備した海戦兵器があるなんて、信じるほうがどうかしている。
スミスはきっと、ある程度事実を歪めて報告していただろうと思う。
そうでなければ、カンパニーの本社はスミスの契約を解除していたはずだ。
この業界で、いつのまにか頭がいかれて妄想と現実の区別がつかなくなるなんて、よくある話だからね。
でもスミスの持つ航空支援艦が沈められた事実は、どんなリアリストでも無視できないものだった。
スミスはもう一度ナツを手にいれようとしたけれど、本気ではなかったと思う。
カネダが交渉のテーブルにつくことはないと、理解していたからだ。
それでもナツに手をだしたのは、カネダの本気度を確かめようとしたのだと思う。
カネダが完全にナツを切り捨てたのなら、本当に全てをあきらめたということだ。
そうでないのなら、ナツを確保するだろう。
そして、カネダはナツを奪わせないために、わたしを配置した。
そのことは、カネダがいつかプレイヤーとしてカムバックする可能性を残していることを意味する。
わたしが、ナツとアキオを確保したのは、カネダがそういうメッセージをスミスに送ったのだと言えなくもない。
ただもう、事態をコントロールするのはスミスではなく、カンパニー本社だった。
この後、カンパニーがどうでるかは、判らない。
でも、ろくでもないことになるような予感がする。
なぜなら。現場を中途半端に理解した官僚たちが、事態を収拾しようとするはずだから。
それはいつも、ろくでもない事態をひきおこすものだ。
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