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第60話 「ヴァルハラで会おう」【アキオ】
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ハルオは、小型のミサイルを放つ。
それはデコイとなって、酸化黒鉄のハリボテをF14の形に形成した。
ダークペガサスの光学センサーは、そのデコイに反応して身を翻すと追尾をはじめる。
同時にもう一機のダークペガサスが、回避運動に入ったハルオの機体も追尾した。
予定のとおり、二機のダークペガサスをハルオが引きつけてはいるが、しかし僕が撃墜できなかった一機が身を翻してナツの後ろをとろうとする。
ナツは、天才的な機体操作でブレイクした。
ジェットノズルをベクタード・スラストによって動かしてかなり強引な姿勢変更を行い、失速寸前の状態で上昇していく。
一瞬、白熱のレーザー光が高熱で大気を焦がしながら、至近距離を掠めた。
高熱で気流が乱れたのか、機体が揺さぶられる。
しかし、ナツはジェットノズルで姿勢を無理やりコントロールして、失速を防いだ。
ほとんど、曲乗りの領域に達しているように思う。
ナツは、ハイ・ヨーヨーの要領で上昇しつつ身を捩って、ダークペガサスのバックをとろうとしている。
レーザーを撃ったダークペガサスは、ナツの動きに対して後手に回っていた。
僕は、血液にバギュームを注入されていなければ10回以上気を失っていただろう。
無重力の世界で上下の感覚を失い、巨人の手でキャッチボールされているボールに入り込んだような気分になる。
目紛るしく変わる空と海の景色の中で、ダークペガサスの姿を僕は捉えた。
「アキオ、撃って!」
ナツの叫びに近い声を聞きつつ、僕は菱形をした無人戦闘機をロックオンしてバルカンを発射する。
ダークペガサスは、インメルマンターンをしようとしたのか無理矢理上昇していく。
今度は、僕の読みがあたった。
ダークペガサスのアビオニクスに組み込まれたシステムの回避運動と、僕の射撃が一致し近接信管が炸裂しダークペガサスが火に包まれる。
青灰色の海へ、真紅の焔に包まれた無人戦闘機が墜落していく。
僕とナツは、ようやポセイドンのほうへ向けて転身する。
旅客機であるボーイング737とシルエットはぼぼ同じであるポセイドンは、随分先に行ってしまった。
ナツは、上昇しポセイドンの上に出る。
僕は、背後に気配を感じ叫ぶ。
「ナツ、後ろをとられた」
ナツは、ベクタード・スラストを使い急激なスライスバックに入る。
視界の隅に、ダークペガサスの放った白熱光と、火を噴きながら墜落していくハルオの機体が見えた。
流石に二機の相手は、ハルオにしても荷が重かったようだ。
元々の計画では、ノーマークになったポセイドンを落とすことでダークペガサスの行動を停止させるはずだった。
しかしもうそれは、不可能だ。
「後はまかすぜ、ナツ、アキオ」
意外に穏やかな声で、ハルオが語りかけてくる。
深い傷を負ったようで、声に力がない。
「ヴァルハラで会おう」
それが、ハルオが最期に放った言葉だ。
僕とナツは、目紛るしい旋回をしながらその言葉を聞く。
下方に向かって宙返りしたナツは、さらにエルロン・ロールで姿勢を戻しダークペガサスのバックをとった。
一機はハルオが撃墜してくれたらしく、これが最後のダークペガサスであった。
「ごめん、アキオ」
ナツが、苦しげな声を出す。
「血を失いすぎたみたい」
がくんと、何かにぶつかったように速度が落ちる。
ナツの機体は、失速した。
速度を失い、高度を下げていく。
ダークペガサスは上昇し、シャンデルに入ろうとしている。
上方から僕らをレーザーで、狙い撃つつもりのようだ。
それはデコイとなって、酸化黒鉄のハリボテをF14の形に形成した。
ダークペガサスの光学センサーは、そのデコイに反応して身を翻すと追尾をはじめる。
同時にもう一機のダークペガサスが、回避運動に入ったハルオの機体も追尾した。
予定のとおり、二機のダークペガサスをハルオが引きつけてはいるが、しかし僕が撃墜できなかった一機が身を翻してナツの後ろをとろうとする。
ナツは、天才的な機体操作でブレイクした。
ジェットノズルをベクタード・スラストによって動かしてかなり強引な姿勢変更を行い、失速寸前の状態で上昇していく。
一瞬、白熱のレーザー光が高熱で大気を焦がしながら、至近距離を掠めた。
高熱で気流が乱れたのか、機体が揺さぶられる。
しかし、ナツはジェットノズルで姿勢を無理やりコントロールして、失速を防いだ。
ほとんど、曲乗りの領域に達しているように思う。
ナツは、ハイ・ヨーヨーの要領で上昇しつつ身を捩って、ダークペガサスのバックをとろうとしている。
レーザーを撃ったダークペガサスは、ナツの動きに対して後手に回っていた。
僕は、血液にバギュームを注入されていなければ10回以上気を失っていただろう。
無重力の世界で上下の感覚を失い、巨人の手でキャッチボールされているボールに入り込んだような気分になる。
目紛るしく変わる空と海の景色の中で、ダークペガサスの姿を僕は捉えた。
「アキオ、撃って!」
ナツの叫びに近い声を聞きつつ、僕は菱形をした無人戦闘機をロックオンしてバルカンを発射する。
ダークペガサスは、インメルマンターンをしようとしたのか無理矢理上昇していく。
今度は、僕の読みがあたった。
ダークペガサスのアビオニクスに組み込まれたシステムの回避運動と、僕の射撃が一致し近接信管が炸裂しダークペガサスが火に包まれる。
青灰色の海へ、真紅の焔に包まれた無人戦闘機が墜落していく。
僕とナツは、ようやポセイドンのほうへ向けて転身する。
旅客機であるボーイング737とシルエットはぼぼ同じであるポセイドンは、随分先に行ってしまった。
ナツは、上昇しポセイドンの上に出る。
僕は、背後に気配を感じ叫ぶ。
「ナツ、後ろをとられた」
ナツは、ベクタード・スラストを使い急激なスライスバックに入る。
視界の隅に、ダークペガサスの放った白熱光と、火を噴きながら墜落していくハルオの機体が見えた。
流石に二機の相手は、ハルオにしても荷が重かったようだ。
元々の計画では、ノーマークになったポセイドンを落とすことでダークペガサスの行動を停止させるはずだった。
しかしもうそれは、不可能だ。
「後はまかすぜ、ナツ、アキオ」
意外に穏やかな声で、ハルオが語りかけてくる。
深い傷を負ったようで、声に力がない。
「ヴァルハラで会おう」
それが、ハルオが最期に放った言葉だ。
僕とナツは、目紛るしい旋回をしながらその言葉を聞く。
下方に向かって宙返りしたナツは、さらにエルロン・ロールで姿勢を戻しダークペガサスのバックをとった。
一機はハルオが撃墜してくれたらしく、これが最後のダークペガサスであった。
「ごめん、アキオ」
ナツが、苦しげな声を出す。
「血を失いすぎたみたい」
がくんと、何かにぶつかったように速度が落ちる。
ナツの機体は、失速した。
速度を失い、高度を下げていく。
ダークペガサスは上昇し、シャンデルに入ろうとしている。
上方から僕らをレーザーで、狙い撃つつもりのようだ。
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