69 / 77
第69話「地上に太陽が堕ちたような閃光があたりを包む」【リディア】
しおりを挟む
地上から天上に向かって、光の柱が幾本も聳え立つ。
真紅に染まっていた雲は光に切り裂かれ、薔薇色に染まった。
4機のF35が一瞬にして焔に包まれ、燃え盛る凶星と化して地上へ墜落する。
黒き龍たちが放つプラズマ砲は、それだけでは済まなかった。
龍たちは、空を見上げる。
まだ、12機のF35が高空を旋回していた。
それは、地上から天空に向けてのルシフェル・ハンマーの一撃となる。
衝撃波がヘリを襲い、その機体を翻弄した。
わたしは、墜落しないよう操縦に集中する。
光は地上へ堕ちた太陽かと思うほどの、強力な圧力を持っていた。
ゴジラサウルスたちが放った圧倒的な力は、火山の噴火がごとき様相を呈す。
薔薇色に染まった雲は、逆になったすり鉢状に形を造る。
悪魔の一撃は、天空へと抜けていった。
16機のF35は、儚く小さな火花となって消し飛ばされる。
一瞬にして、F35の二個中隊が消滅することになった。
わたしはなんとか、ヘリを立て直す。
黒竜式は、全身を赤い雷に包ながら何事も無かったように再び歩き出した。
スミスが、鋭い声を放つ。
「弾道ミサイルがくるぞ。ここから離れろ!」
わたしは、レーダーに輝点を確認する。
案外、閣僚は素早い判断を下したらしい。
おそらくは、カンパニーが綿密に手を回していたということなのだろう。
わたしはヘリの機体を翻し、ゴジラサウルスたちから距離を取る。
埋立地である人工島から離れ、首都高速を越えて市街地へと入っていく。
ビルの立ち並ぶ市街地へ入ったが、ひとの気配は無く車も全く動いていない。
「へぇ、短時間で民間人を退避させたようだな」
わたしの言葉に、スミスが反応する。
「地震やらタイフーンやら、自然災害の多い都市だからな。それなりに非常事態プログラムが用意されてるんだろう」
わたしは、環状線の内側までヘリを移動させる。
スミスが、叫ぶ。
「もう、時間が無い。その大きなビルの影に着地させろ」
わたしは、完全に交通規制がされて車もひとも動く気配が無い道路にヘリを着地させる。
着地させるのと、地上に太陽が堕ちたような閃光があたりを包むのは、ほぼ同時であった。
一拍遅れて、荒ぶる巨人の息吹となった暴風と、悪魔の放つハンマーとなった衝撃波が地上を満たす。
地の底で巨人たちが絶叫をあげたかのような轟音が、世界に落ちてきた。
ヘリは、ぐらぐらと揺さぶられる。
わたしは、祈るような気持ちでシートにしがみついていた。
真紅に染まっていた雲は光に切り裂かれ、薔薇色に染まった。
4機のF35が一瞬にして焔に包まれ、燃え盛る凶星と化して地上へ墜落する。
黒き龍たちが放つプラズマ砲は、それだけでは済まなかった。
龍たちは、空を見上げる。
まだ、12機のF35が高空を旋回していた。
それは、地上から天空に向けてのルシフェル・ハンマーの一撃となる。
衝撃波がヘリを襲い、その機体を翻弄した。
わたしは、墜落しないよう操縦に集中する。
光は地上へ堕ちた太陽かと思うほどの、強力な圧力を持っていた。
ゴジラサウルスたちが放った圧倒的な力は、火山の噴火がごとき様相を呈す。
薔薇色に染まった雲は、逆になったすり鉢状に形を造る。
悪魔の一撃は、天空へと抜けていった。
16機のF35は、儚く小さな火花となって消し飛ばされる。
一瞬にして、F35の二個中隊が消滅することになった。
わたしはなんとか、ヘリを立て直す。
黒竜式は、全身を赤い雷に包ながら何事も無かったように再び歩き出した。
スミスが、鋭い声を放つ。
「弾道ミサイルがくるぞ。ここから離れろ!」
わたしは、レーダーに輝点を確認する。
案外、閣僚は素早い判断を下したらしい。
おそらくは、カンパニーが綿密に手を回していたということなのだろう。
わたしはヘリの機体を翻し、ゴジラサウルスたちから距離を取る。
埋立地である人工島から離れ、首都高速を越えて市街地へと入っていく。
ビルの立ち並ぶ市街地へ入ったが、ひとの気配は無く車も全く動いていない。
「へぇ、短時間で民間人を退避させたようだな」
わたしの言葉に、スミスが反応する。
「地震やらタイフーンやら、自然災害の多い都市だからな。それなりに非常事態プログラムが用意されてるんだろう」
わたしは、環状線の内側までヘリを移動させる。
スミスが、叫ぶ。
「もう、時間が無い。その大きなビルの影に着地させろ」
わたしは、完全に交通規制がされて車もひとも動く気配が無い道路にヘリを着地させる。
着地させるのと、地上に太陽が堕ちたような閃光があたりを包むのは、ほぼ同時であった。
一拍遅れて、荒ぶる巨人の息吹となった暴風と、悪魔の放つハンマーとなった衝撃波が地上を満たす。
地の底で巨人たちが絶叫をあげたかのような轟音が、世界に落ちてきた。
ヘリは、ぐらぐらと揺さぶられる。
わたしは、祈るような気持ちでシートにしがみついていた。
0
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
神樹の里で暮らす創造魔法使い ~幻獣たちとののんびりライフ~
あきさけ
ファンタジー
貧乏な田舎村を追い出された少年〝シント〟は森の中をあてどなくさまよい一本の新木を発見する。
それは本当に小さな新木だったがかすかな光を帯びた不思議な木。
彼が不思議そうに新木を見つめているとそこから『私に魔法をかけてほしい』という声が聞こえた。
シントが唯一使えたのは〝創造魔法〟といういままでまともに使えた試しのないもの。
それでも森の中でこのまま死ぬよりはまだいいだろうと考え魔法をかける。
すると新木は一気に生長し、天をつくほどの巨木にまで変化しそこから新木に宿っていたという聖霊まで姿を現した。
〝この地はあなたが創造した聖地。あなたがこの地を去らない限りこの地を必要とするもの以外は誰も踏み入れませんよ〟
そんな言葉から始まるシントののんびりとした生活。
同じように行き場を失った少女や幻獣や精霊、妖精たちなど様々な面々が集まり織りなすスローライフの幕開けです。
※この小説はカクヨム様でも連載しています。アルファポリス様とカクヨム様以外の場所では公開しておりません。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる