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第一章カトリの街
エピソード40 魔法学校と職場体験
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「まあ、とりあえず聞くだけなら」
自称天使さんはパッと明るい表情を一瞬見せた後にすぐ暗く、沈んだ表情になりました。
余程、辛い悩みなのでしょうか。
「私に出来ることなら、お力になりますよ」
「ほ、本当にいいんですか?」
どんなお悩みが来ようとも、暗く落ち込んでいる人間がいたら投げ出さずに手助けるのが天使の役目でしょう。
レリルさんは意を決したように息を吸い込みました。
「職場体験に付き合って下さい!」
「ん?思ってたのと違います」
どんな内容が来るのかと身構えていましたが、職場体験とは。
「なんですかそれ、就職でもするんですか?」
「だから、学校の授業ですよ!」
学校の授業?
生憎私は人間界の学校について知識皆無なのでだからと言われましても。
「その、私の通ってる魔法学校で明日、職場体験があるんです」
「それと私になんの関係が?」
「一緒について来て欲しいです⋯⋯」
レリルさんはしおらしげに私の服の袖を掴んできました。
「いや、私生徒じゃないですしついて行っても大丈夫なんですか?」
それとレリルさん、魔法学校に通っていると言う事は将来は魔女か何かでしょうか。
魔法は選ばれた才能とかなりの努力が必要なので、少々意外でした。
「こんなに馬鹿っぽいのが⋯⋯」
「天使様何かおっしゃいましたか?あと、その辺は何とかなると思うので大丈夫です」
投げやりですね。多分バレたら怒られるの私だと思うんですが。
「そもそも、なんで私に付いてきて欲しいのか理由を説明して欲しいんですけど」
「見知らぬ所に一人って辛くないですか?」
「まあ、それは」
言いたい事は分かりますが、会ったばかりのに天使に頼む内容ですかね。
そういうのってお友達とかと一緒に行くものではないんでしょうか。
私は学校にもあまり行ってなかったし友達もいなかったのでよく分かりませんが。
「お友達を誘ってみては?」
「あはは、いません」
「え⋯⋯」
「ですから、いません」
いませんでしたか。
よくよく考えてみれば天使のなりすましをして外で騒ぎ倒している方でしたし。
何となく自分の中で落とし込めてしまいました。
「このままだと私一人で職場体験に行かなければいけないんです。一人はやだよぅ」
「まあ、付き合ってあげなくもないですが。何処でその職場体験をやるんですか?」
友人の居なかった私の学生時代と少し似通ったところがあり、なんだか放っておくのが酷な気がしてきました。
勇気をだしてお願いして断られるなんて、私が逆の立場だったら立ち直れませんし。
というか私だったらそんな学校行事行かないんですけどね。
「書店で働かせてもらう予定になっています⋯⋯」
「マジですか。少しやる気出てきました」
書店なら何時間居ても退屈にならないですからね。
いつもは何となく「そろそろ帰れや」というお店の方の視線を感じた頃合に帰っているので、誰の目も気にせすに書店に居座れるのならさぞ快適な気分でしょう。
「ありがとうございます。魔法学校から、魔法だけ出来てもそれだけじゃあ働く時に通用しないぞって事で私の学年になると毎年こういうのがあるみたいなんです。」
「へぇ、それは大変ですね」
天使学校にそういうの無くて良かったと心底思います。
「それでは、明日にリリエル書店に来てくださいね」
「了解しました」
レリルさんは「よろしくお願いしまーす」と手を振りながら走り去っていきました。
リリエル書店ですか。
私もそこそこ利用する書店ですが、立ち読みし始めたら「金を落とさない奴は客とは見なさない、失せろ」という女性店主さんからの圧が凄いので、少し怖いんですよね。
私だって限られた予算の中で頑張ってるんです。
その結果立ち読みしてるに過ぎないんです。
「はぁ、憂鬱になってきました⋯⋯」
先程の浮き足立った気持ちは消え去り内心身勝手な意見を述べつつも、来るべき明日に備えて落ちた紅葉を踏みつけながら帰路につきました。
自称天使さんはパッと明るい表情を一瞬見せた後にすぐ暗く、沈んだ表情になりました。
余程、辛い悩みなのでしょうか。
「私に出来ることなら、お力になりますよ」
「ほ、本当にいいんですか?」
どんなお悩みが来ようとも、暗く落ち込んでいる人間がいたら投げ出さずに手助けるのが天使の役目でしょう。
レリルさんは意を決したように息を吸い込みました。
「職場体験に付き合って下さい!」
「ん?思ってたのと違います」
どんな内容が来るのかと身構えていましたが、職場体験とは。
「なんですかそれ、就職でもするんですか?」
「だから、学校の授業ですよ!」
学校の授業?
生憎私は人間界の学校について知識皆無なのでだからと言われましても。
「その、私の通ってる魔法学校で明日、職場体験があるんです」
「それと私になんの関係が?」
「一緒について来て欲しいです⋯⋯」
レリルさんはしおらしげに私の服の袖を掴んできました。
「いや、私生徒じゃないですしついて行っても大丈夫なんですか?」
それとレリルさん、魔法学校に通っていると言う事は将来は魔女か何かでしょうか。
魔法は選ばれた才能とかなりの努力が必要なので、少々意外でした。
「こんなに馬鹿っぽいのが⋯⋯」
「天使様何かおっしゃいましたか?あと、その辺は何とかなると思うので大丈夫です」
投げやりですね。多分バレたら怒られるの私だと思うんですが。
「そもそも、なんで私に付いてきて欲しいのか理由を説明して欲しいんですけど」
「見知らぬ所に一人って辛くないですか?」
「まあ、それは」
言いたい事は分かりますが、会ったばかりのに天使に頼む内容ですかね。
そういうのってお友達とかと一緒に行くものではないんでしょうか。
私は学校にもあまり行ってなかったし友達もいなかったのでよく分かりませんが。
「お友達を誘ってみては?」
「あはは、いません」
「え⋯⋯」
「ですから、いません」
いませんでしたか。
よくよく考えてみれば天使のなりすましをして外で騒ぎ倒している方でしたし。
何となく自分の中で落とし込めてしまいました。
「このままだと私一人で職場体験に行かなければいけないんです。一人はやだよぅ」
「まあ、付き合ってあげなくもないですが。何処でその職場体験をやるんですか?」
友人の居なかった私の学生時代と少し似通ったところがあり、なんだか放っておくのが酷な気がしてきました。
勇気をだしてお願いして断られるなんて、私が逆の立場だったら立ち直れませんし。
というか私だったらそんな学校行事行かないんですけどね。
「書店で働かせてもらう予定になっています⋯⋯」
「マジですか。少しやる気出てきました」
書店なら何時間居ても退屈にならないですからね。
いつもは何となく「そろそろ帰れや」というお店の方の視線を感じた頃合に帰っているので、誰の目も気にせすに書店に居座れるのならさぞ快適な気分でしょう。
「ありがとうございます。魔法学校から、魔法だけ出来てもそれだけじゃあ働く時に通用しないぞって事で私の学年になると毎年こういうのがあるみたいなんです。」
「へぇ、それは大変ですね」
天使学校にそういうの無くて良かったと心底思います。
「それでは、明日にリリエル書店に来てくださいね」
「了解しました」
レリルさんは「よろしくお願いしまーす」と手を振りながら走り去っていきました。
リリエル書店ですか。
私もそこそこ利用する書店ですが、立ち読みし始めたら「金を落とさない奴は客とは見なさない、失せろ」という女性店主さんからの圧が凄いので、少し怖いんですよね。
私だって限られた予算の中で頑張ってるんです。
その結果立ち読みしてるに過ぎないんです。
「はぁ、憂鬱になってきました⋯⋯」
先程の浮き足立った気持ちは消え去り内心身勝手な意見を述べつつも、来るべき明日に備えて落ちた紅葉を踏みつけながら帰路につきました。
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