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第二章 世界旅行
エピソード54 バーニーの街に住まう天使と旅の天使 後編
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「先生、迷惑です」
迷惑なので単刀直入に迷惑と申し上げました。
いくら相手が先生とはいえ人々の為と私のお財布の為に言わなければいけない時ははっきりと言わなければなりません。
「え、迷惑?」
先生は何を言っているのか分からないとでもいいたげにぽかんとしておりました。間抜け面ですね。
「ですから、この街の気温をあげたせいで水等々が枯渇しているんです。さっき私が露店で水を買った時はとんでもない料金を請求されました」
「えっ。だって私街のみんなに天使様、雨を何とかしてって言われたから⋯⋯」
「限度ってモノがあるでしょう。毎日日照りで雨が降らないと農作物は育たない上に飲水もありませんよ?」
先生は私と説明に納得いったのか、「確かに⋯⋯」と呟いておられました。中々馬鹿なようで。
というか私、当たり前に愛生徒とか言われてますけどほとんど学校に行ってないので、ルリーナ先生がどんな方なのかイマイチ分からないんですよね。
「私、どうしたらいいのかな。助けてレミリエル、生徒でしょ?」
「生徒に助け求めないでください、というかこの気候をなんとかすればいいだけじゃないですか。先生ならそれくらい出来ますよね?」、若干圧を込めて先生に詰め寄る私に引き気味のルリーナ先生。
「まあ、出来るけど⋯⋯。私がこの気候を元に戻しちゃうとまた毎日が豪雨な生活に逆戻りだよ?」
「頭悪いんですか?時々晴れ、時々曇り、時々雨と言った具合にバランスを取ればいいんですよ」、私のアドバイスにルリーナ先生は「ふえぇぇ、生徒に頭悪いって言われたぁ」と泣き出しました。無視しました。
「とにかくやって見てください」
私に促されるままにルリーナ先生は「うん、やってみる」と空に向かって光の槍を放ちました。
すると、どういう事でしょうか。ポツリポツリと雨が降り始めました。ここ数ヶ月雨が降っていないようですし、住民さんたちは「おい!雨が降ったぞ!」等と大騒ぎしています。
「これからは気候を均等に保っていくことにするよ」
「はい、それがいいと思います。人間は繊細な生き物ですから、ずっと晴れでも雨でも死んでしまいます」
ルリーナ先生は私に近付いて言いました。
「あのね、レミリエル。私は先生としてレミリエルとあまり接してあげられなかったけどきちんと可愛い愛生徒だと思ってるよ?」
「いきなり何を言い出すんですか⋯⋯私は引きこもりで学校にもろくに顔を出してなかったんですよ」
ルリーナ先生は無言で私へと手を伸ばしてきました。そして、胸に触れました。
「え、ちょ、は?セクハラですか?」
「他の生徒は胸が私より大きかったけど⋯⋯レミリエルだけは違う、安心して可愛いと思える⋯⋯」
何なんですかそのクソみたいな見下し理由。そんなんで可愛がられても嬉しくないですけど。
「付き合いおう、レミリエル」急展開すぎる申し出をするルリーナ先生
「無理です」、あっさり断る私。
意味不明なやり取りの後、「それじゃあまた」と私達は別れました。
去り際に、「レミリエルは今何をしているの?」と聞かれました。
「救済の旅です。人間界に来たら案外楽しかったので、旅をして他の天使の手が回らない様な所に行って人助けをしています」
ルリーナ先生は驚いたように「感心感心」と言いました。まさか私が自主的に旅をするなんて学生時代の私を知っていたら想像もつかないでしょう。
「レミリエル、人間界にきて成長したね」
「何を持って成長と捉えるかです。もしかしたらこれは退化かもしれません」、教師という生き物に褒められると素直になれないのが私なのかも知れません。ありがとうと言えばいいのにと自分でも呆れてしまいます。
「レミリエル、旅をするってことはもちろん悪い人間に出会うかもしれない、救う相手は間違えないでね」
ルリーナ先生は神妙な面持ちで言います。救う相手を間違えるとは悪人の類を指しているのでしょう。
「安心してください、私はそこまでお人好しじゃありませんよ」
「天使の子たち結構悪人でも助けちゃうから、レミリエルが天使らしくなくて逆に良かったよ」
ルリーナ先生は眩しい笑みを向けてきます。まあ自分でも天使らしいとは思ってないですけど。
「それじゃあ今度こそ行きますね。あまりこの街で私のやる事もないみたいですから」
ちょっとドジですけど先生がいるのならここで私のやる事はあまり無いでしょう。
私は翼を広げていつまで手を振る先生に手を振り返しながら飛び立ちました。
旅とは不思議なもので、会うはずのない方と出会ったり、あまり関わりのなかった方でも偶然であって絆を深めたり。分からないこともあるものです。
そして案外旅も悪くないなぁなんて思います。
何時にもなくぐんと飛ぶ速度が上昇します。
久しぶりに出会った見知った顔に、気分が高揚してるのでしょうか。分かりませんけど。
旅先で私がたまたま旧知の先生と出会う、まあそれだけの話です。
迷惑なので単刀直入に迷惑と申し上げました。
いくら相手が先生とはいえ人々の為と私のお財布の為に言わなければいけない時ははっきりと言わなければなりません。
「え、迷惑?」
先生は何を言っているのか分からないとでもいいたげにぽかんとしておりました。間抜け面ですね。
「ですから、この街の気温をあげたせいで水等々が枯渇しているんです。さっき私が露店で水を買った時はとんでもない料金を請求されました」
「えっ。だって私街のみんなに天使様、雨を何とかしてって言われたから⋯⋯」
「限度ってモノがあるでしょう。毎日日照りで雨が降らないと農作物は育たない上に飲水もありませんよ?」
先生は私と説明に納得いったのか、「確かに⋯⋯」と呟いておられました。中々馬鹿なようで。
というか私、当たり前に愛生徒とか言われてますけどほとんど学校に行ってないので、ルリーナ先生がどんな方なのかイマイチ分からないんですよね。
「私、どうしたらいいのかな。助けてレミリエル、生徒でしょ?」
「生徒に助け求めないでください、というかこの気候をなんとかすればいいだけじゃないですか。先生ならそれくらい出来ますよね?」、若干圧を込めて先生に詰め寄る私に引き気味のルリーナ先生。
「まあ、出来るけど⋯⋯。私がこの気候を元に戻しちゃうとまた毎日が豪雨な生活に逆戻りだよ?」
「頭悪いんですか?時々晴れ、時々曇り、時々雨と言った具合にバランスを取ればいいんですよ」、私のアドバイスにルリーナ先生は「ふえぇぇ、生徒に頭悪いって言われたぁ」と泣き出しました。無視しました。
「とにかくやって見てください」
私に促されるままにルリーナ先生は「うん、やってみる」と空に向かって光の槍を放ちました。
すると、どういう事でしょうか。ポツリポツリと雨が降り始めました。ここ数ヶ月雨が降っていないようですし、住民さんたちは「おい!雨が降ったぞ!」等と大騒ぎしています。
「これからは気候を均等に保っていくことにするよ」
「はい、それがいいと思います。人間は繊細な生き物ですから、ずっと晴れでも雨でも死んでしまいます」
ルリーナ先生は私に近付いて言いました。
「あのね、レミリエル。私は先生としてレミリエルとあまり接してあげられなかったけどきちんと可愛い愛生徒だと思ってるよ?」
「いきなり何を言い出すんですか⋯⋯私は引きこもりで学校にもろくに顔を出してなかったんですよ」
ルリーナ先生は無言で私へと手を伸ばしてきました。そして、胸に触れました。
「え、ちょ、は?セクハラですか?」
「他の生徒は胸が私より大きかったけど⋯⋯レミリエルだけは違う、安心して可愛いと思える⋯⋯」
何なんですかそのクソみたいな見下し理由。そんなんで可愛がられても嬉しくないですけど。
「付き合いおう、レミリエル」急展開すぎる申し出をするルリーナ先生
「無理です」、あっさり断る私。
意味不明なやり取りの後、「それじゃあまた」と私達は別れました。
去り際に、「レミリエルは今何をしているの?」と聞かれました。
「救済の旅です。人間界に来たら案外楽しかったので、旅をして他の天使の手が回らない様な所に行って人助けをしています」
ルリーナ先生は驚いたように「感心感心」と言いました。まさか私が自主的に旅をするなんて学生時代の私を知っていたら想像もつかないでしょう。
「レミリエル、人間界にきて成長したね」
「何を持って成長と捉えるかです。もしかしたらこれは退化かもしれません」、教師という生き物に褒められると素直になれないのが私なのかも知れません。ありがとうと言えばいいのにと自分でも呆れてしまいます。
「レミリエル、旅をするってことはもちろん悪い人間に出会うかもしれない、救う相手は間違えないでね」
ルリーナ先生は神妙な面持ちで言います。救う相手を間違えるとは悪人の類を指しているのでしょう。
「安心してください、私はそこまでお人好しじゃありませんよ」
「天使の子たち結構悪人でも助けちゃうから、レミリエルが天使らしくなくて逆に良かったよ」
ルリーナ先生は眩しい笑みを向けてきます。まあ自分でも天使らしいとは思ってないですけど。
「それじゃあ今度こそ行きますね。あまりこの街で私のやる事もないみたいですから」
ちょっとドジですけど先生がいるのならここで私のやる事はあまり無いでしょう。
私は翼を広げていつまで手を振る先生に手を振り返しながら飛び立ちました。
旅とは不思議なもので、会うはずのない方と出会ったり、あまり関わりのなかった方でも偶然であって絆を深めたり。分からないこともあるものです。
そして案外旅も悪くないなぁなんて思います。
何時にもなくぐんと飛ぶ速度が上昇します。
久しぶりに出会った見知った顔に、気分が高揚してるのでしょうか。分かりませんけど。
旅先で私がたまたま旧知の先生と出会う、まあそれだけの話です。
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