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やっぱり、趣味って大事だよね。6
しおりを挟むセザールお兄様が、部屋にやってくる。
「アオイ、残念なお知らせがニンフから教えられたよ」
「ん?残念?」
「そう、じつは…」
ー バンッ ー
いきなり、ドアが開き中に入ってきたのは·····
「リュート、勝手に入ってくるな」
「アオイ」
驚いているうちに、リュートさんの腕の中にいる。
いつも通りの抱っこして、お尻に手が添えてありますとも、お尻にじゃすとふぃっと。
「え?ん?なんだ?」
「アオイっ」
「はぁぁ。お前ってやつは、何でうちのアオイを勝手に抱きしめているのかな?」
セザールお兄様の口角がピクピクしてる。
「ずっと、会えなくて我慢の限界だったし。邸にいないとか、会いに行くしかないと思ってな!馬車だと遅いし、愛馬に乗ってきた( 。•̀_•́。)キリッ」
顔をキメて言われても、何年たっても残念なイケメンですな…(´Д`)ハァ…
「リュートさんが、こっちに来ても大丈夫って言ってたの?」
「大丈夫だ。お祖父様とお祖母様とは、俺は仲が良いからな」
「あれ?お兄様は、明後日帰るって言ってたけど」
「そうだね、ここから直接学園に帰るよ」
兄妹で話している間、リュートさんにぬいぐるみの様に抱き締められている。
「リュートさん、アロワパパに言って来たの?ここ、アロワパパの実家だよね?」
「アオイ。リュートは、父上に言わずに来てるからね。邸に居ないと分かったら家に帰り、荷物の準備をしっかりして、こっちに来たとニンフから教えられたよ」
苦笑いのセザールお兄様、可哀想。
リュートさんのニンフは、うちの子達の中にまぎれている。
なんか、仲が良いんだよね。
「アオイ、パパとはなんだ?」
「お父様の事を、あたしの国ではパパと呼んでた話をしてたら、それいいねってアロワパパに言われて。だから、誕生日にそう呼んでねって。お母様はママ、お祖父様とお祖母様は、じいじとばぁばだよ。アルお兄様も、お兄様じゃない呼び方を言ったら、にぃにって呼んでねって。セザールお兄様は、お兄ちゃんって呼んでって。ニコルお兄様は、ニコちゃんって呼んでるのです」
「な、な、なんだと!お、俺は、セザールさん」
「うん、セザールさん」
「こいつは」
お兄ちゃんを指差ししてる。
「お兄ちゃんって、呼ぶようにしてるけど…なれちゃってセザールお兄様って言っちゃうんだよね。えへへ」
「ず、ずるいぞ」
「ん?何が?」
「俺だって、旦那さまとか言われたい!」
「「え?(; ・`д・´)」」
「アオイは、リュートと結婚してないし。そもそも、婚約もしてるわけじゃないから」
「ぐっ」
「お兄ちゃん」
「どうした?」
「く、苦しい」
リュートさんが、ぎゅーって抱き締めるから苦しいです。
「アオイを苦しめるなら、抱き締めるの禁止にする」
「そ、そんなの困る。強く抱き締めないから。ね、アオイ」
「だいたい、お前はなんで」
お兄ちゃんに、説教されているのに…あたしのことは、抱っこしたままでいる。
可笑しいよね?この場面
確かに久しぶりなのだが、手紙が毎回おくられてくるし。
久しぶりって感じが、全くしない。
だって、週1でぶあつい手紙がおくられるし·····
返事が無いと更に増える手紙の枚数
短編小説かよッ!
思わずツッコミをする日々だ。
手紙の最後は、会いたいと書かれてる。
しかし、リュートさんは相変わらず濃いなぁ。
いつも読んで下さりありがとうございます!
少しでも、楽しんで貰えたら嬉しいです。
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