異世界で、生きてます。まぁ、どうにかなるのかなぁ。

こまたろ

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何が何だかわかりません。1

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美味しいご飯たべたいなぁ。

只今、異世界にてスプーン片手に、テーブルの上にあるスープを見つめる。
ため息が出る。

あの日あたしは、友達と東京に帰るはずだったのに…

「はぁ」








さっきまで、居た景色がガラリと変わり
なんだかよくわからないけど、ただまっすぐな道にポツリと居るあたし葵とその友達の悠里さん。
デパートのエレベーターにのり、扉が開いたから降りた。
いつも通り笑い合い話してたのに、なんでか急な展開にピタッと黙って固まる。
いきなり、まぶしいなぁと光を強烈に感じた後でこの状況。
さっきまで、旅行先の仙台に居たのに…
いつの間にか何もない自然豊かな田舎にポツンといる、そんなところです。

「え?悠里さん、あのさ…」

友達の名前を呼び見るとなんか違う。
いつもの見た目とは違う
でも、見なれた友達の特徴に似た子供がそこにいた。

「こ、子供!?」

友達がいまだこの状況になれてなく、驚き固まってたが、いきなりこちらに振り向いた。

「ええぇぇー。あ、葵ちゃん?」
「うん。しっかしなんだかねぇ。これは」
「ち、小さい。この子なんだ?でも、確かにこの雰囲気は、葵ちゃんだわ」
「ち、小さいだと。そういやぁ、いつもより目線低くねぇーかい。悠里さん、鏡持ってたよね?」
「あ、うん」

大きなトートバックの中をガサゴソと探して、鏡を出してくれた。
二人して鏡の中を覗きこむ。

「な、なんだか、小さな頃に戻ったみたいだね」
「そうだね、何でだろうね?とりあえず、座らない?」

マイペースに、パニックになるわけでもなく過ごす二人。
手に先ほどまで握ってたキャリーバッグの取っ手を思い出して、それを横に倒して椅子にする。
鞄からペットボトルのお茶を取り出し、飲みはじめる二人。

「なんだかね、のどかな場所だね」
「そうだね、どこなんだろうね」
「そうだ、スマホ使えば位置情報わかるかも」
「なるほど、そうだよね」

スマートフォンを取り出す二人。

「圏外…」
「圏外だね…」
「ここ、ほんとにどこなんだろ」
「どうしようかね」
「とりあえず、歩いてみる?」
「どっちにしようか?右?左?」

話をしてると、遠くから馬車がはしってくる音がして思わずみてしまう。

「うわぁ、お馬さんだよ。悠里さん、しかも馬車って、凄い。映画やドラマの撮影みたい」
「本当だねぇ」
「撮ったら怒られるかね?」
「大丈夫じゃない?」

通り過ぎる馬車を写真におさめつつながめてたら、少し先でとまる馬車。

「あっ、止まった」
「もしかして、怒られるかな」
「よし、知らん顔しておこう」
「知らん顔って(笑)」

人が降りて来てやっぱりこっちに歩いて来る。

「なんの、衣裳きてるのか…変わってるね」
「昔のフランスとかの時代のやつみたいだね」
「そーいやぁ、前にさぁ言ってたよねフランスとかの」
「あぁ、ね。本読んだけど、なかなか難しいのよね」
「なるほどね」

ピタッと二人の前に止まり
二人を見下ろす男の人がいる。

「お前たちは、なんでこんな所に居るんだ」

なんだか、電話で話をしてるかのように、聞こえてくる声。
不思議だなぁ。

「ん?言葉が分かんないのか?」
「わかりますよ、なんでこんな所にと言われても…」
「いきなりここに居たもので、ここは仙台の何処なんですか?」
「せんだい?せんだいとは?」
「宮城県の仙台市じゃないとか」
「あはは。まじっすか?」
「すみません、ここは何処ですか?」
「リネヴァル王国のオーマトルヌだ」
「んー、聞いたことないね」
「どこの国なんだろう。カタカナだから海外なのかな?」
「いやぁ、海外とかないし。あたしたち、ワープしたとでも?そんなん物語の中だけだよ」
「かいがい?わーぷ?なんだか分からないが、子供をここに置いていくことは出来ない」

悠里さんが、話を聞いてるそばで
小説みたいだとポカンとしながら、ワクワクして心の中で唱える。
魔法の言葉

〈ステータスオープン〉

'ちりん'

鈴の音色がして
手にしてたスマホがふるえた。


4歳
レベル:1
食べること、寝ることが得意。

どうでもいい情報だなぁ。
しかし、RPGみたいにレベルは出たが
説明書に書いてあるプロフィールみたいだな。

「葵ちゃん?どうかした?」
「ううん」

話を詳しく聞くためにとこの人達の家に行くとなったみたいだ。
男の人二人と悠里さんの後を歩く。
とりあえず、何も出来ない子供になったのは、とにかくわかった。
こんだけ小さいとキャリーバッグ、今は邪魔だからしまいたいな。
そう思ったらスマホがまた'ちりん'と鳴り、キャリーバッグが消えた。

「!?」

スマホにアプリのようにカキャリーバッグのマーク
タッチしてみたら、キャリーバッグの中にあったものが写真として表示された下にその物の名前が出た。

「なんか、すごい」

スマホをポシェットにしまうと、すっとのびてきた腕に抱きあげられた。

「ふぇ?」
「歩くの大変そうなので、少しだけ我慢してください」

そのまま、馬車の中へと入れられた。

「すみません。ありがとうございます」

ペコリと頭を下げてお礼をいうと、また持上げられて膝の上へと座らされる。

「馬車は、揺れますので」
「一人で座れます」
「危険ですので」

離す気ないな、こりゃ…あきらめるか。
なぜか、頭を撫でられてる。

「おい、リュートやめろ。子供が戸惑ってる」
「セザール様、うるさいですよ」

馬車から見える景色を見つめてると、うとうとしてしまう。
眠りたいわけではないけど、からだが4歳に戻ってしまった為に体がついていかない。
いつの間にか寝てしまっていた。
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