異世界で、生きてます。まぁ、どうにかなるのかなぁ。

こまたろ

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触り心地、手触りは重要です。5

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新たなワードが出てきたのでつい、話の腰を折ってしまった。

「つがいは、男性と女性…雄と雌のペアを意味するの。2つのものを合わせて1組となるものと言う意味よ」
「男と女だったら、いっぱい居ますよね」
「この世界では、つがいって本能でこの人だって分かるの」
「すごいなぁ。でも、相手もそう思うとは限らないんじゃ?」
「いえ、互いにひかれあうのよ。不思議なんだけど、出逢いも必ず運命で」

何でかうっとりし始めてますけど、カーラさん?
どうしたんですか?

「ふふふ、フランツとの出逢い運命だったわ」
「え、フランツさん?」

フランツさんって、誰なの?
リュートさんは、もういいのかな?
リュートさんのニンフさんがファーファのとこにいるし、リュートさん見てきた方がいいのかな?
とりあえず、婚約の混乱は一呼吸おいて落ち着いてきたし、リュートさんのこと、どうにかしなきゃな。

「もう、フランツったら」
「え?」

まだ、フランツさん話してたんだなぁ…考えていて、まったく聞いてなかった。
スミマセン、カーラさん。
あたしが聞いてなくても、1人熱く話してるカーラさん…これは、とまらないね。
あたしは、ファーファにこそこそ話す。

「ファーファ、ニンフさんにリュートさん呼んで来て貰うこと出来る?」
『もちろん。けど今のリュートがニンフの言葉を聞くかどうか…』
「ファーファも一緒に行ってくれる?カーラさんをとめてと」
『うん、わかった』

リュートさんのニンフとファーファが消えた。
数分後、走ってくる足音。
ドアは、開けたままカーラさんを中に入れてたから、リュートさんが、入ってきた。

「母上、何しているんですか!」
「え、あら、わたくしったら、フランツの話してましたわ。おほほ」
「アオイが、困ってます。さらに嫌われた。確実に」

しょんぼりしてるリュートさん。

「え、あ、リュート。ごめんなさい。どうしましょう?」

フランツさんのことクネクネしながら話してた。
カーラさんも、あたふたし始めるし…しゃがみこんで溜め息をついたリュートさん。
昨日、出しておいた夢の国の…ふぃーさんのぬいぐるみをベッドからとり抱き締めて、リュートさんの元へと行く。

「この子、触れば元気になれますよ。可愛くて触り心地最高なんです」
「そうだね」

つぶやくリュートさんの前に、ぬいぐるみを突きだしたはずだが、何でかリュートさんに、ぬいぐるみごと抱き締められている。

「アオイのそばにいさせて」

弱々しい声で甘い言葉を言うリュートさん。

「え、あの、カーラ様が居ますよ」
「母上、二人きりにしてください」
「はい」

冷たい目で、しかも声も厳しい。
ビックリするカーラとアオイ。
カーラは、少し扉を開けたまま出て行く。

リュートさんに何時ものように抱えられる。
そして、ベッドに座るリュートさん。

「俺の事、嫌い?」
「嫌い?というか」
「というか?」
「リュートさんには、昨日逢ったばかりだし。よく分からないです」
「そばに居たら、嫌だと思う?」
「それは、ないですけど。なんせ、悠里さんのイケメンパーティのお陰で目の保養になってるくらいですし」
「俺の見た目、好きなのか?」
「好きというか、綺麗ですよね」
「セザールの方が好きか?」
「セザールさん?おにー様になったんでしょ?セザールさん優しくて好きです」
「俺だって」
「リュートさんも、この世界に来た時から優しくて好きな方ですかね?」

なんなく、軽く言った好きだったのに、雷を受けたかのようにビックリしている。
目を真ん丸にしたかと思ったら、ぎゅーと抱きしめて首に顔を埋めてるリュートさん

「アオイのこと、離さない。好きだよ」
「えっと、リュートさんのつがいって他にもいるかもしれないじゃないですか」
「一人の雄には、決まった雌だけ」
「だって、色んな人がいるんだよ」
「出会ったら最後、その人だけしか見えない」
「あたし、4歳なのに?」
「俺だって12歳だ。セザールは、3歳でつがいと出逢ったし」
「えっー。リュートさんって、12歳だったの?うそ、見た目からして、高校生くらいかと思ってたよ。セザールさん、3歳で会うとか…すごい世界なのねぇ」
「そして、俺に自慢話のようにつがいの話してきたが…俺はセザールの話もつがいってどーでも良かったんだが、昨日アオイが現れてからなんだかその意味がわかった。セザールが言ってた事とか、婚約して安心することも」
「なんだか、つがいって凄いですね」

聞いてるかぎり、まったくの他人ごとに思ってしまう。
リュートさんの話や、まわりの話を聞くかぎり。
あたしがリュートさんの、そのつがいってもんなんだろうなぁ。
異世界から来たからそう言うことに、いまいちピンと来ないんだが…まぁリュートさんにくっつかれ、触られたりして不快に思わないのは、あたしにとってもそうなのかなぁ。
本当に、よく分かんないや、この状況。
婚約は、まだ先でいいんだけどね。
こっちの世界の感覚についてけないなぁ。
ただで、こちらにお世話になってるのに…はぁ。

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