綺麗な先生は好きですか?

くるむ

文字の大きさ
82 / 158
第六章

怖い以上に、欲しいんだ 2

しおりを挟む
「でも、あの……。せんせ……っ、その前に……」
「……何?」
「服、先生も……、脱いで」

「……あ」

その時初めて先生は、自分がパジャマを着たままになっている事に気が付いたようだった。
俺も余裕なんて全然ないけど、先生も同じなんだと思ったら、ちょっぴり安心したと同時に嬉しかった。
だって、俺とこんな時間を過ごしながら余裕しゃくしゃくだって言ったら、なんか癪に障るじゃん。

先生は苦笑いをして、ぱぱっとボタンを外してパジャマの上も下も脱ぎ捨てた。

「今日は何も持って来てないから、指だけな。初めてなんだし、傷つけたくないから」
「あっ……」

先生の言葉に、俺は今頃になってローションやゴムを準備していることを思い出した。
万が一、チャンスがやって来た時のことを考えて、ドキドキしながらネットで買ったものだ。初めての買い物に、無駄に指が緊張で震えたっけ。

「ん? 何?」
「俺、持ってきてる。……先生と、もしイイ感じになれたら……って思って、持ってきた」
「え?」

先生は俺の言葉に心底驚いたようで、目を見開いて俺を見た。

……恥ずかしいから、そんな驚いた眼であんま見ないで?

「ええっと、ね。あのリュックの中に入ってる。紙袋に入れて」
「……ちょっと待ってろ」

先生は少し戸惑った表情を見せたけど、立ってリュックの中の紙袋を持って来てくれた。
そして俺のところに戻ってきて、俺の目をじっと見る。

「本当にいいんだな? これが手元にあってこのまま先に進んだら、俺は途中で止めてやることは出来ないぞ?」

先生の熱いけれど真剣な瞳。俺の喉がコクッと鳴る。

「うん、いいよ。俺、先生のこと欲しい。先生が俺だけのものだって……」

俺の言葉は途中で途切れた。
先生が俺の首裏を持ち上げて、噛みつくようなキスをしたからだ。

性急で獰猛なキス。
舌を絡め歯列をなぞり、角度を変えて……。
呼吸まで奪いそうなキスにくらくらする。

俺の背中を這いまわる先生の手のひらは、強く、そしてその指は淫らに蠢いて俺を翻弄していく。
背中を這っていた掌は、だんだんと下に下降していき腰を撫でた後、俺の尻をいやらしく揉み始めた。

「……あっ、はあっ……。っん……」

体の筋がピンと伸びる。
先生の唇や掌に翻弄されて疼く熱を、やり過ごしたくて足を布団に擦りつける。……んだけど、熱は次から次へと溢れだし、一向に鎮まってくれそうになかった。

「南……、好きだよ」
「あ……っ」

先生が俺を覗き込んで、熱の籠った瞳で俺を見ている。
先生のその瞳とその言葉が嬉しくて、俺の顔が綻んでいくのがわかる。先生に向かってにっこりと微笑むと、先生がどういう訳か息を呑んだ。

「……まずいな。あんま、煽るなよ?」
「えっ?」

何、それ。理不尽。
先生の告白が嬉しくての反応なのに、煽るって何?

「あっ」

ヒヤリと、俺の奥にある蕾に冷たく濡れる感触がした。

「解すからな」
「う、ん……」

俺は緊張して、そっとシーツを握りしめた。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

僕たち、結婚することになりました

リリーブルー
BL
俺は、なぜか知らないが、会社の後輩(♂)と結婚することになった! 後輩はモテモテな25歳。 俺は37歳。 笑えるBL。ラブコメディ💛 fujossyの結婚テーマコンテスト応募作です。

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

【完結】ルガルの星―冷徹な社長は、僕の運命を知っていた―

綾波絢斗
BL
この世界には、二つの特別な称号を持つ者たちが存在する。 一つは、絶対的な権力を持つ王の称号――ルガル(lugal)。 もう一つは、ルガルと対をなし、その力を補う「番」――ムル(mul)。 ルガルは生まれながらに選ばれし存在。 国家からエリート教育と地位を与えられ、能力に応じて厳格なランク分けが行われる。 最上位のルガルは、政治さえも動かす絶対者だ。 一方で、ムルは生まれた瞬間にはその正体がわからない。 遺伝子検査や学力テストを経て候補が絞られるが、 最終的に「真のムル」かどうかを見極められるのは――ルガルだけ。 ムルが覚醒したとき、同じ場所に「紋章」が現れ、その瞬間から、ルガルとムルの力は共鳴し始める。 ムルの能力はルガルの力を最大限に引き出す。 ゆえにルガルたちは、自らのムルを求め、時には他人のムル候補を奪い合う。 そして、すべての出生データと遺伝情報を管理するのは、 巨大企業イルジオン――国家をも超える存在。 その頂点に立つ社長、一条レイ。 冷徹なルガルの頂点に君臨する彼が「自分のムル」と出会った。

臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話

八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。 古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

処理中です...