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第二章
加賀くんに報告
翌日、登校すると既に加賀くんが来ていた。
「よお、歩。お前まだ部活決めてないだろ。ちょっとさ、文化系にどんなのがあるのか聞いてきてやったぞ」
「あ、そのことなんだけど。加賀くん」
「……ん?」
「え~と、驚かないで聞いてよ?」
「うん?」
「実はさ……」
僕が読書同好会に入ったなんて知ったら、やっかみやら嫉妬やらで大変な思いをしそうだ。だから本当は誰にも知られたくない気持ちもあるんだけど、加賀くんにまで内緒にすることなんてやっぱり出来ない。
思い切って昨日のことを話したら、案の定加賀くんは目を真ん丸にしてすごく驚いていた。
「……おまっ、それ……!! ええっ!?」
「しっ、しぃーっ」
唇に指を当てて、内緒のジェスチャーをする。
僕は加賀くんの手を引っ張って、人気の少ない廊下の奥に連れ出した。
「何、お前あの紫藤礼人と知り合いだったのか!?」
「知り合いって程じゃないよ。クリスマスの日に初めて会って、その時に勉強を教えてもらったってだけだから」
「へえ? 紫藤先輩ってそんなキャラ? 初めてあった奴に勉強教えてくれるような気さくで優しい人なのか?」
「うん。紫藤さん、優しいよ」
「マジか~」
本当に驚かしちゃったんだろう。加賀くんは信じられないといった面持ちを崩さずに、僕の顔をポカンと見ている。
「その時に一回会ったきりだし、それに紫藤さん……、異常にモテるでしょ? だから何となく言いにくくなっちゃって」
「あ~、そうだなあ。特に女子には知られない方がいいかもしれないな。紹介しろとか言われたら、相手にも迷惑かけちゃうよな」
「うん……」
それよりも、僕の方が紫藤さんに他の誰かを紹介なんてしたくない。
もちろんそんなこと、誰にも言えたりしないけど。
「でもさ、良かったな」
「え?」
ポンッと加賀くんに横から腕を叩かれて、顔を上げた。
何となくだけど、加賀くんはちょっぴりホッとしたような顔をしている。
「だってお前、本当は読書同好会に入りたいって思ってたんだろ? 実現できてよかったじゃん。それに紫藤先輩も、見た目と違って優しくていい人みたいだし」
「うん」
僕がキッパリ頷くと、加賀くんは笑ってくれた。
「まあ、いつバレるかは分からないけど、とりあえず加山達には話さないでおいてやるよ」
「ありがとう」
なんとなくだけど、内緒ごとっていう響きに加賀くんはちょっぴり楽しんでいるようにも見える。
「そろそろ戻ろうか」
「あ、もうそんな時間だね」
登校してくる人も、もういなくなっている。
僕らは慌てて教室へと滑り込んだ。
「よお、歩。お前まだ部活決めてないだろ。ちょっとさ、文化系にどんなのがあるのか聞いてきてやったぞ」
「あ、そのことなんだけど。加賀くん」
「……ん?」
「え~と、驚かないで聞いてよ?」
「うん?」
「実はさ……」
僕が読書同好会に入ったなんて知ったら、やっかみやら嫉妬やらで大変な思いをしそうだ。だから本当は誰にも知られたくない気持ちもあるんだけど、加賀くんにまで内緒にすることなんてやっぱり出来ない。
思い切って昨日のことを話したら、案の定加賀くんは目を真ん丸にしてすごく驚いていた。
「……おまっ、それ……!! ええっ!?」
「しっ、しぃーっ」
唇に指を当てて、内緒のジェスチャーをする。
僕は加賀くんの手を引っ張って、人気の少ない廊下の奥に連れ出した。
「何、お前あの紫藤礼人と知り合いだったのか!?」
「知り合いって程じゃないよ。クリスマスの日に初めて会って、その時に勉強を教えてもらったってだけだから」
「へえ? 紫藤先輩ってそんなキャラ? 初めてあった奴に勉強教えてくれるような気さくで優しい人なのか?」
「うん。紫藤さん、優しいよ」
「マジか~」
本当に驚かしちゃったんだろう。加賀くんは信じられないといった面持ちを崩さずに、僕の顔をポカンと見ている。
「その時に一回会ったきりだし、それに紫藤さん……、異常にモテるでしょ? だから何となく言いにくくなっちゃって」
「あ~、そうだなあ。特に女子には知られない方がいいかもしれないな。紹介しろとか言われたら、相手にも迷惑かけちゃうよな」
「うん……」
それよりも、僕の方が紫藤さんに他の誰かを紹介なんてしたくない。
もちろんそんなこと、誰にも言えたりしないけど。
「でもさ、良かったな」
「え?」
ポンッと加賀くんに横から腕を叩かれて、顔を上げた。
何となくだけど、加賀くんはちょっぴりホッとしたような顔をしている。
「だってお前、本当は読書同好会に入りたいって思ってたんだろ? 実現できてよかったじゃん。それに紫藤先輩も、見た目と違って優しくていい人みたいだし」
「うん」
僕がキッパリ頷くと、加賀くんは笑ってくれた。
「まあ、いつバレるかは分からないけど、とりあえず加山達には話さないでおいてやるよ」
「ありがとう」
なんとなくだけど、内緒ごとっていう響きに加賀くんはちょっぴり楽しんでいるようにも見える。
「そろそろ戻ろうか」
「あ、もうそんな時間だね」
登校してくる人も、もういなくなっている。
僕らは慌てて教室へと滑り込んだ。
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