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第六章
僕の王子様 3
ステージから降りて、降りた途端にふらついた。
「……っと、大丈夫かお前」
「す……、すみませんっ。ホッとしたら力が抜けてしまいました……」
「そっかー。でもよかったね。無事にすんだよ」
あ、そうだよ!
「礼人さんと千佳先輩のおかげです。ほんっと―にありがとうございました!」
まだ体に力が入らない僕は、礼人さんの腕を掴んだまま2人にぺこりと挨拶をした。
「いいよ―。全然大丈夫!」
ニッコリ笑ってピースをする千佳先輩は恐ろしいほど可愛い。
ドギマギと笑顔を作っていると横から手が伸びてきて、千佳先輩の大きなリボンがサッと引き抜かれていった。
「剛先輩! どうだった? 俺、可愛かったでしょ?」
「かわいいに決まってる! おい! お前ら勝手に千佳のこと見てんじゃねーよ!」
「…………」
「相変わらずだなぁ」
そうだった。剛先輩はすごく独占欲の強い人だった。
それなのに、千佳先輩が壇上に上がることを僕の為に許可してくれたんだな。
「あの、剛先輩も……、ありがとうございました」
ぺこりと剛先輩にも頭を下げると、剛先輩は一瞬方眉を上げた後僕に向かって二ッと笑った。
「なんだ、お前も分かるようになってきたじゃないか。……さてと、俺は試合が残ってるからそろそろ行くわ。礼人も、クロが待ってるみたいだぞ」
「……ああ、はい」
相変わらず仲良さそうに、剛先輩は千佳先輩の頭を撫でながら自分のクラスに戻って行った。
白石先輩と黒田先輩は、少し離れたところで礼人さんを待っている。
「あの……、礼人さん。凄く凄く嬉しかったです」
「ああ……。じゃあまだ試合が残ってるから応援に来いよ。――あっちで待ってる加山と一緒にな」
「え? あ、」
全然気が付かなかったけど、加山さんがまたもの凄ー――く嬉しそうな顔をして僕らを見ている。
ああ、はいはい。
今の加山さんの状態は、凄い脳内妄想に溢れてるんだよね。
それはそうと、
目立つことが嫌いな礼人さんが、僕の為にこんな派手な王子様の衣装を着てステージに飛び入り参加をしてくれた。
こんなに優しくて、頼もしい人……、やっぱり僕は礼人さん以外には知らないよ。
「礼人さん」
「うん?」
「……礼人さんは本当に……、僕にとっては王子様です。本物の」
「…………」
ジッと礼人さんを見つめてそう言うと、礼人さんの表情が一瞬止まった。
止まってそして……、はにかむように微笑んだ。
「それこそ欲目だ。……お互い様だな」
そう言って、ポンと僕の頭に手を置いた後、羽織っていた圭一の王子様のコートをサッと脱いで僕に手渡し、「じゃあな」と言って黒田先輩の元へと走っていってしまった。
だって、本当に王子様だ。
カッコよくて綺麗で、そして何より――
とても優しい僕だけの王子様。
「……っと、大丈夫かお前」
「す……、すみませんっ。ホッとしたら力が抜けてしまいました……」
「そっかー。でもよかったね。無事にすんだよ」
あ、そうだよ!
「礼人さんと千佳先輩のおかげです。ほんっと―にありがとうございました!」
まだ体に力が入らない僕は、礼人さんの腕を掴んだまま2人にぺこりと挨拶をした。
「いいよ―。全然大丈夫!」
ニッコリ笑ってピースをする千佳先輩は恐ろしいほど可愛い。
ドギマギと笑顔を作っていると横から手が伸びてきて、千佳先輩の大きなリボンがサッと引き抜かれていった。
「剛先輩! どうだった? 俺、可愛かったでしょ?」
「かわいいに決まってる! おい! お前ら勝手に千佳のこと見てんじゃねーよ!」
「…………」
「相変わらずだなぁ」
そうだった。剛先輩はすごく独占欲の強い人だった。
それなのに、千佳先輩が壇上に上がることを僕の為に許可してくれたんだな。
「あの、剛先輩も……、ありがとうございました」
ぺこりと剛先輩にも頭を下げると、剛先輩は一瞬方眉を上げた後僕に向かって二ッと笑った。
「なんだ、お前も分かるようになってきたじゃないか。……さてと、俺は試合が残ってるからそろそろ行くわ。礼人も、クロが待ってるみたいだぞ」
「……ああ、はい」
相変わらず仲良さそうに、剛先輩は千佳先輩の頭を撫でながら自分のクラスに戻って行った。
白石先輩と黒田先輩は、少し離れたところで礼人さんを待っている。
「あの……、礼人さん。凄く凄く嬉しかったです」
「ああ……。じゃあまだ試合が残ってるから応援に来いよ。――あっちで待ってる加山と一緒にな」
「え? あ、」
全然気が付かなかったけど、加山さんがまたもの凄ー――く嬉しそうな顔をして僕らを見ている。
ああ、はいはい。
今の加山さんの状態は、凄い脳内妄想に溢れてるんだよね。
それはそうと、
目立つことが嫌いな礼人さんが、僕の為にこんな派手な王子様の衣装を着てステージに飛び入り参加をしてくれた。
こんなに優しくて、頼もしい人……、やっぱり僕は礼人さん以外には知らないよ。
「礼人さん」
「うん?」
「……礼人さんは本当に……、僕にとっては王子様です。本物の」
「…………」
ジッと礼人さんを見つめてそう言うと、礼人さんの表情が一瞬止まった。
止まってそして……、はにかむように微笑んだ。
「それこそ欲目だ。……お互い様だな」
そう言って、ポンと僕の頭に手を置いた後、羽織っていた圭一の王子様のコートをサッと脱いで僕に手渡し、「じゃあな」と言って黒田先輩の元へと走っていってしまった。
だって、本当に王子様だ。
カッコよくて綺麗で、そして何より――
とても優しい僕だけの王子様。
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