悪行を重ねた令息は断罪されたくないので生き方を変えました。誰の愛も欲しがらないと決めたのに、様子がなんだか変なんです

くるむ

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最終章

初夜

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「もしかして、緊張してる?」
「……はい」

 素直にうなずくと、エイドリアンは目を細めて笑う。嬉しそうだ。

「……ずるいです」
「え?」
「だって僕ばっかり」

 僕だけがいつも緊張してドキドキしてる。
 そりゃエイドリアンは僕よりもしっかりしてるし大人だから、こんなことでドキドキなんてしないんだろうけど。やっぱりちょっと悔しいよ。

 無意識に唇を尖らせていたんだろう。エイドリアンの唇がそんな僕の唇をついばんでいく。

「えっ、エイドリアン?」
「びっくりした?」 
 ちくしょう、楽しそうに笑ってるよ。

「突然されたらびっくりしますよ」
「そうだね」
「エイドリアンは余裕かもしれませんけど」

 あ、嫌味っぽく言っちゃったかな。
 心配してちらりとエイドリアンの顔を見ると、一瞬「えっ」というような顔をしていた。そして眉を下げて小さく息をはく。

「ショーン、ちょっと手貸して」
「はい」

 エイドリアンは僕の手を掴んで彼の胸に押し当てた。

「えっ?」
「どうだ?」
 どうだって……。

「ドキドキいってます」

 驚いた。こんなに涼しい顔をしているのに、僕と同じぐらいドキドキいってる。

「好きな子相手に平常心でいられるわけない。それに、今日はずっと待ちに待ってた日だ」
「エイドリアン……」

 エイドリアンは胸に当てていた僕の手を唇まで持って行き口づけた。口づけながらチラリと僕を見る。
 目があって頬が熱くなった。
 目を細めたエイドリアンが僕をぐっと引き寄せてぎゅっと抱きしめる。そして抱き締めていた片方の手を離し、ベッドにつき、ゆっくり僕を仰向けに寝かせた。

 エイドリアンは真正面から僕をじっと見た後、ゆっくり優しくふんわりと僕に口づけた。それから二度三度、可愛らしく啄む。

「大好きだよ。ずっとこの日を待ちわびてた」
「僕もです。……エイドリアンと結婚できたんですね。今でも……夢のようです」
「夢なんかじゃないよ」

 エイドリアンは優しく微笑んだ後僕の頬や唇にキスをして、手は胸元へとのびた。

「あっ」
 指でクニッと押されて体がピクンと反応してしまった。

 恥ずかしい。恥ずかしいけど……。

「かわいいな」
 エイドリアンが本当に嬉しそうにいろっぽく微笑むから、僕はちょっぴり嬉しくなる。だって……、恥ずかしいけど気持ち良いし、エイドリアンの色っぽい顔……好きだから。
 なんて、ちょっと恥ずかしいことを考えながらエイドリアンの顔を見ていたら、彼の顔がほんのりと赤くなった。

「ショーン、頼むからあんまり煽らないでくれ」

 えっ? 煽る? 何言ってるの?
「ひゃっ!」

 エイドリアンが、僕のち、乳首を舐めているっ!
 ひゃああっ、今度は甘噛みされて……!

「エイドリアン……、あっ、ああっ……」
 
 エイドリアンは僕の背中に腕をまわし、 舐めたり甘嚙みしたり吸いついたりと僕の乳首を弄び続けた。
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