悪行を重ねた令息は断罪されたくないので生き方を変えました。誰の愛も欲しがらないと決めたのに、様子がなんだか変なんです

くるむ

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最終章

初夜 3

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 言葉通りエイドリアンはゆっくりゆっくりと僕の中に入ってきた。質量すごいし圧迫感も 半端ないけど、おかげで痛みはほとんど感じないままですんでいる。

 目をうっすら開けると、エイドリアンは目を細め、ゆるく息を吐きながら額に汗をにじませていた。
 ほんのりと上気した、艶っぽい表情だ。キュンとしたと同時に突然エイドリアンの質量が増した。

「ん……っ、」
「……ショーン? 痛い……か?」
「だい……じょ……ぶ」
 荒い息を吐きながら返事をした。
 エイドリアンは目を細める。そしてまた腰を進めた。

 エイドリアンのことは大好きだし信頼しているし安心してる。でもそれでもやっぱり未知の感覚に落ち着かなくて、シーツをぎゅっと握った。

「あ……っ!」
 さっきの、たまらなく変になっちゃったところだ。さっきよりもビクンと大げさに体が跳ねた。僕のそんな痴態を見てエイドリアンは嬉しそうに微笑んだ後、何度も何度もそこを擦る。

  気持ち良すぎて変になっちゃう……っ。

「エ……ドリアン」
「かわいい」
「あっ、ああっ……やっ」
「好きだよ……ショーン」
「あ……、んんっ、んあぁ……ああっ」
 僕も、と言いたいけどそれどころじゃなくて、下腹部から広がる痺れるような快感に翻弄され続けてどうにもならない。
「愛してる」
 エイドリアンはかすれた声でそう呟いた後、膝裏を大きく抱え上げぐっと体重をかけた。
「……はっ、……あっ」
 すごい圧迫感だ。奥の奥まで入ってきて、呼吸も……ままならない。
 エイドリアンは動きを止めて、僕の頬を撫でてくれた。

「愛しているよ、ショーン」
「僕も……です」
「うん」

 エイドリアンの顔があまりにも優しくて、僕はなぜか感極まってしまって涙が出てしまった。
 恥ずかしい。
 エイドリアンは一瞬目を見開き、僕の涙をぬぐった後また動きを再開した。

「あっ、ああ……っ」
 何かに縋っていないと変になりそうだ。僕は無意識にシーツをぎゅっと握り締める。息を荒く吐いて、どうしようもなく湧き出る熱をなんとかしようとしていた。

「ショーン」
 
 シーツを握りしめている手の上を、エイドリアンの手のひらが覆った。
「こっち」
 シーツなんかに頼らずに、俺にすがれと。

 言われた通りに腕を回すとエイドリアンは嬉しそうに笑ったあと動きを加速した。僕はひっきりなしに喘がされて、――そのまま意識が飛んだ。


 

 誰かが僕の髪を優しく撫でている。その優しい手の感触は下に降りて、今度は僕の頬を撫でる。愛しいものを撫でるようなその仕草に僕は安心してその手のひらに頬を擦り付けた。

 恋い焦がれていた。誰かに愛されて大切だといってもらうことに。
 飢えてばかりいた僕は、その手を離さないようにとぎゅっと両手で握りしめた。

「おはよう、ショーン」
「……おはようございます」

 僕の手は、しっかりとエイドリアンの手を握りしめていた。


本編はここで終了です。
次回から番外編を書きたいなと思っています。過去のイチャイチャとかわちゃわちゃとかとか。
もう少しお付き合いいただけると幸いです。
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