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第二章
すごいニュース
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聖騎士団は、町の安全、ひいては国の安全を守るのが主な仕事だ。そして聖騎士団に属さない王宮護衛騎士は、王族を警護する。よって本来、聖騎士団が王族と共に行動をし、任務にあたることはないのだが――。
「巡回に同行したい?」
「ああ、第二王子の護衛騎士、セルジュ殿からそう申し伝えられた」
「面倒なことを」
私とニールがため息をついているのを見て、ほかの団員たちも心配そうな表情になった。
「クリストファー殿下は地道な浄化巡回に興味がおありなのでしょうか?」
「あの自分勝手な殿下がか? ……あっ、まさかイアンのことがバレてしまったのではないでしょうか?」
「いや、そういうことではなく、おそらくクリストファー殿下もイアン捜索に参加したいのだろう」
「はーっ、ほんっと邪魔くさいお方だな」
「不敬だぞ」
「団長だってそう思ってるくせに」
「…………」
否定はできないので黙っておこう。
「で? いつを希望されているのだ?」
「今日の午後だそうだ」
「今日の午後? 急だな」
「クリストファー殿下のことだから、思い立ったが吉日とでも思ってるんじゃないでしょうかね」
不敬な発言だが、それも無視しておく。
スケジュール表を確認すると、午後の巡回は第二班になっていた。
二班の班長はサムだ。だからさっきからサムは、苦虫を噛みつぶしたような表情をしていたのか。
「サム第二班、班長、ご苦労だが普段通りに巡回してくれ」
「かしこまりました」
サムは文句も言わずに一礼して、自分の席に戻った。そして巡回より少し早い時間に、第二王子を迎えに行った。
巡回の当番ではないからといってのんびりできるわけではなく、有事に備えて鍛錬に励むのも騎士としての務めだ。現在団員は、鍛錬用の大広場で励んでいる。
「ニール、この書類を宰相の執務室まで届けてくれ。それが済んだら、みんなと合流していい」
「団長は?」
「報告書を作成しないといけないから、それが済んだら私も参加する」
ちらりとテーブルに目をやった後、彼は「ご苦労様」と言って書類を片手に部屋を出て行った。
ニールの言葉に自然と苦笑いになった。実際書類仕事は苦手だ。
この国に住んでいる全ての人がなるべく幸せで安全であってほしいという願いからこの職に就いたのだが、それでも一番の動機は体を動かしているのが性に合っているという点だった。
「出世も考えものだよな……」
いかんいかん、ぼやきしか出てこない。さっさと仕上げてしまおう。ペンを握り資料をめくって、集中しようと努めた。
もう少しで報告書も仕上げられそうだと思ったときに、うるさい足音が近づいてきて勢いよく扉が開いた。
「ウィルフレッド、いや団長、すごいニュースだぞ!」
汗をかいたニールが、息を切らして立っていた。
「巡回に同行したい?」
「ああ、第二王子の護衛騎士、セルジュ殿からそう申し伝えられた」
「面倒なことを」
私とニールがため息をついているのを見て、ほかの団員たちも心配そうな表情になった。
「クリストファー殿下は地道な浄化巡回に興味がおありなのでしょうか?」
「あの自分勝手な殿下がか? ……あっ、まさかイアンのことがバレてしまったのではないでしょうか?」
「いや、そういうことではなく、おそらくクリストファー殿下もイアン捜索に参加したいのだろう」
「はーっ、ほんっと邪魔くさいお方だな」
「不敬だぞ」
「団長だってそう思ってるくせに」
「…………」
否定はできないので黙っておこう。
「で? いつを希望されているのだ?」
「今日の午後だそうだ」
「今日の午後? 急だな」
「クリストファー殿下のことだから、思い立ったが吉日とでも思ってるんじゃないでしょうかね」
不敬な発言だが、それも無視しておく。
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二班の班長はサムだ。だからさっきからサムは、苦虫を噛みつぶしたような表情をしていたのか。
「サム第二班、班長、ご苦労だが普段通りに巡回してくれ」
「かしこまりました」
サムは文句も言わずに一礼して、自分の席に戻った。そして巡回より少し早い時間に、第二王子を迎えに行った。
巡回の当番ではないからといってのんびりできるわけではなく、有事に備えて鍛錬に励むのも騎士としての務めだ。現在団員は、鍛錬用の大広場で励んでいる。
「ニール、この書類を宰相の執務室まで届けてくれ。それが済んだら、みんなと合流していい」
「団長は?」
「報告書を作成しないといけないから、それが済んだら私も参加する」
ちらりとテーブルに目をやった後、彼は「ご苦労様」と言って書類を片手に部屋を出て行った。
ニールの言葉に自然と苦笑いになった。実際書類仕事は苦手だ。
この国に住んでいる全ての人がなるべく幸せで安全であってほしいという願いからこの職に就いたのだが、それでも一番の動機は体を動かしているのが性に合っているという点だった。
「出世も考えものだよな……」
いかんいかん、ぼやきしか出てこない。さっさと仕上げてしまおう。ペンを握り資料をめくって、集中しようと努めた。
もう少しで報告書も仕上げられそうだと思ったときに、うるさい足音が近づいてきて勢いよく扉が開いた。
「ウィルフレッド、いや団長、すごいニュースだぞ!」
汗をかいたニールが、息を切らして立っていた。
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