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第二章
魔道具を注文
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ゲイリーの作業場は、彼らの家の隣に建てられた小屋の中だ。少し迷ったが、作業場の明かりが点いていたのでプリンを待たせて作業場の扉をノックした。
「はい」
返事が聞こえてから数十秒後、のっそりと扉が開いた。表情は少し迷惑そうだ。
「遅い時間に悪いね」
「ウ、ウィルフレッド様! あっ、ああ、そうでした! お義母さんから聞いていたのに俺ったら……っ」
「いいから、いいから。そんなに恐縮しないでくれ。今、いいか?」
「もちろんです。どうぞお入りください。散らかっていて申し訳ないのですが」
ゲイリーの言う通りで、部屋の中には紙くずや魔石や箱の形をした物などが乱雑に置かれている。狭い小屋だが従業員が奥の方で二人、何やら一生懸命相談し合いながら作業をしていた。
「忙しそうだな」
「大丈夫ですよ。いつものことですから。何か魔道具を作って欲しいと伺っていますが」
「そうなんだ。色付きの眼鏡を作って欲しいんだ、おしゃれ用で。ただ私は仕事時につけることはできないから、自分用だけだともったいないだろ? だから甥っ子たちにも使ってほしいんだ。それで頭の大きさに合わせて自動でメガネを大きくしたり小さくしたりできるように作ってほしいんだよ」
「なるほど、色付きのメガネですか。……そういう使い方もあるかな」
「何? どうかしたかい?」
「あっ、いえ、実は……。少し前に相談されていたことがありまして。なんでもその方は目の調子が悪く光が眩しくて仕方がないらしいんです。それで何かいい魔道具を作ってもらえないだろうかと言われていたのですが。光を遮るように色を付けたメガネを掛ければ、もしかしたらそれが解決につながるのではないかと思いまして」
「なるほど、それはいいかもしれないね!」
「ありがとうございます。ウィルフレッド様のおかげです」
「ええっ? 私は何もしてないよ。ただ注文をしに来ただけだ」
「それでもヒントをもらえました」
アイデアが既に出始めたのだろうか。ゲイリーはその辺の紙を手に取り、何やら書き始めた。
「どうせなら、あっと驚かせて話題になり、流行るようなものを作りたいです。色付きの部分を派手にしてみてもいいですか? それと先ほど言った方のものを先に作ろうと思いますので、少々お時間を頂くことになりますけど」
「それは構わないよ。で、その色つきのメガネは、先約の方と同じようなデザインになるのかな?」
「はい、そのつもりです。ほかの方と同じようなものは嫌ですか?」
「そんなことはないよ。かえって一人だけ目立つより、同じものの方がいいかな」
その方が、イアンに掛けさせても安心だ。
「仕上がりは急がないけど、デザインが決まったら一応教えてくれないかな。もちろん先約の客の後でいいから」
「かしこまりました。依頼通りの品物が作れるように頑張ります」
「じゃあ、頼んだよ」
見送りを断って小屋を出た。プリンはおとなしく待っていたが、私の姿を見ると駆け寄り鼻先を私の肩にグイグイと押しつけてきた。笑ってプリンの背を撫でてやる。
「待たせて悪かったな。もう今日は少し遅くなってしまったから、プリンも私の家に泊まるか?」
瞬時に目を輝かせたプリンは、ブンブンと大きく首を縦に振った。
「そうかそうか。じゃあ私の家に行こう。連れてってくれ」
プリンの背に跨ると、彼は大きく足を踏み出し空へと駆け上がった。
「はい」
返事が聞こえてから数十秒後、のっそりと扉が開いた。表情は少し迷惑そうだ。
「遅い時間に悪いね」
「ウ、ウィルフレッド様! あっ、ああ、そうでした! お義母さんから聞いていたのに俺ったら……っ」
「いいから、いいから。そんなに恐縮しないでくれ。今、いいか?」
「もちろんです。どうぞお入りください。散らかっていて申し訳ないのですが」
ゲイリーの言う通りで、部屋の中には紙くずや魔石や箱の形をした物などが乱雑に置かれている。狭い小屋だが従業員が奥の方で二人、何やら一生懸命相談し合いながら作業をしていた。
「忙しそうだな」
「大丈夫ですよ。いつものことですから。何か魔道具を作って欲しいと伺っていますが」
「そうなんだ。色付きの眼鏡を作って欲しいんだ、おしゃれ用で。ただ私は仕事時につけることはできないから、自分用だけだともったいないだろ? だから甥っ子たちにも使ってほしいんだ。それで頭の大きさに合わせて自動でメガネを大きくしたり小さくしたりできるように作ってほしいんだよ」
「なるほど、色付きのメガネですか。……そういう使い方もあるかな」
「何? どうかしたかい?」
「あっ、いえ、実は……。少し前に相談されていたことがありまして。なんでもその方は目の調子が悪く光が眩しくて仕方がないらしいんです。それで何かいい魔道具を作ってもらえないだろうかと言われていたのですが。光を遮るように色を付けたメガネを掛ければ、もしかしたらそれが解決につながるのではないかと思いまして」
「なるほど、それはいいかもしれないね!」
「ありがとうございます。ウィルフレッド様のおかげです」
「ええっ? 私は何もしてないよ。ただ注文をしに来ただけだ」
「それでもヒントをもらえました」
アイデアが既に出始めたのだろうか。ゲイリーはその辺の紙を手に取り、何やら書き始めた。
「どうせなら、あっと驚かせて話題になり、流行るようなものを作りたいです。色付きの部分を派手にしてみてもいいですか? それと先ほど言った方のものを先に作ろうと思いますので、少々お時間を頂くことになりますけど」
「それは構わないよ。で、その色つきのメガネは、先約の方と同じようなデザインになるのかな?」
「はい、そのつもりです。ほかの方と同じようなものは嫌ですか?」
「そんなことはないよ。かえって一人だけ目立つより、同じものの方がいいかな」
その方が、イアンに掛けさせても安心だ。
「仕上がりは急がないけど、デザインが決まったら一応教えてくれないかな。もちろん先約の客の後でいいから」
「かしこまりました。依頼通りの品物が作れるように頑張ります」
「じゃあ、頼んだよ」
見送りを断って小屋を出た。プリンはおとなしく待っていたが、私の姿を見ると駆け寄り鼻先を私の肩にグイグイと押しつけてきた。笑ってプリンの背を撫でてやる。
「待たせて悪かったな。もう今日は少し遅くなってしまったから、プリンも私の家に泊まるか?」
瞬時に目を輝かせたプリンは、ブンブンと大きく首を縦に振った。
「そうかそうか。じゃあ私の家に行こう。連れてってくれ」
プリンの背に跨ると、彼は大きく足を踏み出し空へと駆け上がった。
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