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第二章
可愛いんだぞ
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「団長、気持ち悪い」
第一聖騎士団室で聖女のパレードの警護にあたる人員の配置や死角になる箇所などを検討していると、ニールが失礼なことを言い出した。
「人が真面目に仕事をしている時に何を言うんだ」
「えっ? その顔で真面目に仕事してるって?」
「どういう意味だ」
「書類めくりながらずっとニヤニヤしてるじゃないか」
「え?」
「気が付いてなかったのか?」
「……いや」
思い当たるフシがないわけではないので、両手で頬を擦って誤魔化した。
そんな私を察したのか、ニールがニヤニヤと私を見る。
「聖女のお披露目パーティーがそんなに楽しみかい? きれいな子だって評判だもんな」
「は?」
なに的外れなことを言ってるんだこいつは。
「なんだ、違ったのか?」
「違う違う。そんなんじゃなくて。昨日イア……ルアンが欲しがっていたメガネが出来上がってきたんだ。すごく喜んでくれてな。それがまた可愛いのなんのって」
「――そっちかよ」
呆れ口調のニールにムッとした。
「お前はルアンを見てないからわからないんだよ。信じられないくらい可愛いんだからな」
「ああ、はいはい。そんなことより、聖女のお披露目パーティーも明日なんだから忘れないでくれよ」
「忘れるわけがないだろ」
昨日イアンに聖女のお披露目パーティーの話をした後、なんだか面白くなさそうな顔をしていたので聞いてみたら、不貞腐れた顔をして、『お前の思い通りのきれいな可愛い子だったらいいな。顔のきれいな者同士お似合いなんじゃないのか』なんて言うものだから、やきもち焼いてるのがバレバレでたまらなくなって抱きしめたくなった。……我慢したけどな。
最近は少しずつ、甘え方も分かりつつある。
だけどそれは私だけにして欲しい。もちろんそれではダメな事は分かっている。分かっているんだが……。
「団長?」
「なんだ」
「俺もそのイ……ルアンに会わせてもらえないかな」
「は? なんでだ」
「団長こう見えて、甘いところがあるだろ。だから俺がルアンがどんなやつなのかを見極めてやる」
「何言ってるんだ」
「おや、やっぱり自信がないのでは? いいように騙されてるって実は気づいているんだろう?」
「そんなわけあるか!」
思わず怒鳴りながら立ち上がってしまい、ほかの団員達の注目を浴びてしまった。咳払いをしてごまかして腰掛けた。
「じゃあ今度お邪魔しても?」
「……いいだろう。その代わり落ち着いてからだぞ」
「おしっ、約束したからな」
「わかったよ」
こんな奴にイアンを会わせたらどうなるだろうと少し不安ではあるけれど、こいつも意外と懐の広いやつだ。イアンのいいところを知って相談相手になってくれればいいと、ほんの少し期待する自分がいた。
第一聖騎士団室で聖女のパレードの警護にあたる人員の配置や死角になる箇所などを検討していると、ニールが失礼なことを言い出した。
「人が真面目に仕事をしている時に何を言うんだ」
「えっ? その顔で真面目に仕事してるって?」
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「書類めくりながらずっとニヤニヤしてるじゃないか」
「え?」
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「忘れるわけがないだろ」
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最近は少しずつ、甘え方も分かりつつある。
だけどそれは私だけにして欲しい。もちろんそれではダメな事は分かっている。分かっているんだが……。
「団長?」
「なんだ」
「俺もそのイ……ルアンに会わせてもらえないかな」
「は? なんでだ」
「団長こう見えて、甘いところがあるだろ。だから俺がルアンがどんなやつなのかを見極めてやる」
「何言ってるんだ」
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思わず怒鳴りながら立ち上がってしまい、ほかの団員達の注目を浴びてしまった。咳払いをしてごまかして腰掛けた。
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「……いいだろう。その代わり落ち着いてからだぞ」
「おしっ、約束したからな」
「わかったよ」
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