5 / 54
第1章〔地球編〕
01.その名はキアト
しおりを挟む
一九八八年四月。桜があちこちに咲き乱れ、めちゃめちゃ気持ちいい風が吹いて、日なたぼっこにはもってこいの晴天。
あっ、先に自己紹介。まゆは香川まゆ。17歳のショートボブが特長の百四十七センチの小さくて可愛い女の子だよ。まゆはまゆだから私って言わないよ。
まゆが生活している場所は、元校舎だったビルみたいな建物で、昔は友達がいっぱい一緒に暮らしてたんだけど、今は訳あってまゆを含めて三人しか居ないんだ。
残りの二人は、一人はまゆと同じくらいの身長で、まゆの一番の親友の神代ひろなちゃん。ひろなも私と同じくらい可愛いんだ。
で、もう一人がまゆとひろなと同い年の男子。その男子は、服装とか髪型とか、全然お洒落じゃなくオツムもあんまり良くなく、ぶっきらぼうなとことかあるんだ。
あんまり良くない印象かもしれないけど、ハッキリ言っちゃうけど、まゆはその人のことが大好きなんだよー。(照)
その人の名前は未室希跡くん。まゆもだけど、今まで一緒に暮らしてた友達はみんなキアトって下の名前で呼んでる。
まあ、キアトの話しをしたら折角のいい天気が夜になっちゃうから先に進めるね。
まゆは自分の水色に輝く愛機を運転し、瓦礫の山へと向かってたんだ。
「ああん、もう、ヘブンズガール、もっと飛ばしてよ、キアトとひろなが待ってるんだから」
まゆは焦りながらバイクに向かって文句を言った。
「なんでぼくにアタるんだよ!?あっちの世界から帰って来るのが遅かったまゆの責任でしょ!」
バイクから機械音の声が響く。まゆのバイクが話したんだけど、まゆの余計な一言に怒っている。
「ごめんごめん。でも急いでね、ヘブンズガール」
バイクと言っても本来はバイクじゃなく、バイクに変形したまゆの大事な家族でも相棒でもあるWEGSなんだ。
ちなみにひろなも同じようにバイクに変形するWEGSを相棒にしてんだ。
まゆのWEGSの本来のスタイルは天馬モデルなんだ。
瓦礫の山へと到着するには少し時間があるから、WEGSの性能を少しだけ。
兵器地球守護者システムの頭文字をとり、WEGS。
WEGSは常に相棒であるアースストライダーと呼ばれる能力者と居るんだけど、普段はファーストモードと呼ばれる格好をしているんだ。
ファーストモード時は、それぞれの別の形態で、動物やら空想上の動物等のWEGSが、この地球上、能力者の数以上に存在するの。様々なWEGS、大なり小なり、危険なのから可愛らしいのまで……。
能力者一人、一体のWEGSが原則でもあるんだけど、二体や三体、コレクターなんて五十ものWEGSを所有している能力者もいるんだ。
WEGSは能力者が十五歳になったら、所有を国から至急される義務があり、二年以内に能力者がWEGSを所有しなければ、逮捕されちゃうんだ。
あっ、ようやく瓦礫の山が見えてきた。キアトとひろなが遠くからだけど見える。
ひろながまゆに気が付き、手を振ってる。
ひろなの横にひろなの相棒であるWEGSがバイクモードのままいる。
キアトは相変わらず、ある物を探して瓦礫の山の頂上辺りで作業している。
「ねぇ、まゆ。キアトのあんぽんたんはいつ自分のWEGSを所有するの?早くしないと逮捕されちゃうよ」
ヘブンズガールがまゆに質問した。言う通り、キアトは十七歳になる年なんだけど、彼だけまだWEGSを所有してないんだ。その点はまゆもひろなも焦っているんだけど。
キアトがWEGSを所有しない理由は、あの瓦礫の山に関係していて、彼は瓦礫の山に眠る十年前のWEGSを探しているんだ。
十年前にバラバラになったWEGSの一部でもいいから、自分のWEGSの一部にしたいんだって。だからキアトは未だに見つけれない十三の大きな瓦礫の山を漁っているんだ。
「到着~っ」
「またあっちの世界に行ってたの、まゆ」
「ごめんごめん。可愛い洋服を買っちゃたから、遅くなっちゃった」
ようやく瓦礫の山に到着したまゆにひろなが出迎え、まゆはひろなの問いに舌を出して答えた。
「キアト~っ!あっちの世界で頼まれたバームクーヘンとコーラ買って来たよ!降りて来~い!お~い!可愛いまゆちゃんが来たよ~っ!お~「うるせぇ!!」
まゆの声にキアトが顔を覗かせながら、声を張り上げてる。さては照れてるな。
「まゆ、キアト照れてないから……」
ひろながまゆの心の声を聞いて、冷たく否定した。
その間にキアトはスノーボードをするように瓦礫の山の鉄をボード変わりにし、地上へと着地した。
キアトがまゆの前にいる。キアトカッコいい。やっぱりまゆはキアトが好き。
「まゆ!」
またしてもひろなが、まゆの心の叫びを制止した。ひろなの表情は、うわ、怒り顔で退き吊り笑っている。怖い~。
「ねぇ、キアト、そろそろ新型WEGSの所有を考えないと……」
ひろなが突然、話題をかえ降りて来たキアトに言った。
キアトは返事をしない。
「キアトの気持ちは解るけど、もう期限まで半年もないんだよ!キアトが逮捕さ「うるせぇ!」
ひろなの訴えにキアトは怒鳴りながら制止した。
「おい、キアトキアホ、おラァのひろなに何、怒鳴ってんだ!こらっ!」
ひろなのバイクが機械音を出しながら、怒る。ひろなの相棒のWEGS、一角白馬モデルのバージンロードって言うけど、今はそんな場合じゃないね。
「もう、また怒鳴って話しを誤魔化そうとする!勝手に捕まっちゃえ!キアトのバカ!」
ひろなは完全に怒ってバージンロードに跨がる。
キアトは黙ったまま、瓦礫の山を見上げている。
最悪~。最近この二人、喧嘩ばかりなんだよ。
まゆはキアトを見つめながら心配していると、突然、キアトが驚きの表情を見せた。
「く、崩れる」
「「えっ!?」」
キアトの一言にまゆとひろなの声が同時に重なった。
その瞬間、目の前の瓦礫の山の頂上の鉄屑が突然、目の前に落ちてきた。
まゆもひろなも悲鳴を上げた。
「逃げるぞ!ひろな、まゆ!」
キアトがまゆとひろなに叫ぶ。
だけど、その声が終わると同時に十三の瓦礫の山が一斉に崩れ落ち、砂ぼこりとともに大好きなキアトとひろなが、まゆの視界から消えた。
あっ、先に自己紹介。まゆは香川まゆ。17歳のショートボブが特長の百四十七センチの小さくて可愛い女の子だよ。まゆはまゆだから私って言わないよ。
まゆが生活している場所は、元校舎だったビルみたいな建物で、昔は友達がいっぱい一緒に暮らしてたんだけど、今は訳あってまゆを含めて三人しか居ないんだ。
残りの二人は、一人はまゆと同じくらいの身長で、まゆの一番の親友の神代ひろなちゃん。ひろなも私と同じくらい可愛いんだ。
で、もう一人がまゆとひろなと同い年の男子。その男子は、服装とか髪型とか、全然お洒落じゃなくオツムもあんまり良くなく、ぶっきらぼうなとことかあるんだ。
あんまり良くない印象かもしれないけど、ハッキリ言っちゃうけど、まゆはその人のことが大好きなんだよー。(照)
その人の名前は未室希跡くん。まゆもだけど、今まで一緒に暮らしてた友達はみんなキアトって下の名前で呼んでる。
まあ、キアトの話しをしたら折角のいい天気が夜になっちゃうから先に進めるね。
まゆは自分の水色に輝く愛機を運転し、瓦礫の山へと向かってたんだ。
「ああん、もう、ヘブンズガール、もっと飛ばしてよ、キアトとひろなが待ってるんだから」
まゆは焦りながらバイクに向かって文句を言った。
「なんでぼくにアタるんだよ!?あっちの世界から帰って来るのが遅かったまゆの責任でしょ!」
バイクから機械音の声が響く。まゆのバイクが話したんだけど、まゆの余計な一言に怒っている。
「ごめんごめん。でも急いでね、ヘブンズガール」
バイクと言っても本来はバイクじゃなく、バイクに変形したまゆの大事な家族でも相棒でもあるWEGSなんだ。
ちなみにひろなも同じようにバイクに変形するWEGSを相棒にしてんだ。
まゆのWEGSの本来のスタイルは天馬モデルなんだ。
瓦礫の山へと到着するには少し時間があるから、WEGSの性能を少しだけ。
兵器地球守護者システムの頭文字をとり、WEGS。
WEGSは常に相棒であるアースストライダーと呼ばれる能力者と居るんだけど、普段はファーストモードと呼ばれる格好をしているんだ。
ファーストモード時は、それぞれの別の形態で、動物やら空想上の動物等のWEGSが、この地球上、能力者の数以上に存在するの。様々なWEGS、大なり小なり、危険なのから可愛らしいのまで……。
能力者一人、一体のWEGSが原則でもあるんだけど、二体や三体、コレクターなんて五十ものWEGSを所有している能力者もいるんだ。
WEGSは能力者が十五歳になったら、所有を国から至急される義務があり、二年以内に能力者がWEGSを所有しなければ、逮捕されちゃうんだ。
あっ、ようやく瓦礫の山が見えてきた。キアトとひろなが遠くからだけど見える。
ひろながまゆに気が付き、手を振ってる。
ひろなの横にひろなの相棒であるWEGSがバイクモードのままいる。
キアトは相変わらず、ある物を探して瓦礫の山の頂上辺りで作業している。
「ねぇ、まゆ。キアトのあんぽんたんはいつ自分のWEGSを所有するの?早くしないと逮捕されちゃうよ」
ヘブンズガールがまゆに質問した。言う通り、キアトは十七歳になる年なんだけど、彼だけまだWEGSを所有してないんだ。その点はまゆもひろなも焦っているんだけど。
キアトがWEGSを所有しない理由は、あの瓦礫の山に関係していて、彼は瓦礫の山に眠る十年前のWEGSを探しているんだ。
十年前にバラバラになったWEGSの一部でもいいから、自分のWEGSの一部にしたいんだって。だからキアトは未だに見つけれない十三の大きな瓦礫の山を漁っているんだ。
「到着~っ」
「またあっちの世界に行ってたの、まゆ」
「ごめんごめん。可愛い洋服を買っちゃたから、遅くなっちゃった」
ようやく瓦礫の山に到着したまゆにひろなが出迎え、まゆはひろなの問いに舌を出して答えた。
「キアト~っ!あっちの世界で頼まれたバームクーヘンとコーラ買って来たよ!降りて来~い!お~い!可愛いまゆちゃんが来たよ~っ!お~「うるせぇ!!」
まゆの声にキアトが顔を覗かせながら、声を張り上げてる。さては照れてるな。
「まゆ、キアト照れてないから……」
ひろながまゆの心の声を聞いて、冷たく否定した。
その間にキアトはスノーボードをするように瓦礫の山の鉄をボード変わりにし、地上へと着地した。
キアトがまゆの前にいる。キアトカッコいい。やっぱりまゆはキアトが好き。
「まゆ!」
またしてもひろなが、まゆの心の叫びを制止した。ひろなの表情は、うわ、怒り顔で退き吊り笑っている。怖い~。
「ねぇ、キアト、そろそろ新型WEGSの所有を考えないと……」
ひろなが突然、話題をかえ降りて来たキアトに言った。
キアトは返事をしない。
「キアトの気持ちは解るけど、もう期限まで半年もないんだよ!キアトが逮捕さ「うるせぇ!」
ひろなの訴えにキアトは怒鳴りながら制止した。
「おい、キアトキアホ、おラァのひろなに何、怒鳴ってんだ!こらっ!」
ひろなのバイクが機械音を出しながら、怒る。ひろなの相棒のWEGS、一角白馬モデルのバージンロードって言うけど、今はそんな場合じゃないね。
「もう、また怒鳴って話しを誤魔化そうとする!勝手に捕まっちゃえ!キアトのバカ!」
ひろなは完全に怒ってバージンロードに跨がる。
キアトは黙ったまま、瓦礫の山を見上げている。
最悪~。最近この二人、喧嘩ばかりなんだよ。
まゆはキアトを見つめながら心配していると、突然、キアトが驚きの表情を見せた。
「く、崩れる」
「「えっ!?」」
キアトの一言にまゆとひろなの声が同時に重なった。
その瞬間、目の前の瓦礫の山の頂上の鉄屑が突然、目の前に落ちてきた。
まゆもひろなも悲鳴を上げた。
「逃げるぞ!ひろな、まゆ!」
キアトがまゆとひろなに叫ぶ。
だけど、その声が終わると同時に十三の瓦礫の山が一斉に崩れ落ち、砂ぼこりとともに大好きなキアトとひろなが、まゆの視界から消えた。
0
あなたにおすすめの小説
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる