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第1章〔地球編〕
17.BADNEWS GOODNEWS
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「ユウヤ……、誰……、だって?」
キアトが声を奮わせながらユウヤにもう一度確認した。
須藤勇矢の能力は超頭脳能力を持つアースストライダーで、まゆの何百倍も頭がいいんだ。
「那賀龍神先生だよ。驚くのは無理ないよね」
言ったのはまゆ達との幼馴染で、大親友のひろなの次に大好きな友達の葉山くるみだった。
その衝撃にまゆもひろなと同じように腰を抜かし、自然と涙を流しちゃった。その時、ひろなと目が合い、自然にお互いに笑顔になり、思い出したように二人で大泣きしちゃった。それほどに驚きと喜びとの感情が大きかった。
「な、なんで、那賀先生が……?」
キアトも衝撃が大きかったのか、次の台詞が言葉に出来なかった。
「あの時、ボクら全員が那賀先生が死んだと思っていた。だけど……」
ユウヤはそこまで言い、溜息を吐いた。
「杉並優菜………」
ユウヤが歯を食い縛りながらその名を吐き捨てるように言った。その人の名前にまゆもひろなもさらに衝撃を受けた。
キアトはその人の名前に敏感に反応し、近くの壁を殴った。
「物に当たらないでよ……」
くるみの冷静な一言にキアトはくるみを睨み付けた。
「キア兄、くるみさんは関係ないよ」
あっちゃの言葉にキアトはくるみに一言「ごめん」と謝った。
「仕方ないよ、わたしだってあの女の名前を聞いた時、理性を失ったわ」
「許せるわけないよ……」
くるみの感情に、まゆの感情。まゆも、いや三十人の友達も全員があの人のことが嫌い!
だって……
「私達の大事な、大好きだった……」
「弥生先生を殺したあの女が!」
ひろなとキアトの発言に誰もが無言になった。
だけど、すぐに仙道さんが質問をした。
「杉並優菜は犯罪者で捕まることなく、地球から、いや、銀河系から逃げて逃亡中だ。それと那賀龍神が生きていると何を理由に?」
「那賀龍神先生はあの時、死ぬ直前にあの女の能力で間一髪で助かったんだ。そして、那賀先生をどんな方法でか解らないが三年後に宇宙へと逃亡した」
「つまり、那賀先生はこの宇宙のどこかで生きている可能性があるという事が最近解ったの」
ユウヤとくるみが答えると、再びこの場に沈黙が始まった。
「だあぁぁぁ~!!」
キアトがいきなり叫び、まゆもひろなも、あっちゃもビクッとし、キアトを見つめた。
「嫌な話しに、良い話しが同時に来たな」
キアトはそう答え、両手で自分の頬を数回叩き、急に笑顔になった。
「とにかく、三十人の仲間と会い那賀先生を見つける。目的ができたんじゃねぇか?」
キアトはユウヤに向かって答えると、ユウヤは真顔で頷いた。
「あの女をどうするかは、後でみんなで考えるとして、取り敢えず三十人の仲間に会いに行こうぜ!」
キアトの宣言にまゆ達は笑顔で頷いた。
それから数時間後。まゆとひろなと、あっちゃとキアトの四人はこのビルの屋上で風に当たりながら、東京の風景を見ていた。
辺りは夜なのに、ネオンや様々な光で明るかった。
「ねぇ、キアト、キアトは三十人の友達の中で誰に会いたい?やっぱり、マシンとかナオジくん?」
「まゆは、テルのあほちん以外なら誰でもいいよ」
ひろなのキアトへの質問にまゆが変わりに答えると、ひろなもキアトも苦笑いした。
「お前、昔からテルのこと嫌いだよな」
「だって、アイツ、バカだし、まゆに意地悪するし、あっ、そう言えば……」
まゆって、そう言えば、瓦礫の山の出来事を思い出した。
「瓦礫の山の空でテルのバカのWEGSらしき物体を見たような、見間違えのような……のを一瞬見た……ような見てないような……、うん、見間違えだ」
「「「どっちだよ」」」
まゆのボケにキアト達がツッコミを入れ、キアト達が笑った。
「あれ?」
空を見ていたひろなが、ふと不思議そうな表情をした。まゆはひろなの視線の先に目を向けた。
「うげっ!」
思わずまゆは拒否反応を見せた。
黄色いWEGSの上にいるヤツを見てしまったから……
「なんでアイツがいるの!?」
「まゆを追って愛知から追って来たんじゃない?ははは……」
「ひろ姉の言い方、彼はまゆ姉のストーカーですか?」
「テルじゃねぇか!?」
空中に見覚えのある襟足が異様に長く、頬に傷のあるまゆの大嫌いな男子、中條テルが自分の相棒に跨がり、恥ずかしそうに手を振りながらまゆに向かって間違いなく微笑んでいた。
うげっ、うげっ、うげげげっ!ホントに勘弁して~!
キアトが声を奮わせながらユウヤにもう一度確認した。
須藤勇矢の能力は超頭脳能力を持つアースストライダーで、まゆの何百倍も頭がいいんだ。
「那賀龍神先生だよ。驚くのは無理ないよね」
言ったのはまゆ達との幼馴染で、大親友のひろなの次に大好きな友達の葉山くるみだった。
その衝撃にまゆもひろなと同じように腰を抜かし、自然と涙を流しちゃった。その時、ひろなと目が合い、自然にお互いに笑顔になり、思い出したように二人で大泣きしちゃった。それほどに驚きと喜びとの感情が大きかった。
「な、なんで、那賀先生が……?」
キアトも衝撃が大きかったのか、次の台詞が言葉に出来なかった。
「あの時、ボクら全員が那賀先生が死んだと思っていた。だけど……」
ユウヤはそこまで言い、溜息を吐いた。
「杉並優菜………」
ユウヤが歯を食い縛りながらその名を吐き捨てるように言った。その人の名前にまゆもひろなもさらに衝撃を受けた。
キアトはその人の名前に敏感に反応し、近くの壁を殴った。
「物に当たらないでよ……」
くるみの冷静な一言にキアトはくるみを睨み付けた。
「キア兄、くるみさんは関係ないよ」
あっちゃの言葉にキアトはくるみに一言「ごめん」と謝った。
「仕方ないよ、わたしだってあの女の名前を聞いた時、理性を失ったわ」
「許せるわけないよ……」
くるみの感情に、まゆの感情。まゆも、いや三十人の友達も全員があの人のことが嫌い!
だって……
「私達の大事な、大好きだった……」
「弥生先生を殺したあの女が!」
ひろなとキアトの発言に誰もが無言になった。
だけど、すぐに仙道さんが質問をした。
「杉並優菜は犯罪者で捕まることなく、地球から、いや、銀河系から逃げて逃亡中だ。それと那賀龍神が生きていると何を理由に?」
「那賀龍神先生はあの時、死ぬ直前にあの女の能力で間一髪で助かったんだ。そして、那賀先生をどんな方法でか解らないが三年後に宇宙へと逃亡した」
「つまり、那賀先生はこの宇宙のどこかで生きている可能性があるという事が最近解ったの」
ユウヤとくるみが答えると、再びこの場に沈黙が始まった。
「だあぁぁぁ~!!」
キアトがいきなり叫び、まゆもひろなも、あっちゃもビクッとし、キアトを見つめた。
「嫌な話しに、良い話しが同時に来たな」
キアトはそう答え、両手で自分の頬を数回叩き、急に笑顔になった。
「とにかく、三十人の仲間と会い那賀先生を見つける。目的ができたんじゃねぇか?」
キアトはユウヤに向かって答えると、ユウヤは真顔で頷いた。
「あの女をどうするかは、後でみんなで考えるとして、取り敢えず三十人の仲間に会いに行こうぜ!」
キアトの宣言にまゆ達は笑顔で頷いた。
それから数時間後。まゆとひろなと、あっちゃとキアトの四人はこのビルの屋上で風に当たりながら、東京の風景を見ていた。
辺りは夜なのに、ネオンや様々な光で明るかった。
「ねぇ、キアト、キアトは三十人の友達の中で誰に会いたい?やっぱり、マシンとかナオジくん?」
「まゆは、テルのあほちん以外なら誰でもいいよ」
ひろなのキアトへの質問にまゆが変わりに答えると、ひろなもキアトも苦笑いした。
「お前、昔からテルのこと嫌いだよな」
「だって、アイツ、バカだし、まゆに意地悪するし、あっ、そう言えば……」
まゆって、そう言えば、瓦礫の山の出来事を思い出した。
「瓦礫の山の空でテルのバカのWEGSらしき物体を見たような、見間違えのような……のを一瞬見た……ような見てないような……、うん、見間違えだ」
「「「どっちだよ」」」
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「あれ?」
空を見ていたひろなが、ふと不思議そうな表情をした。まゆはひろなの視線の先に目を向けた。
「うげっ!」
思わずまゆは拒否反応を見せた。
黄色いWEGSの上にいるヤツを見てしまったから……
「なんでアイツがいるの!?」
「まゆを追って愛知から追って来たんじゃない?ははは……」
「ひろ姉の言い方、彼はまゆ姉のストーカーですか?」
「テルじゃねぇか!?」
空中に見覚えのある襟足が異様に長く、頬に傷のあるまゆの大嫌いな男子、中條テルが自分の相棒に跨がり、恥ずかしそうに手を振りながらまゆに向かって間違いなく微笑んでいた。
うげっ、うげっ、うげげげっ!ホントに勘弁して~!
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