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第1章〔地球編〕
18.その名はテル
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機械王都・東京の夜は建物の光やネオンによって昼間のように明るく、至る場所から騒音やら賑やかな音楽等が高層ビルの屋上でも騒がしく聞こえる。
その屋上よりも高い空間で黄色く輝くWEGSが飛来してくる。
黄色く輝くWEGSの形態は獅子鷲グリフォン。伝説上の動物で頭は鷲、身体は獅子に大きな翼を携えたモデルなんだ。
あのWEGSは私やまゆにも見覚えがあり、確か名前はインディアン・オーラ。相棒は何故か略してインディオーと呼んでいる。
そのインディオーの相棒が、私達三十人の友達の一人、中條輝くん。
服の中から鎖帷子のような服を着た短髪なのに後ろの襟足を背中まで流した左頬に一筋の傷痕が特徴のポジティブとは彼の為にある言葉と言っていいくらいの明るい男子なんだ。
私……神代ひろなはテルくんのこと嫌いじゃないけど、私の親友の香川まゆはテルくんが嫌いなんだよね。
なんでも小学一年生の時にいじめられてから嫌いになったんだよね。それを那賀先生に言ったら何故かキアトが先生に怒られ、キアトがまゆに守るとか言っちゃったら、まゆがキアトを好きになっちゃったんだけど…………、あ~!なんで私そんなこと今思い出してるの?もう!もう!
……とにかく、そうこう思っているうちにテルくんが私達の前へと降りて来た。
「よう、ひろなちゃん久しぶり!あっ、まゆちゃん元気にしてた?」
テルくんが私に向かって簡単に挨拶をし、すぐにまゆにデレッとしながら挨拶をした。
まゆはふくれっ面をしながら、無視してた。
「そんな顔しないでよ、でもそんなまゆちゃんが好き「まゆはテルのバカ嫌い!「またまた……」
テルくんの告白にまゆがこの上ない嫌な顔をしながら拒否するが、ポジティブの固まりのテルくんは笑顔で否定した。
「おい、てめぇオレを無視か?」
自分を蔑ろにしているテルくんの態度にキアトが怒りだした。
そう言えばこの二人、昔から仲が悪いんだった。
「……あれ?なんか聞こえる?おれ様の空耳かぁ~?」
「んだと、ゴラァ!忍者かぶれもどき!」
テルくんの挑発にキアトがキレて、テルくんの胸倉を掴む。
「やめてよ」「キア兄!」
私とあっちゃが二人の間に入り仲裁する。この二人ことある事にすぐに喧嘩する。昔から変わってない。
「てか、キミ誰?」
「あっちゃはキア兄の妹だよ。喧嘩しないでよ」
テルくんがキアトの妹の愛亞ちゃん……、あっちゃと初対面すると、テルくんが驚きの表情を見せながら、キアトとあっちゃに指を差した。
「キアトの妹~?嘘だ!ブサイクキアトのバカにこんな可愛い妹がいるわけねぇ!?」
「てめぇ、ぶちのめすぞ……」
キアトの怒りが痛いほど伝わる。
「何この人?顔はまぁまぁだと思ったあっちゃがバカだった!キア兄はイケメンだし、あんたこそブサイクよ!この残念イケメン!」
「そ~だ!イケメンじゃないけどテルのバ~~~~カ!」
あっちゃが初めて怒ると、まゆも同じように怒った。
テルくん、キミは凄い。初めて会ったあっちゃにも秒で嫌われるなんて。ある意味、特技だよ。
「あ~あ、また振られちゃったねテル~、これでまゆちゃんに振られて九十五回目だよ」
テルくんの相棒のインディオーがようやく話しだした。テルくんは無言でちょっとだけ寂しそうな表情を見せた。
「おめぇ、何しに来たんだよ!?」
キアトが怒り口調でテルくんに質問した。
「……ふふふ」
突然のテルくんの含み笑いにキアトとまゆが気味悪げに後退りした。
「ちょっとキモいんだけど……、そ、そう言えばバカテル、あんた瓦礫の山の空に居たでしょ!?」
まゆが思い出しように言う。
「ああ、居ましたよ。ぼくちんの上でこの人出るタイミング失ったって、ぼやいてたよ「じゃかあしいわ!」
インディオーの発言にテルくんが顔を赤くしながらインディオーに怒鳴る。
「キアト、あの五十のWEGSを甦らせたのは、このおれ様だ!」
「「「はあぁん?」」」「嘘ばっ「おらぁ!インディオー!」
私達の呆れた反応と、インディオーが否定しようとしたすぐにテルくんが慌ててインディオーの言葉を止めた。
明らかに嘘。なんでテルくんそんな嘘付くのかなぁ?テルくんの能力に五十体のWEGSを甦らせれる能力なんてないのに、そんな嘘、誰も信じないよ。
「てめぇ、どうやって生き返らしたんだ?」「バカテルにまさかそんな能力が……」
信じたバカが目の前に居た!しかも二人!
「聞きたいか?」「聞かせろ!」「教えなさいよ!バカテル!」
テルくんのどや顔に、キアトとまゆが真剣に聞く。
しまった、この三人、私達三十人の仲間達の中で五指に入るほどのおバカさんだった!
「テルくん、ホントは何しに来たの?」
テルくん、次の台詞考えてなかったでしょ?言い訳に付き合うほど、私は心が広くないから本題に変えてあげた。
テルくんは私を見て、ホッとした表情を見せるとキアトとまゆが少しだけ残念な表情を見せた。
「お前ら、那賀先生を探すんだって?」
「なんで知ってんだ?」
「おれ様の能力、忍者能力なめんなよ」
「忍者能力って、そんな能力ないし~」
まゆの反発にテルくんが泣きそうな表情を見せた。
一応、彼の能力は瞬発能力と言って、人並み以上に身体の瞬発力が凄く、ジャンプ力や身体の柔軟力が優れているんだ。
忍者能力は勝手に自分は忍者だと思い込んだだけのこと。
「で、要件は?」
「……おれ様も着いて行ってやろう」
「「はあぁん?」」「ぷっ、ははは……」
テルくんの発言にキアトとまゆが呆れ、私はそんな事だと思い笑ってしまった。
テルくんの心を読むと、那賀先生探しに誰も誘いに来なかったらどうしようって思ってたみたい。
「誰が連れてくか!バ~カ!」「そうだよ!バカテル!」「キア兄、この人面白い!ははは……」
キアトとまゆの猛反発にあっちゃが笑う。
「おれ様が入ればもう安心だ!」「入らねぇよ!」「バカテルバカテル!」「残念イケメンくん気に入った~!ははは」
ホントにテルくんってポジティブだな~。
こうして六人目のクラスメイトが仲間入りした。
(おれ様が入れば、まゆちゃんも振り向いてくれる)
はいはい……
その屋上よりも高い空間で黄色く輝くWEGSが飛来してくる。
黄色く輝くWEGSの形態は獅子鷲グリフォン。伝説上の動物で頭は鷲、身体は獅子に大きな翼を携えたモデルなんだ。
あのWEGSは私やまゆにも見覚えがあり、確か名前はインディアン・オーラ。相棒は何故か略してインディオーと呼んでいる。
そのインディオーの相棒が、私達三十人の友達の一人、中條輝くん。
服の中から鎖帷子のような服を着た短髪なのに後ろの襟足を背中まで流した左頬に一筋の傷痕が特徴のポジティブとは彼の為にある言葉と言っていいくらいの明るい男子なんだ。
私……神代ひろなはテルくんのこと嫌いじゃないけど、私の親友の香川まゆはテルくんが嫌いなんだよね。
なんでも小学一年生の時にいじめられてから嫌いになったんだよね。それを那賀先生に言ったら何故かキアトが先生に怒られ、キアトがまゆに守るとか言っちゃったら、まゆがキアトを好きになっちゃったんだけど…………、あ~!なんで私そんなこと今思い出してるの?もう!もう!
……とにかく、そうこう思っているうちにテルくんが私達の前へと降りて来た。
「よう、ひろなちゃん久しぶり!あっ、まゆちゃん元気にしてた?」
テルくんが私に向かって簡単に挨拶をし、すぐにまゆにデレッとしながら挨拶をした。
まゆはふくれっ面をしながら、無視してた。
「そんな顔しないでよ、でもそんなまゆちゃんが好き「まゆはテルのバカ嫌い!「またまた……」
テルくんの告白にまゆがこの上ない嫌な顔をしながら拒否するが、ポジティブの固まりのテルくんは笑顔で否定した。
「おい、てめぇオレを無視か?」
自分を蔑ろにしているテルくんの態度にキアトが怒りだした。
そう言えばこの二人、昔から仲が悪いんだった。
「……あれ?なんか聞こえる?おれ様の空耳かぁ~?」
「んだと、ゴラァ!忍者かぶれもどき!」
テルくんの挑発にキアトがキレて、テルくんの胸倉を掴む。
「やめてよ」「キア兄!」
私とあっちゃが二人の間に入り仲裁する。この二人ことある事にすぐに喧嘩する。昔から変わってない。
「てか、キミ誰?」
「あっちゃはキア兄の妹だよ。喧嘩しないでよ」
テルくんがキアトの妹の愛亞ちゃん……、あっちゃと初対面すると、テルくんが驚きの表情を見せながら、キアトとあっちゃに指を差した。
「キアトの妹~?嘘だ!ブサイクキアトのバカにこんな可愛い妹がいるわけねぇ!?」
「てめぇ、ぶちのめすぞ……」
キアトの怒りが痛いほど伝わる。
「何この人?顔はまぁまぁだと思ったあっちゃがバカだった!キア兄はイケメンだし、あんたこそブサイクよ!この残念イケメン!」
「そ~だ!イケメンじゃないけどテルのバ~~~~カ!」
あっちゃが初めて怒ると、まゆも同じように怒った。
テルくん、キミは凄い。初めて会ったあっちゃにも秒で嫌われるなんて。ある意味、特技だよ。
「あ~あ、また振られちゃったねテル~、これでまゆちゃんに振られて九十五回目だよ」
テルくんの相棒のインディオーがようやく話しだした。テルくんは無言でちょっとだけ寂しそうな表情を見せた。
「おめぇ、何しに来たんだよ!?」
キアトが怒り口調でテルくんに質問した。
「……ふふふ」
突然のテルくんの含み笑いにキアトとまゆが気味悪げに後退りした。
「ちょっとキモいんだけど……、そ、そう言えばバカテル、あんた瓦礫の山の空に居たでしょ!?」
まゆが思い出しように言う。
「ああ、居ましたよ。ぼくちんの上でこの人出るタイミング失ったって、ぼやいてたよ「じゃかあしいわ!」
インディオーの発言にテルくんが顔を赤くしながらインディオーに怒鳴る。
「キアト、あの五十のWEGSを甦らせたのは、このおれ様だ!」
「「「はあぁん?」」」「嘘ばっ「おらぁ!インディオー!」
私達の呆れた反応と、インディオーが否定しようとしたすぐにテルくんが慌ててインディオーの言葉を止めた。
明らかに嘘。なんでテルくんそんな嘘付くのかなぁ?テルくんの能力に五十体のWEGSを甦らせれる能力なんてないのに、そんな嘘、誰も信じないよ。
「てめぇ、どうやって生き返らしたんだ?」「バカテルにまさかそんな能力が……」
信じたバカが目の前に居た!しかも二人!
「聞きたいか?」「聞かせろ!」「教えなさいよ!バカテル!」
テルくんのどや顔に、キアトとまゆが真剣に聞く。
しまった、この三人、私達三十人の仲間達の中で五指に入るほどのおバカさんだった!
「テルくん、ホントは何しに来たの?」
テルくん、次の台詞考えてなかったでしょ?言い訳に付き合うほど、私は心が広くないから本題に変えてあげた。
テルくんは私を見て、ホッとした表情を見せるとキアトとまゆが少しだけ残念な表情を見せた。
「お前ら、那賀先生を探すんだって?」
「なんで知ってんだ?」
「おれ様の能力、忍者能力なめんなよ」
「忍者能力って、そんな能力ないし~」
まゆの反発にテルくんが泣きそうな表情を見せた。
一応、彼の能力は瞬発能力と言って、人並み以上に身体の瞬発力が凄く、ジャンプ力や身体の柔軟力が優れているんだ。
忍者能力は勝手に自分は忍者だと思い込んだだけのこと。
「で、要件は?」
「……おれ様も着いて行ってやろう」
「「はあぁん?」」「ぷっ、ははは……」
テルくんの発言にキアトとまゆが呆れ、私はそんな事だと思い笑ってしまった。
テルくんの心を読むと、那賀先生探しに誰も誘いに来なかったらどうしようって思ってたみたい。
「誰が連れてくか!バ~カ!」「そうだよ!バカテル!」「キア兄、この人面白い!ははは……」
キアトとまゆの猛反発にあっちゃが笑う。
「おれ様が入ればもう安心だ!」「入らねぇよ!」「バカテルバカテル!」「残念イケメンくん気に入った~!ははは」
ホントにテルくんってポジティブだな~。
こうして六人目のクラスメイトが仲間入りした。
(おれ様が入れば、まゆちゃんも振り向いてくれる)
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