スクリーン上の本棚から君へ

主道 学

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何もかも新しくなっていく

「う、ううん」

 ぼくは立ち上がると、すぐにスマホを見た。
 ぼくのスマホのポイントは……。

 ゼロになっていた。

 やっぱりだ。

 もう、老後のためのポイントもない。

 これから生活していくポイントもない。

 明日の温かいご飯のためのポイントもない。

 ぼくはスマホを床に投げ出した。

「あれれ? どうしたの?」 

 石井さんが、ぼくのスマホを拾い上げて覗きこんだ。
 
 そして、驚いていた顔をしている。

 きっと、今まで稼いだ全てのポイントがなくなるというショッキングなスマホの画面を見ているのだろう。

「あれれ? このスマホ……故障してるわねえ。明日でもいいから市の管理システムへスマホ自体を郵送した方がいいわね。修理してくれるわよ」  
「え?! 直るの?」
「ええ、多分」
「ぼくは既に、ポイントがなくても生きていけるかなって、考えていたよ」
「大袈裟ねえ」

 石井さんが、コックリと頷き。

「ねえ、君。ここでずっと働かない?」
「ああ、この本屋は今のバイトよりも楽しいや。ぼくはここでずっと働いていこうと思う」
「良かった」 
「ずっと、ポイントを稼いでいたいな。家が買えるまで」
「そうね。ベランダ付の家がいいわ」
「そうだね。ペットに可愛い犬も飼おう」
「いいわねえ。いつも朝食は私が作るわ」
「じゃあ、ぼくは夕食を。お昼は外で食べようよ」
「ふんふん。あ! 早速、お客さんよ……」

「「いらっしゃいませー!」」

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