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危険な恋
26話
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「ふーん。ハイブラウシティ・Bね。俺は云話事町の新聞で昔読んだことがあるんだ。」
津田沼が日の丸弁当片手に私の隣に座る。休憩時間は気のせいかな……B区の奴らが大人しかった。
その新聞には政治のマニフェストなどや、選挙に有利なことが載っているようだ。A区には新聞がない。選挙権がないから当然か……。
「どんなのなんだ? それは?」
島田が愛妻弁当に一礼してから、真面目な顔して津田沼に言う。
「なんでも、完全に管理できる未来都市で、後10年くらいで労働がほとんどなくなるかも知れないって書いてあった」
「ええー!?」
島田が叫ぶ。
B区の奴らが失笑したように思える。
「それが、本当だとすると……?」
「でも、大丈夫だよ。その奈々川 晴美さんと夜っちゃん結婚するんだろう。昨日のテレビで観たんだけど、藤元が近所にいたのは総理大臣の娘だって騒いでいたんだ。奈々川さんと結婚すれば大丈夫。国会では民主党や野党とかの反対勢力も結構あるから……」
B区の奴らが騒ぎ出したように思える。
「あ、でも奈々川さんの気持ちを考えないと……」
私は呟いた。
「そうだな……。でも、お前だけが頼りだよ……本当に。夜鶴! 頑張れ! きっと奈々川さんと結婚しろよ……」
島田が愛妻弁当片手に言った。
「私……。決めました」
「え?」
ここは私の家。
「決めたんです」
「?」
奈々川さんが弥生の分もゴミを捨ててくれた。今日は火曜日。
「これからもよろしくお願いします」
「?」
「わんわん!」
スケッシーが私の足元で騒いでいる。
「……結婚してくれるのか…………俺と?」
「ええ」
奈々川さんが、今まで見たことのない笑顔を見せた。一瞬、奈々川さんが別人に見えた。
「でも、結婚式はだいぶ後になります。父を説得しないといけないので」
「やったー!」
私は涙目で喜んだ勢いで外へと走り出す。
外は雨が降っていた。
「やったぞー!!」
私はいつもスケッシーの散歩をする道を叫びながら走りまわる。
すると、後方からスケッシーが追い掛けてきた。
「わんわ。わん」
スケッシーも大喜びだ。
「やったー!」
降りしきる雨は勢いを増した。
「やったぞー! 奈々川さんと結婚だー! 結婚だー!……はあ、はあ、はあ……」
私は全速力で走りまわった。
「やったぞ。奈々川さんが俺と結婚してくれるって」
「本当かー!」
電話越しに島田が騒いだ。
家では興奮したスケッシーが奈々川さんと遊びまわっている。
「それで、それで、奈々川さんと一緒になるのはいいけど、戦争はどうする?」
「奈々川さんが総理大臣に話すってさ。きっと、うまくいって、ハイブラウシティ・Bも戦争もなくなるさ」
「やったー! って、式はいつなのか? 俺たちは一応準備の時間がないと」
「だいぶ後になるみたいだ」
「式には来てくれるのは嬉しいけど、弥生さんはどうするんだ?」
電話越しに島田と弥生が相談している様子が解る。
「行きたいそうだ」
「危険じゃないかな?」
「大丈夫さ。最新式の軽量マシンガンがある。夜鶴、今日は休みか。だったら奈々川さんにマシンガンを買うか?」
「うーん……。いやいい」
島田が「どうして」と言ったが、私は銃は自分だけが持つのがいいと思った。
そういえば、奈々川さんはここの現状を知っているのだろうか?結婚するのはA区とB区の戦争をするようなものだと?
「夜鶴さん……。A区とB区の関係が悪化するのは知っています! そう、今よりも。でもA区の人たちはいい人たちです……! そのA区の人たちから労働を取り上げてしまうハイブラウシティ・Bをどうにか打ち消したいのです……! きっと、その政策ではA区の人たちは悲惨なことになるとは思えます!絶対、打ち消さないと……私はもう逃げません。戦います。夜鶴さんのためにも……!」
奈々川さんが電話をしている私の後ろから、いきなり声高々に言いだしてくれた。まるで、長い間封印されていた政治家の血が騒いで、体内から噴き出したかのようだった。
「ヒュー! 言ってくれるぜ奈々川さん」
島田が電話で口笛を吹いて茶化す……。私は赤面して下を俯いた。
「なあ、今家に来ないか? 弥生と俺に奈々川さん紹介してー」
私は後ろを振り向いた。
「いいですよ。私たちの未来のためにもなるんですから」
「ヒュー、ヒュー!」
津田沼が日の丸弁当片手に私の隣に座る。休憩時間は気のせいかな……B区の奴らが大人しかった。
その新聞には政治のマニフェストなどや、選挙に有利なことが載っているようだ。A区には新聞がない。選挙権がないから当然か……。
「どんなのなんだ? それは?」
島田が愛妻弁当に一礼してから、真面目な顔して津田沼に言う。
「なんでも、完全に管理できる未来都市で、後10年くらいで労働がほとんどなくなるかも知れないって書いてあった」
「ええー!?」
島田が叫ぶ。
B区の奴らが失笑したように思える。
「それが、本当だとすると……?」
「でも、大丈夫だよ。その奈々川 晴美さんと夜っちゃん結婚するんだろう。昨日のテレビで観たんだけど、藤元が近所にいたのは総理大臣の娘だって騒いでいたんだ。奈々川さんと結婚すれば大丈夫。国会では民主党や野党とかの反対勢力も結構あるから……」
B区の奴らが騒ぎ出したように思える。
「あ、でも奈々川さんの気持ちを考えないと……」
私は呟いた。
「そうだな……。でも、お前だけが頼りだよ……本当に。夜鶴! 頑張れ! きっと奈々川さんと結婚しろよ……」
島田が愛妻弁当片手に言った。
「私……。決めました」
「え?」
ここは私の家。
「決めたんです」
「?」
奈々川さんが弥生の分もゴミを捨ててくれた。今日は火曜日。
「これからもよろしくお願いします」
「?」
「わんわん!」
スケッシーが私の足元で騒いでいる。
「……結婚してくれるのか…………俺と?」
「ええ」
奈々川さんが、今まで見たことのない笑顔を見せた。一瞬、奈々川さんが別人に見えた。
「でも、結婚式はだいぶ後になります。父を説得しないといけないので」
「やったー!」
私は涙目で喜んだ勢いで外へと走り出す。
外は雨が降っていた。
「やったぞー!!」
私はいつもスケッシーの散歩をする道を叫びながら走りまわる。
すると、後方からスケッシーが追い掛けてきた。
「わんわ。わん」
スケッシーも大喜びだ。
「やったー!」
降りしきる雨は勢いを増した。
「やったぞー! 奈々川さんと結婚だー! 結婚だー!……はあ、はあ、はあ……」
私は全速力で走りまわった。
「やったぞ。奈々川さんが俺と結婚してくれるって」
「本当かー!」
電話越しに島田が騒いだ。
家では興奮したスケッシーが奈々川さんと遊びまわっている。
「それで、それで、奈々川さんと一緒になるのはいいけど、戦争はどうする?」
「奈々川さんが総理大臣に話すってさ。きっと、うまくいって、ハイブラウシティ・Bも戦争もなくなるさ」
「やったー! って、式はいつなのか? 俺たちは一応準備の時間がないと」
「だいぶ後になるみたいだ」
「式には来てくれるのは嬉しいけど、弥生さんはどうするんだ?」
電話越しに島田と弥生が相談している様子が解る。
「行きたいそうだ」
「危険じゃないかな?」
「大丈夫さ。最新式の軽量マシンガンがある。夜鶴、今日は休みか。だったら奈々川さんにマシンガンを買うか?」
「うーん……。いやいい」
島田が「どうして」と言ったが、私は銃は自分だけが持つのがいいと思った。
そういえば、奈々川さんはここの現状を知っているのだろうか?結婚するのはA区とB区の戦争をするようなものだと?
「夜鶴さん……。A区とB区の関係が悪化するのは知っています! そう、今よりも。でもA区の人たちはいい人たちです……! そのA区の人たちから労働を取り上げてしまうハイブラウシティ・Bをどうにか打ち消したいのです……! きっと、その政策ではA区の人たちは悲惨なことになるとは思えます!絶対、打ち消さないと……私はもう逃げません。戦います。夜鶴さんのためにも……!」
奈々川さんが電話をしている私の後ろから、いきなり声高々に言いだしてくれた。まるで、長い間封印されていた政治家の血が騒いで、体内から噴き出したかのようだった。
「ヒュー! 言ってくれるぜ奈々川さん」
島田が電話で口笛を吹いて茶化す……。私は赤面して下を俯いた。
「なあ、今家に来ないか? 弥生と俺に奈々川さん紹介してー」
私は後ろを振り向いた。
「いいですよ。私たちの未来のためにもなるんですから」
「ヒュー、ヒュー!」
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