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自由
50話
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「いいぞー! 田場さん頑張れー!」
私だ。
「これで打てば、必ず点がもらえるんだ!!」
私は珍しく大声を発していた。
甘いマスクのノウハウが投げた。
「え!?」
私は自分の目が信じられずにいた。
ボールはキャッチャーのノウハウへと向かうが……。
何と、変化球だ。
「まさか……」
奈々川さんが真っ青になった。
遠山の投げる変化球よりもキレのあるチェンジアップだった……。
「160キロのチェンジアップ!」
元谷が驚いて机の紅茶の入った紙コップを床に落とす。
「素晴らしい変化球です!」
永田は自分の紙コップを持って、球場を見つめた。
「もはや、ノウハウは何でもありですね」
元谷の言葉に、
「ええ。これは、素晴らしい。とても、人間が造ったものとは思えません」
「くそ!」
田場さんは剛速球からの変化球とストレートに虚しく三振になり、これでスリーアウトである。
180キロのストレートを打つだけでも大変なのに、その上変化球もくる。
「大丈夫ですよ。まだ、ノウハウは一点も入れていないし、俺たちは二点も入れている」
私はそう言うと田場さんを元気づけた。
「この試合……。どうなるのでしょうか?」
美人のアナウンサーには、ピンクのマイクをスタッフから渡されてある。
「うちの藤元がいるから、大丈夫だとは思いますが……。あのバカがいるから…………大丈夫のはず……。あのバカが……。あのバカが……。はっ!! 生放送!!」
美人のアナウンサーはカメラに向かって、
「国民のみなさん。チャンネルはそのままで聞かなかったことにして下さい。お願いします」
可愛らしいポーズの美人のアナウンサーに関係なく試合は進行する。
次は私たちは守備。
「遠山さん。あなたがいるから、きっと、大丈夫。私たちは勝ちます」
私服の奈々川さんは、遠山の肩に手を置いた。
「はい。大丈夫です。私、行きますね……」
遠山は帽子を目深に被り、ピッチャーマウンドへと走った。
バッターボックスのノウハウは無言で、バットを構えている。心がないことは悲しいことでもあるのだが、それと同時に恐ろしいことでもある。
遠山がスリークオーター・スローから投げた。
140キロのストレートだ。
「ワンストライク。ツーボウル。永田さん。やはりあの遠山選手は侮れませんね」
元谷は永田に少しだけ視線を向けた。
この寒い中、野球の中継も大変である。
いつの間にか、机の紅茶はホットに変わっている。
「ええ、そうですね。なかなかいい投手ですよ」
「でも、相手のノウハウは段々と恐ろしく感じてくるのは、私だけでしょうか?」
「いや、私もそう思いますよ。この試合はやはり日本全土の未来のための試合に他なりません。Bチームには矢多部と奈々川首相が絡んでいますし、Aチームには奈々川首相のお嬢様がいます」
「行きますよ!」
遠山は投げた。
ノウハウがいつの間にか、バントの構えになっていた。セーフティバントだ。
球がバットに当たり、三塁へと向かった。
「あ!」
私の叫び声と共に、三塁の山下と遊撃手の広瀬が全速力で走り出す。
ノウハウはハイスピードで土煙を撒き散らして一塁へと走り出した。
「セーフ!」
審判の声は私の耳に入らなかった。
信じられないものを見るかのように一塁にいるノウハウを見つめた。冷酷な機械の印象を私は抱えていた。
「バントですね」
元谷が目を凝らした。
「バントです。今まで単純でパワフルな機械を演じていたのに……。チェンジアップを投げたり、バントをして進塁も出来る。万能で高性能で安価な機械……」
元谷と険しい表情の永田が顔を見合せる。
「今までのは、一体何だったんでしょうか?」
元谷は貴賓席に目を向ける。
「私にも解りませんが、様子を見ていたわけでもないと思います。さすがに、これではAチームは勝てないかもしれません……」
「そんな……」
奈々川さんがメガホンを地面に落とした。
矢多部たちは実戦用プログラムを試合中に作成し、ノウハウを人間のそれも超一流の選手に変えてしまったのだ。
「いいえ。これからよ……。私たちにはみんながいる」
奈々川さんはメガホンを拾うと、
「みんなー! 試合は試合よ! 目の前の試合だけを見つめて頑張って! 相手がノウハウでも一流の選手でも、試合は試合です!」
その大声は私たちに届いた。
遠山は目つきが変わる。
投げた。
ノウハウが打った。
中堅手の私の方へと球がやってきた。私は必死に走る。ここで捕球の訓練を発揮しないと、何のための訓練だったのか。私は三週間の血の吐く訓練を思い出した。
ボールがやってきた。
ナイス。
「アウトー!」
審判の声が辺りに響いた。
貴賓席の下では美人のアナウンサーが吠えていた。
「やったー!! 見たかBチームの矢多部!! 私というフャンがいるかぎり……。はッ、生放送中でした!!」
美人のアナウンサーはピンクのマイクを握り直し、
「さあ、この試合はこの先……どうなるのでしょうか? Aチームが勝つか、それともBチームか。Bチーム率いる矢多部 雷蔵さんと奈々川首相のいる貴賓席へとこの後、突撃インタビューが待っています。みなさんチャンネルはそのまま」
遠山の変化球は、もうノウハウにはなかなか効かない。打たれてしまう確率がグンと上がってきたようだ。
「打てますね……。でもこれからです」
遠山は長年腕を使う職をしている。その経験が今を支えていた。連続投球。試合が長引けばつらいのである。
遠山はチェンジアップを投げた。
ノウハウが打った。
中堅手の私は三塁へ飛んだというのに、走り出した。
ファウル。
ファウルだが確実にノウハウの脅威が伝わって来た。
七回表。
いずれも、二対0の試合は終盤へと向かう。
守備では私たちはグランドを走り回った。どれも恐ろしいヒットであったが、確実にノウハウの性能が急激に上がっている。しかし、ノウハウの恐ろしいところは、その足の驚異的な速さもあった。
それを阻止するためのフォーメーションは、カットオフプレー。例えば私が津田沼に投げた球を遠山がキャッチして、かなりのスピードで走るノウハウのバックホームを阻止するために三塁に投げる戦法だ。など、中堅手の私が主役になって防いでいた。
時には、津田沼がブロックでノウハウのパワーのあるスライディングを体験した時もあった。
そして、今は二塁から三塁に向かったノウハウは、三塁で佇んでいる。
無言で立っているノウハウは盗塁をするためのリードも出来る。
そして、プロ選手並みの高度な野球戦法が出来てしまう。
180キロの球は変化球へと変わり。バットに当たらないことが多々あった。それでも、私たちは奈々川さんが指導する通りにバント戦法を繰り返したが、時折来る160キロの変化球には成す術もない。
私だ。
「これで打てば、必ず点がもらえるんだ!!」
私は珍しく大声を発していた。
甘いマスクのノウハウが投げた。
「え!?」
私は自分の目が信じられずにいた。
ボールはキャッチャーのノウハウへと向かうが……。
何と、変化球だ。
「まさか……」
奈々川さんが真っ青になった。
遠山の投げる変化球よりもキレのあるチェンジアップだった……。
「160キロのチェンジアップ!」
元谷が驚いて机の紅茶の入った紙コップを床に落とす。
「素晴らしい変化球です!」
永田は自分の紙コップを持って、球場を見つめた。
「もはや、ノウハウは何でもありですね」
元谷の言葉に、
「ええ。これは、素晴らしい。とても、人間が造ったものとは思えません」
「くそ!」
田場さんは剛速球からの変化球とストレートに虚しく三振になり、これでスリーアウトである。
180キロのストレートを打つだけでも大変なのに、その上変化球もくる。
「大丈夫ですよ。まだ、ノウハウは一点も入れていないし、俺たちは二点も入れている」
私はそう言うと田場さんを元気づけた。
「この試合……。どうなるのでしょうか?」
美人のアナウンサーには、ピンクのマイクをスタッフから渡されてある。
「うちの藤元がいるから、大丈夫だとは思いますが……。あのバカがいるから…………大丈夫のはず……。あのバカが……。あのバカが……。はっ!! 生放送!!」
美人のアナウンサーはカメラに向かって、
「国民のみなさん。チャンネルはそのままで聞かなかったことにして下さい。お願いします」
可愛らしいポーズの美人のアナウンサーに関係なく試合は進行する。
次は私たちは守備。
「遠山さん。あなたがいるから、きっと、大丈夫。私たちは勝ちます」
私服の奈々川さんは、遠山の肩に手を置いた。
「はい。大丈夫です。私、行きますね……」
遠山は帽子を目深に被り、ピッチャーマウンドへと走った。
バッターボックスのノウハウは無言で、バットを構えている。心がないことは悲しいことでもあるのだが、それと同時に恐ろしいことでもある。
遠山がスリークオーター・スローから投げた。
140キロのストレートだ。
「ワンストライク。ツーボウル。永田さん。やはりあの遠山選手は侮れませんね」
元谷は永田に少しだけ視線を向けた。
この寒い中、野球の中継も大変である。
いつの間にか、机の紅茶はホットに変わっている。
「ええ、そうですね。なかなかいい投手ですよ」
「でも、相手のノウハウは段々と恐ろしく感じてくるのは、私だけでしょうか?」
「いや、私もそう思いますよ。この試合はやはり日本全土の未来のための試合に他なりません。Bチームには矢多部と奈々川首相が絡んでいますし、Aチームには奈々川首相のお嬢様がいます」
「行きますよ!」
遠山は投げた。
ノウハウがいつの間にか、バントの構えになっていた。セーフティバントだ。
球がバットに当たり、三塁へと向かった。
「あ!」
私の叫び声と共に、三塁の山下と遊撃手の広瀬が全速力で走り出す。
ノウハウはハイスピードで土煙を撒き散らして一塁へと走り出した。
「セーフ!」
審判の声は私の耳に入らなかった。
信じられないものを見るかのように一塁にいるノウハウを見つめた。冷酷な機械の印象を私は抱えていた。
「バントですね」
元谷が目を凝らした。
「バントです。今まで単純でパワフルな機械を演じていたのに……。チェンジアップを投げたり、バントをして進塁も出来る。万能で高性能で安価な機械……」
元谷と険しい表情の永田が顔を見合せる。
「今までのは、一体何だったんでしょうか?」
元谷は貴賓席に目を向ける。
「私にも解りませんが、様子を見ていたわけでもないと思います。さすがに、これではAチームは勝てないかもしれません……」
「そんな……」
奈々川さんがメガホンを地面に落とした。
矢多部たちは実戦用プログラムを試合中に作成し、ノウハウを人間のそれも超一流の選手に変えてしまったのだ。
「いいえ。これからよ……。私たちにはみんながいる」
奈々川さんはメガホンを拾うと、
「みんなー! 試合は試合よ! 目の前の試合だけを見つめて頑張って! 相手がノウハウでも一流の選手でも、試合は試合です!」
その大声は私たちに届いた。
遠山は目つきが変わる。
投げた。
ノウハウが打った。
中堅手の私の方へと球がやってきた。私は必死に走る。ここで捕球の訓練を発揮しないと、何のための訓練だったのか。私は三週間の血の吐く訓練を思い出した。
ボールがやってきた。
ナイス。
「アウトー!」
審判の声が辺りに響いた。
貴賓席の下では美人のアナウンサーが吠えていた。
「やったー!! 見たかBチームの矢多部!! 私というフャンがいるかぎり……。はッ、生放送中でした!!」
美人のアナウンサーはピンクのマイクを握り直し、
「さあ、この試合はこの先……どうなるのでしょうか? Aチームが勝つか、それともBチームか。Bチーム率いる矢多部 雷蔵さんと奈々川首相のいる貴賓席へとこの後、突撃インタビューが待っています。みなさんチャンネルはそのまま」
遠山の変化球は、もうノウハウにはなかなか効かない。打たれてしまう確率がグンと上がってきたようだ。
「打てますね……。でもこれからです」
遠山は長年腕を使う職をしている。その経験が今を支えていた。連続投球。試合が長引けばつらいのである。
遠山はチェンジアップを投げた。
ノウハウが打った。
中堅手の私は三塁へ飛んだというのに、走り出した。
ファウル。
ファウルだが確実にノウハウの脅威が伝わって来た。
七回表。
いずれも、二対0の試合は終盤へと向かう。
守備では私たちはグランドを走り回った。どれも恐ろしいヒットであったが、確実にノウハウの性能が急激に上がっている。しかし、ノウハウの恐ろしいところは、その足の驚異的な速さもあった。
それを阻止するためのフォーメーションは、カットオフプレー。例えば私が津田沼に投げた球を遠山がキャッチして、かなりのスピードで走るノウハウのバックホームを阻止するために三塁に投げる戦法だ。など、中堅手の私が主役になって防いでいた。
時には、津田沼がブロックでノウハウのパワーのあるスライディングを体験した時もあった。
そして、今は二塁から三塁に向かったノウハウは、三塁で佇んでいる。
無言で立っているノウハウは盗塁をするためのリードも出来る。
そして、プロ選手並みの高度な野球戦法が出来てしまう。
180キロの球は変化球へと変わり。バットに当たらないことが多々あった。それでも、私たちは奈々川さんが指導する通りにバント戦法を繰り返したが、時折来る160キロの変化球には成す術もない。
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