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第36話
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70層を突破した。
66層から70層を突破するのに2日かかった。
俺は直接戦闘をしないからわからないのだが、どうやら魔物の強さが66層を境に跳ね上がったらしい。
何故66層から?中途半端すぎる。
魔物が強いので仕留めるのに時間がかかり、尚且つ遭遇する確率が上がっているようだ。
そのせいで?全体的に疲弊している。
尤もエレンは問題ないようで、今の所体力的にも肉体的にも心配無用と言われた。
俺?俺はまあ、精霊達が頑張ってくれているからここまで怪我のひとつもない。
他の4人はそれぞれダメージを受ける事があったらしく、怪我を治療するポーションの消費が激しくなっている。
俺とエレンはまだポーションの世話になっていないが、他の4名は俺が所持しているポーションをさも当然のごとく使っているが、数が有限とは思わないのだろうか?
「もう駄目!疲れて足が動かない!」
・・・・パーティーの女性メンバー、えっと名前は何だっけ?
「そう言うなよノール。もう少しでこの階層も突破だしさ?そうしたらまた可愛がってやるから・・・・おい、ノールに体力回復のポーションを出せ。」
ノール・ペーテルスって言うのが女性の名前で、俺へ偉そうに命令しているのがもう1人いる男性メンバー、ブラーム・マッテイスって名前で、どうにも2人は俺に突っかかってくる。
そのくせ俺にポーションなんかをせびってくる。
「ノールう、もうちょっと我慢しなさいよお?」
「我慢できない!メイケはいいわよね!私は体力ないんだからちょっとぐらいいいじゃないのよ!」
メイケ・クロックというのがもう1人の女性メンバー。
ボプさんの彼女だ。
正直苦手だ。
何か喋り方や動作の一つ一つが俺の神経を逆なでる。わざとやっているんじゃないか?
するとボプさんが俺に声を掛けてきたが、これ絶対ワザとだよな?
「ヘイマンス殿済まないな。皆思ったように攻略が出来ず気がたっているんだ。大目に見てやってくれ。それにブラームにノール、ヘイマンス殿は悪くない。あまり大きな態度をとるんじゃない。」
するとブラームさんが、
「そう言うがボプさんよお。俺達は魔物相手に何度も直接戦ったんだぜ?だがみての通りアイツときたら優雅に地面へ寝っころんでいやがる!真面目にやってんのかと思って何が悪いんだよ!」
「そうよそうよ!私達は汗かきながら、怪我もしながら戦っているのに何であいつだけえこひいきすんのよ!」
険悪なムードと言いたい所だが、お互い目が笑っている。演技だな。
「まあまあ、あの子も悪気があった訳じゃないと思うのよねえ。戦闘に協力できないならあ、他に色々やってもらえばいいのよお?」
休憩中は俺が全部やっていると思うんだが何を今更?他にも色々って、これ以上何をすればいいのかこっちが聞きたいぐらいだ。
66層から70層を突破するのに2日かかった。
俺は直接戦闘をしないからわからないのだが、どうやら魔物の強さが66層を境に跳ね上がったらしい。
何故66層から?中途半端すぎる。
魔物が強いので仕留めるのに時間がかかり、尚且つ遭遇する確率が上がっているようだ。
そのせいで?全体的に疲弊している。
尤もエレンは問題ないようで、今の所体力的にも肉体的にも心配無用と言われた。
俺?俺はまあ、精霊達が頑張ってくれているからここまで怪我のひとつもない。
他の4人はそれぞれダメージを受ける事があったらしく、怪我を治療するポーションの消費が激しくなっている。
俺とエレンはまだポーションの世話になっていないが、他の4名は俺が所持しているポーションをさも当然のごとく使っているが、数が有限とは思わないのだろうか?
「もう駄目!疲れて足が動かない!」
・・・・パーティーの女性メンバー、えっと名前は何だっけ?
「そう言うなよノール。もう少しでこの階層も突破だしさ?そうしたらまた可愛がってやるから・・・・おい、ノールに体力回復のポーションを出せ。」
ノール・ペーテルスって言うのが女性の名前で、俺へ偉そうに命令しているのがもう1人いる男性メンバー、ブラーム・マッテイスって名前で、どうにも2人は俺に突っかかってくる。
そのくせ俺にポーションなんかをせびってくる。
「ノールう、もうちょっと我慢しなさいよお?」
「我慢できない!メイケはいいわよね!私は体力ないんだからちょっとぐらいいいじゃないのよ!」
メイケ・クロックというのがもう1人の女性メンバー。
ボプさんの彼女だ。
正直苦手だ。
何か喋り方や動作の一つ一つが俺の神経を逆なでる。わざとやっているんじゃないか?
するとボプさんが俺に声を掛けてきたが、これ絶対ワザとだよな?
「ヘイマンス殿済まないな。皆思ったように攻略が出来ず気がたっているんだ。大目に見てやってくれ。それにブラームにノール、ヘイマンス殿は悪くない。あまり大きな態度をとるんじゃない。」
するとブラームさんが、
「そう言うがボプさんよお。俺達は魔物相手に何度も直接戦ったんだぜ?だがみての通りアイツときたら優雅に地面へ寝っころんでいやがる!真面目にやってんのかと思って何が悪いんだよ!」
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険悪なムードと言いたい所だが、お互い目が笑っている。演技だな。
「まあまあ、あの子も悪気があった訳じゃないと思うのよねえ。戦闘に協力できないならあ、他に色々やってもらえばいいのよお?」
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