精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない

よっしぃ

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第45話

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 Side エレン

 私はエレン・エッフェン。
 10歳の頃より冒険者として活動をしている。
 本来であれば家の為に嫁ぎ先を決めている頃なのだが、8歳の時留学を行う為馬車に乗って移動していたのだが、この時賊なのだろうか・・・・今となっては分からないが・・・・馬車が襲撃された。
 何とか撃退できたようだが、多くの護衛と侍女が亡くなったり手傷を負い、私も負傷した。

 負傷した、と思ったのには訳がある。
 実際に負傷したからだ。
 だがこの時私は呪われてしまったらしい。
 恐らく私の父をよく思っていない勢力が、父を襲うのは困難だが、娘なら・・・・と言った理由で私は襲撃を受け、殺すのではなく呪いを与える事で長く父を苦しめるのが目的だったと、後から聞かされた。

 私はもう嫁ぐ事が出来ない姿になってしまった。
 何とかしようと父は奔走してくれたが、国中の治療士や解呪士等が、治療と解呪を試みたが駄目だった。

 成長するにつれ醜い姿はますます酷くなり、父は醜い私を見たくない一心でとある鎧を手に入れ、私に装着させた。

 これが私の主装備【どんな体にも合うんです君】だ。

 10歳の時、醜い私を見たくないからと父は冒険者ギルドへ行くよう命令。
 素直に従った私は冒険者となった。
 その後実家を追放された私はダンジョンで活動を開始する事となり、鎧のお陰で苦も無くダンジョン中層を突破、いつだったか【出戻りちゃん】を手に入れた。
 ダンジョンで手に入れた記憶がないので、恐らく実家から誰かが届けてくれたと思う。

 こうなると誰も私を止められない。
 気が付けば17歳になっていたが、国で私の名を知らぬ者はいないほど有名になってしまった。

 そんな私に転機?が。
 最近ダンジョンで有望な若手の冒険者が、謎の失踪をしておりとある冒険者のパーティーが怪しい、という事まで突き止めたようだが、決定的な証拠がなく私に調査の依頼が来た。
 だが条件に戸惑いを隠せないかった。
 2人で件のパーティーに加入する必要があったからだ。
 だが私はずっとソロでやってきた。今更他人と組むなど・・・・

 そんな時私と同じくソロの冒険者がいる、と冒険者ギルドで教えられどんな為人なのかとその冒険者が活動しているという草原へ向かった。
 精霊使いらしいが、レベルが低く使役している精霊を誰も見た事が無いらしい。
 だが実際毎日大量の素材を冒険者ギルドへ納めている事から、精霊を使役しているのは間違いない、との事。

 私は彼の名を聞き、冒険者ギルドで開示できる情報を全て確認し、草原で彼を見かけ、声を掛けた。
 ●声を掛けたくだりは第6話を参照にして欲しい。

 彼は長年苦しんだ呪いを、精霊の力を借りてとは言え解呪してくれた。
 確かに彼自身は解呪の力がない。
 だが彼の何かが精霊を繋ぎ止める程の魅力があるようで、精霊達は皆嬉々として彼に協力していて、精霊が解呪してくれた。
 ある意味彼の能力だ。
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