精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない

よっしぃ

文字の大きさ
48 / 128

第47話

しおりを挟む
 もう1話 Side エレン

 当初は1層から、という事だったが、こちらが50層を攻略済みと伝えると、予定を変更、50層からスタート。

 実際60層までを様子見でダンジョンアタックを開始したが、呆気なく攻略でき、いける所・・・・つまり100層を目指す流れになったが、66層を境にボプ殿達は攻略速度が落ち、1日2層となり、最終的には1日1層となってしまった。


 ここまでボプ殿はおかしな素振りを一切見せず、時折私の剣を魅入っている様子は感じるものの、想定された出来事は起こらなかった。

 道中安全地帯でヘイマンス殿の・・・・精霊・・・・が、特にじいちゃんと呼んでいる土の精霊が用意してくれる設備は有り難く、快適に過ごす事が出来た。
 泉で休む事になっても、水の精霊・・・・アクア殿が水を工面してくれシャワーを浴びる事が出来、ここがダンジョンと疑ってしまいそうになった。

 結局100層に到達するまで何も起こらず、ある意味困惑してしまった。

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 いよいよ100層を攻略。
 その前に装備を確認しよう。

 後になって思えばこの時どうしてこんな風に思ってしまったのか、この行動を疑問に思えなかった自分が許せない。

 しかもヘイマンス殿が私と同じく、所持品を地面に並べていた事に対し違和感を覚えなかった事自体が異常なのだが、どうしても今の行動が当たり前に思えてしまっていた。

 で、私が元々持っていた【出戻りちゃん】【どんな体にも合うんです君】、そして精霊から頂いた【出戻りちゃん弐号】【どんな体にも合うんです君弐式】まで地面に並べ確認を・・・・一体何を確認するというのだ。

 で、ここで問題が起こった。
 ●第1話参照
 ボプ殿がボス部屋の前でヘイマンス殿をパーティーから追放する、と言い出したのだ。

 私は慌てて起き上がり、異論を唱えたものの受け入れられず、あろう事かもう1人の男性が・・・・名前は確かブラーム・マッテイスと名乗っていたと思うが・・・・ヘイマンス殿の背後に忍び寄っており、羽交い絞めにしてボス部屋に放り投げたのだ!
 この時私はそれを見ている事しかできなかったが、この時になってようやく精神干渉の攻撃を受けていた事を悟った。

 扉がしまる!
 ボプ殿が指摘したが、今から防具を身に纏う時間はない!
 剣を取りに行く間に恐らく扉は閉まってしまうだろう。

 私はヘイマンス殿の後を追って何とか滑り込んだ。
 武器も、防具もない状態で100層のボスに挑んで勝ち目はあるのだろうか。
 私がここまで名を成せたのは【出戻りちゃん】に負うところが大きかった。
 その剣がない状態で・・・・鎧もない。
 何て愚かなのだろう。
 これでヘイマンス殿に何かあれば、一生自分を許せない。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります

すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
 《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。  なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!  冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。  ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。  そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。

【完結】魔術師なのはヒミツで薬師になりました

すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
 ティモシーは、魔術師の少年だった。人には知られてはいけないヒミツを隠し、薬師(くすし)の国と名高いエクランド国で薬師になる試験を受けるも、それは年に一度の王宮専属薬師になる試験だった。本当は普通の試験でよかったのだが、見事に合格を果たす。見た目が美少女のティモシーは、トラブルに合うもまだ平穏な方だった。魔術師の組織の影がちらつき、彼は次第に大きな運命に飲み込まれていく……。

【完結】スキルを作って習得!僕の趣味になりました

すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》 どんなスキル持ちかによって、人生が決まる。生まれ持ったスキルは、12歳過ぎから鑑定で見えるようになる。ロマドは、4度目の15歳の歳の鑑定で、『スキル錬金』という優秀なスキルだと鑑定され……たと思ったが、錬金とつくが熟練度が上がらない!結局、使えないスキルとして一般スキル扱いとなってしまった。  どうやったら熟練度が上がるんだと思っていたところで、熟練度の上げ方を発見!  スキルの扱いを錬金にしてもらおうとするも却下された為、仕方なくあきらめた。だが、ふと「作成条件」という文字が目の前に見えて、その条件を達してみると、新しいスキルをゲットした!  天然ロマドと、タメで先輩のユイジュの突っ込みと、チェトの可愛さ(ロマドの主観)で織りなす、スキルと笑いのアドベンチャー。

アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。 ふとした事でスキルが発動。  使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。 ⭐︎注意⭐︎ 女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります

しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。 納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。 ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。 そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。 竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。

レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない

あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~

シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。 目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。 『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。 カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。 ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。 ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

処理中です...