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第72話
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何かおっさん’Sにガン見されている。
特にピンク・ポーク氏に。
「・・・・君、えっとヘリット君だったか?ちょっと所持している荷物を・・・・カバンも見せてくれないか?」
突然感じが変わったので俺は驚いた。
見せて、と言ってはいるがあれは絶対何かある。
しかもだ、折角外していた着ぐるみの頭をわざわざ装着しなおしている。
「あ、ああ・・・・このカバンに何か?」
俺はカバンをテーブルの上に置いた。
小さなカバンを腰に巻いているんだが、それも外した。
「済まないね・・・・さっきは気が付かなかったんだが、ここは建物の中だ。範囲が狭い上に風もない。む・・・・こ、これは・・・・おいあんた!闇の勢力と思われる奴が最後に残していった物資、全部回収してほしい!」
アンタってギルドマスターか?
「あん?ピンクさんよお、一体どうしたってんだ?」
ギルドマスターは、短時間でピンク・ポーク氏をピンクさんと呼ぶほど親しくなったのか?凄いコミュ力だな。
「あいつ等ここを去る時に置き土産をしていったんだ。あいつ等がいる時、思った通りに行動できなかったにも関わらず、変に思わなかったんだよな?」
「ああ、その通りだ。ボプがここへやって来たら問答無用でひっとらえるはずだったんだが・・・・そのまま行かせてしまった。」
この時俺は何か見落としているのではないかと思った・・・・そうだ!エレンだ!
エレンは今、用があるからと街を離れているはず。
エレンが所持している剣や鎧も、一時ボプさんに使われてしまっていた。
ま、不味い・・・・一度屋敷へ戻りオリビア・・・・いや、ステファニーさんに・・・・駄目だ!万が一の場合、彼女達にも被害が・・・・
「おいヘリットどうした!真っ青な顔をしているぞ!」
ギルドマスター・・・・エレンが危ないんだ・・・・どうしたら!
「行かなくちゃ・・・・エレンが危ない。」
俺はおっさん’Sがいたが、そのまま冒険者ギルドを出ようとした。
だがピンク・ポーク氏に止められた。
「落ち着けヘリット君。君の考えている事は分かるが、まず俺が想定する最悪の事態から対策をしておこう・・・・まずエレン嬢だったか?エレン?何処のエレンだ・・・・まさか・・・・いや、それはどうでもいいか・・・・万が一闇の勢力に影響され、若しくは支配下になっていてもまだ間に合う。彼女を見つけ、闇の勢力を彼女から追い出せばいい。闇の精霊が居るんだろう?闇の精霊であれば何とかなるはずだ。光の精霊がいればなお良いが・・・・その顔だと居るようだな。よし、この荷物は処分するんだ。恐らく君の周囲には常に精霊がいた。だから闇の勢力に対し此処までの影響で済んでいるが・・・・エレン嬢は精霊の護りがない。ここまではいいか?」
俺は頷くしかなかった。
「望ましいのはエレン嬢も、闇の勢力が支配下にしきれていない事だが・・・・こればかりは実際に見つけ出さないと駄目だ。」
「一旦屋敷に戻ります。エレンがあの時ボプさんから返却された武具を、屋敷に置いている可能性があるので。」
「では俺も一緒に行こう。闇の勢力に関しては俺以上に対応できる奴がいない、という自負がある。」
俺はピンク・ポーク氏と共に屋敷へ急いだ。
特にピンク・ポーク氏に。
「・・・・君、えっとヘリット君だったか?ちょっと所持している荷物を・・・・カバンも見せてくれないか?」
突然感じが変わったので俺は驚いた。
見せて、と言ってはいるがあれは絶対何かある。
しかもだ、折角外していた着ぐるみの頭をわざわざ装着しなおしている。
「あ、ああ・・・・このカバンに何か?」
俺はカバンをテーブルの上に置いた。
小さなカバンを腰に巻いているんだが、それも外した。
「済まないね・・・・さっきは気が付かなかったんだが、ここは建物の中だ。範囲が狭い上に風もない。む・・・・こ、これは・・・・おいあんた!闇の勢力と思われる奴が最後に残していった物資、全部回収してほしい!」
アンタってギルドマスターか?
「あん?ピンクさんよお、一体どうしたってんだ?」
ギルドマスターは、短時間でピンク・ポーク氏をピンクさんと呼ぶほど親しくなったのか?凄いコミュ力だな。
「あいつ等ここを去る時に置き土産をしていったんだ。あいつ等がいる時、思った通りに行動できなかったにも関わらず、変に思わなかったんだよな?」
「ああ、その通りだ。ボプがここへやって来たら問答無用でひっとらえるはずだったんだが・・・・そのまま行かせてしまった。」
この時俺は何か見落としているのではないかと思った・・・・そうだ!エレンだ!
エレンは今、用があるからと街を離れているはず。
エレンが所持している剣や鎧も、一時ボプさんに使われてしまっていた。
ま、不味い・・・・一度屋敷へ戻りオリビア・・・・いや、ステファニーさんに・・・・駄目だ!万が一の場合、彼女達にも被害が・・・・
「おいヘリットどうした!真っ青な顔をしているぞ!」
ギルドマスター・・・・エレンが危ないんだ・・・・どうしたら!
「行かなくちゃ・・・・エレンが危ない。」
俺はおっさん’Sがいたが、そのまま冒険者ギルドを出ようとした。
だがピンク・ポーク氏に止められた。
「落ち着けヘリット君。君の考えている事は分かるが、まず俺が想定する最悪の事態から対策をしておこう・・・・まずエレン嬢だったか?エレン?何処のエレンだ・・・・まさか・・・・いや、それはどうでもいいか・・・・万が一闇の勢力に影響され、若しくは支配下になっていてもまだ間に合う。彼女を見つけ、闇の勢力を彼女から追い出せばいい。闇の精霊が居るんだろう?闇の精霊であれば何とかなるはずだ。光の精霊がいればなお良いが・・・・その顔だと居るようだな。よし、この荷物は処分するんだ。恐らく君の周囲には常に精霊がいた。だから闇の勢力に対し此処までの影響で済んでいるが・・・・エレン嬢は精霊の護りがない。ここまではいいか?」
俺は頷くしかなかった。
「望ましいのはエレン嬢も、闇の勢力が支配下にしきれていない事だが・・・・こればかりは実際に見つけ出さないと駄目だ。」
「一旦屋敷に戻ります。エレンがあの時ボプさんから返却された武具を、屋敷に置いている可能性があるので。」
「では俺も一緒に行こう。闇の勢力に関しては俺以上に対応できる奴がいない、という自負がある。」
俺はピンク・ポーク氏と共に屋敷へ急いだ。
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