95 / 128
第93話
しおりを挟む
オリビアさんがダンジョンデビュー!
本来であればおっかなびっくり、ドキドキなのだろうが、今回は俺の都合でオリビアさんが付いてくる。
俺が無理にダンジョンへ!とならなければオリビアさんはダンジョンデビューしなかったはず。
まだ俺はオリビアさんと言う女性を理解できていないが、彼女は顔の表情に苦戦しているようで、こっそり笑ったりしかめっ面を鏡の前でしているのを見かける事があったが・・・・見ないふりをしておいた・・・・人前で苦労している姿を見られたくないらしい。
で、やっとダンジョンへ入った所だが、いざ入るとオリビアさんは冷静に振る舞っていた。
最初は低層なので強い魔物は現れないものの、恐らく今まで魔物と戦った事がないオリビアさん。
先ずは魔法で様子見程度に攻撃をしていたが、暫くすると何処で手に入れていたのか細長い棒?を持って魔物と戦っていた。
正確には先端に少し湾曲しているように見える刃が付いていた。
それが様になっている上に、棒を振るその姿は美しい・・・・まるで舞っているようだった。
しかも無駄がない動きに見えるから不思議だ。
「ヘイマンス様、いかがでしょうか。」
ダンジョン攻略の先輩たる俺に意見を聞いてくるオリビアさん。
先輩と言っても2回しか来た事が無かったからあまり意見を求められてもねえ。
今回3回目だし?
だけどまあ、そのオリビアさんは全く問題なかったりする。
むしろ俺の活躍がああ!!
全く仕事をしていない俺。
「完璧だけれど、最初から飛ばすと後がきつくない?」
オリビアさんは、はて?といった感じで首をかしげながら、
「まだ体力は9割以上残っていますし、一日中動いても問題ないよう日頃から鍛えておりますので、そこはご安心下さい。」
流石だ。
そうか、オリビアさんは鍛えているのか・・・・スタイルがいいのは努力の賜物か。
「オリビアさんの魔法は無駄がないというか、威力も適切だし、武器を持って戦うにしても精錬された動きに感じたよ。」
「ではこのままのスタイルで戦ってまいりますので、もし不都合があればいつでも指摘を。」
うーん、オリビアさんの好きに動けばいいのに。
「あー、そのままでもいいけれど、戦い方は相手を見ながら、周囲を見ながら自由に変えていけばいいと思う。」
オリビアさんと喋りながら魔物と戦っているが、うん、彼女は余裕だな。
エレンの場合とは全く違う安心感がある。
エレンは華奢に見えるが武具を用いての戦闘が出来る様に鍛えていて、体力もあるから力技で戦っても体力が尽きなかったもんなあ。
先ず投擲だったし。
一方の俺は未だ体力がない。
寝込んでいた事を考慮しても、元々の体力が無いから、このまま行けばオリビアさんはあっという間に俺を抜いてしまうだろう。
それとオリビアさんの武器、柄は組み立てて使うようだ。
道理であんな長尺物を、誰にも気が付かずに持ち込めたのか、と1人納得した。
本来であればおっかなびっくり、ドキドキなのだろうが、今回は俺の都合でオリビアさんが付いてくる。
俺が無理にダンジョンへ!とならなければオリビアさんはダンジョンデビューしなかったはず。
まだ俺はオリビアさんと言う女性を理解できていないが、彼女は顔の表情に苦戦しているようで、こっそり笑ったりしかめっ面を鏡の前でしているのを見かける事があったが・・・・見ないふりをしておいた・・・・人前で苦労している姿を見られたくないらしい。
で、やっとダンジョンへ入った所だが、いざ入るとオリビアさんは冷静に振る舞っていた。
最初は低層なので強い魔物は現れないものの、恐らく今まで魔物と戦った事がないオリビアさん。
先ずは魔法で様子見程度に攻撃をしていたが、暫くすると何処で手に入れていたのか細長い棒?を持って魔物と戦っていた。
正確には先端に少し湾曲しているように見える刃が付いていた。
それが様になっている上に、棒を振るその姿は美しい・・・・まるで舞っているようだった。
しかも無駄がない動きに見えるから不思議だ。
「ヘイマンス様、いかがでしょうか。」
ダンジョン攻略の先輩たる俺に意見を聞いてくるオリビアさん。
先輩と言っても2回しか来た事が無かったからあまり意見を求められてもねえ。
今回3回目だし?
だけどまあ、そのオリビアさんは全く問題なかったりする。
むしろ俺の活躍がああ!!
全く仕事をしていない俺。
「完璧だけれど、最初から飛ばすと後がきつくない?」
オリビアさんは、はて?といった感じで首をかしげながら、
「まだ体力は9割以上残っていますし、一日中動いても問題ないよう日頃から鍛えておりますので、そこはご安心下さい。」
流石だ。
そうか、オリビアさんは鍛えているのか・・・・スタイルがいいのは努力の賜物か。
「オリビアさんの魔法は無駄がないというか、威力も適切だし、武器を持って戦うにしても精錬された動きに感じたよ。」
「ではこのままのスタイルで戦ってまいりますので、もし不都合があればいつでも指摘を。」
うーん、オリビアさんの好きに動けばいいのに。
「あー、そのままでもいいけれど、戦い方は相手を見ながら、周囲を見ながら自由に変えていけばいいと思う。」
オリビアさんと喋りながら魔物と戦っているが、うん、彼女は余裕だな。
エレンの場合とは全く違う安心感がある。
エレンは華奢に見えるが武具を用いての戦闘が出来る様に鍛えていて、体力もあるから力技で戦っても体力が尽きなかったもんなあ。
先ず投擲だったし。
一方の俺は未だ体力がない。
寝込んでいた事を考慮しても、元々の体力が無いから、このまま行けばオリビアさんはあっという間に俺を抜いてしまうだろう。
それとオリビアさんの武器、柄は組み立てて使うようだ。
道理であんな長尺物を、誰にも気が付かずに持ち込めたのか、と1人納得した。
148
あなたにおすすめの小説
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
【完結】魔術師なのはヒミツで薬師になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
ティモシーは、魔術師の少年だった。人には知られてはいけないヒミツを隠し、薬師(くすし)の国と名高いエクランド国で薬師になる試験を受けるも、それは年に一度の王宮専属薬師になる試験だった。本当は普通の試験でよかったのだが、見事に合格を果たす。見た目が美少女のティモシーは、トラブルに合うもまだ平穏な方だった。魔術師の組織の影がちらつき、彼は次第に大きな運命に飲み込まれていく……。
【完結】スキルを作って習得!僕の趣味になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》 どんなスキル持ちかによって、人生が決まる。生まれ持ったスキルは、12歳過ぎから鑑定で見えるようになる。ロマドは、4度目の15歳の歳の鑑定で、『スキル錬金』という優秀なスキルだと鑑定され……たと思ったが、錬金とつくが熟練度が上がらない!結局、使えないスキルとして一般スキル扱いとなってしまった。
どうやったら熟練度が上がるんだと思っていたところで、熟練度の上げ方を発見!
スキルの扱いを錬金にしてもらおうとするも却下された為、仕方なくあきらめた。だが、ふと「作成条件」という文字が目の前に見えて、その条件を達してみると、新しいスキルをゲットした!
天然ロマドと、タメで先輩のユイジュの突っ込みと、チェトの可愛さ(ロマドの主観)で織りなす、スキルと笑いのアドベンチャー。
竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる