精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない

よっしぃ

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第103話

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 75層で休んだ翌日、起きると火の精霊サラマンダーさんが、土の精霊じいちゃんと共に現れた。

『オリビア様が活用できるようなアイテムを手に入れましたので、持ってまいりました。』
 サラマンダーさんには先行してもらっていたので、ここより奥にいる魔物を仕留め、ドロップアイテムを得ていたようだ。
 正確にはボス部屋から得られるアイテムだと思うが。
 で、じいちゃんがここまでアイテムを運んでくれたようだ。
 いつもであれば屋敷へアイテムを運んでくれるのだが、もしかして有用な装備が手に入ったのか?でもサラマンダーさん、アイテムって言ったよな。
『ほれこれじゃ!そこのおなごに丁度良いと思うんじゃが。』

 じいちゃんが差し出してくれたのは2つ。
 一つ目はエレンが装着していたのと何となく似ている鎧。
 もう一つは武器、それも今オリビアさんが使用しているのと似た感じのだ。

 オリビアさんは装着している鎧を外し、武器も地面に置いた。
 そして新たな装備を無言で受け取るオリビアさん。
 早速受け取った鎧を装着する。
 次に武器だ。
 新たな武器を受け取り、直ぐに振り回したりしている。
「凄いです。一振りだけで違いが分かります。そしてこう振り回すと、新たな武器の凄まじさが実感できます。」

 俺にはわからないが、オリビアさんがそう言うのであれば、かなり違うのだろう。
『気に入って頂けたようで、探した甲斐がありました。』

 探したんだ。
『何度もチャレンジしておったからのう。必ず何かを落とすんじゃが、なかなか使えそうなのが無かったんじゃぞい。尤も他のアイテムは屋敷へ運んどいたんじゃ。帰ったら見てやってほしいぞい。』

「で、今まで使用していた武具とどう違うんだ?」
 おっと、思わず聞いてしまった。
「私が装着した感覚でお答えしても宜しいでしょうか。」
「感覚でわかるのか?」
「ええ、概ね分かります。ざっくりと言えば、鎧に関して言えば物理、魔力双方への耐性が大幅に上がっています。武器で言えば、複数の付与が成されているようで、まず軽く感じます。そして念じれば振った後に斬撃を飛ばす事が出来る仕様のようです。そして単純に攻撃力がマシマシとなっていると思われます。」
 マシマシって。
「まあ無理しないでまずは慣らそう。」
「お気遣いは無用です。精霊様がここまでして下さったのです。お応えするのは私の務め。では早速出発しましょう。そしてこのような武具を用意して頂き、感謝いたします。この御礼は後程必ず。」

 オリビアさんが元気になったようだ。
『礼には及びません。』
 サラマンダーさんはお礼に関して何も求めていないようだ。
 そうなんだよ、精霊て物質での要求度が低いんだよな。
 求めているのは魔力だったりするし。
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