精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない

よっしぃ

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第102話

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 65層で休んだ俺とオリビアさんは、翌日66層へ向かった。

 早速魔物が現れたが、オリビアさんは果敢に挑んで・・・・返り討ちにあっていた!
 なんてこった!俺は急いでオリビアさんを救出に向かうが、水の精霊ウィンディーネさんが一足先にオリビアさんを救出してくれていた。
『軽傷ですから安心して下さい。』
軽傷で済んでよかった。

「申し訳ありません、66層以降は魔物の強さが格段に上がる、と聞いておりましたので対策はしていましたが、私の実力不足です。」

 エレンは別格だったし、俺と出会った時は既に名をあげていたうえに、ダンジョンの80層程度はソロで攻略していた。
 なので比べるのもおかしな事だが、オリビアさんは今回が冒険者デビュー。
 それもいきなりダンジョン50層より下を目指すんだ、ここまで到達できただけでも凄いんだよ。

「いや、オリビアさんはいきなりのダンジョンで此処まで来れたんだ、むしろ凄い。何せ昨日の今日で、まだダンジョンデビュー2日じゃないか。」
 あの完璧クールビューティーオリビアさんが泣きそうな顔をしている!
 これはレアな表情だ!御馳走様?と言うべきか・・・・不謹慎だった。

 そうなのだ、いつも冷静沈着、する事成す事全て完璧に見える彼女は、まだ10代の若い女性なのだ・・・・10代だよな?
 そんなオリビアさんが急に身近な存在と感じた。
「いえ、そう言う訳にはまいりません。にあります。私が実力不足だったせいで支えられていなくなってしまい、これではもう一つの役目も果たせません。」
「色々あると思うけれど、ここは精霊さん達に頼って先に進んでみないか?そうする事で見えて来る事もあるだろうし・・・・駄目か?」
 
 今オリビアさんがとんでもない事を言っていたのを聞き逃してしまった。

 結局俺は思わず精霊さん達に頼る発言をしてしまった。
 だがいいよな?俺の能力は精霊達を使役・・・・ではなく、魔力を提供する代わりに協力してもらう事だ。
 だからこれも俺が出来る精一杯の事なのだ。

「・・・・わかりました。精霊様方の助力を願いますが、その間に私を成長させる事へ注力致したく思います。」

 どう話がいっても真面目なオリビアさんだ。
 まあ、ここで色々言った所でどうにかなる訳でもないし、ここは精霊さん方を頼って一刻も早くエレンと合流出来る様にしよう。
「お互い成長しながら進んでいけばいい、かな。俺も直接戦闘は駄目な訳だし、魔法以外で魔物を仕留められるように・・・・お互い切磋琢磨と行こうじゃないか。」
 するとオリビアさん、何を思ったのか俺に抱き着いてきた!あのオリビアさんが!!
「流石はヘイマンス様です。私感激いたしました。」
 そんな大した事はしていないし、感激される事でもないと思うんだがなあ。

 結局75層まで進み、ここで休む事にした。
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