精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない

よっしぃ

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第119話

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 そうだ、地脈に行こう!

 何だかそんなフレーズが頭の中に浮かんだ・・・・地脈に行こうってなんだよ!と突っ込みたくなるが、今はそれどころではない!

 ・・・・この後一人で地脈を利用しようとしたが、
『今地脈を用いれば、恐らくずっと後悔するぞい。』
 じいちゃんが姿を現し、一言助言?をして去って行った・・・・後悔?
 まああれだ、使用人に会うのを逃げるとか、よくよく考えると変な話だ。
 だがなあ、やってきたのは全員女性なんだよ。
 男性がいないのは何故だ?執事とかどう考えても男性だろ?え?最近では女性の執事もいるだって?マジですか・・・・

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 結局オリビアさんが間に入ってくれて、今回は難を逃れた・・・・

「今回集った15名のうち8名は【メイエリング】の屋敷へ送って下さい。」
 ・・・・どうやら会わないと駄目なようだ。
 送ってって事はあれだ、結局地脈を用いる事になるんだよな・・・・じいちゃんは駄目なのか?

『精霊と縁のない者ばかりじゃな。残念ながらそのようなものを複数地脈を利用させるのは無理じゃぞい。』
 駄目だった。
「えーじゃあどうすれば?」

「それはじゃな・・・・当然ながらお主がやるしかないんじゃぞい。儂の孫達も人一人がやっとじゃぞい。アイテムであれば慣れたもんじゃが、生きた人となるとそうはいかんのじゃ。」
 そうだったのか。
 後で確認したが、短い距離だと一度に沢山の人を地脈へ連れて行っても問題ないようで、緊急時だと仲間と共にダンジョンを脱出する程度であれば何とかなるらしい。
 何処までできるか試そうにも、もし途中で限界になってしまった場合、恐らく地脈を通っている途中の人間は悲惨な結末が待っているだろう・・・・実際どうなるかは分からないが、試すのはかなり問題があるようだ。
 地面?に取り残された場合、その場で生きながらえるのか、その場で死亡してしまうのか調べようがないらしい。
 そしてもしこのような事態になった場合、地脈を再び利用できるまで回復するのに時間がかかってしまい、もし生きていても酸欠で死ぬだろう・・・・恐ろしい話だし、そんなリスクを負ってまでじいちゃんを含む精霊達に負担を掛けさせる訳にはいかないな。

 幸い?な事に今回やってきた女性達は俺の事がきちんと伝わっていたようで、特に会話もなく顔合わせを行い、そのまま【メイエリング】へ送り届けるべく、俺は地脈を通る事になった。
 だが・・・・最初から8名は【メイエリング】の屋敷へ向かえばよかったんじゃね?と思ったが、何やら事情があったようで、一度今いる屋敷へ向かう必要があったらしい。

 エレンはオリビアさん達に任せ・・・・いつの間にか招かざる客達は帰ったようだ・・・・久しぶりに【メイエリング】へ戻った。
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