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救出した面々と戻る事に

第564話 全員集め、報告を

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「・・・・という訳で、今まで居なかった秘書を、俺の傍で活動してもらう事になった。もう知ってると思うが、1人はレシティアだ。もう1人はダンジョンのホムンスキーさん。最後はリアレプトに捕らわれていて、救出後は俺が預かっている・・・・ミルテだ。」

それぞれが妻の前で・・・・いや、妻以外も、殆どの使用人を集めたんだが、その場で報告。
今、領地の運営の重大な岐路に立っていると俺は判断したからだ。
そして、館の運営も。

「では今後は何かあればこの3人に報告という形でよろしいでしょうか?」
マウリシオさんが確認のため俺に聞いてくる。
「そうだな。俺がいない間は誰かに伝えてくれ。まだどうやったらいいか分からんから、手探りにはなる。それにだ、現在舘はマウリシオさんの管理で運営していると思うが、領地そのものは実質イベッテの采配だ。もしもっと補佐がいるなら、どんどん採用してほしい。どうだイベッテ?」
暫く考えながらイベッテが・・・・
「そうね、店は実質旦那さまの妻で行ってるけれど、領地の経営は・・・・一応貴族の出身者でやっているわね。ただ、今後の事を考えると、マウリシオさんのような男性に任すのが一番かしら?」
だけどそんな人物ホイホイと現れるか?

すると、今は緊急だからバルトサールにも来てもらっているのだが、そのバルトサールが
「私はこの国の出身ではありませんので、何処まで補佐できるか分かりませんが、あの勇者殿はあのまま国境に留まってもらえるようなので、ある程度は私が補佐できますが?」

お?それは朗報だ。
「大丈夫なのか?それは願ったりかなったりだが・・・・」
「この国独自の事はわかりかねる部分はありますが、一領地としてであれば、何とかなりましょう。細かい事はマウリシオ氏に聞けばまあ大丈夫かと。」
「わかった。マウリシオさんはどう?」
「そうですな・・・・宜しければ私も領地経営の方に注力いたしましょうか?他の弟子の教育も順調に進んでおりますれば、館の管理は弟子に任せても、もはや問題はありませぬ。今後は領地に精通している者を探し、指導しつつであれば問題ないかと。特にこのバルトサール氏は領地経営に長けた人物とお見受けしております。」

「ではそれでよろしいかしら?しもんさ・・・・旦那さま?私達転移者の妻を始めほぼすべての妻は店の経営に特化してしまっていて、領地に関われるのはイベッテだけかなと思ってるんです。そのごめんなさいね。」

佐和が謝ってくるけどそれは違う。
「佐和、君が謝る必要はない。店は重要な収入源だからね。できる限り領地の税は安くしておきたいからな。それとそうだな・・・・今この俺が治める領内の組織は、大きく4つに分かれていると思うんだ。一つはこの領地の運営。もう一つが店だ。さらに言えば、この館、そして・・・・国境付近の問題。この4つだ。」

バルトサールが俺が一呼吸置いたので間に入ってくる。
「そうですな。領地の運営を私が、店は佐和さま。館に関しては・・・・マウリシオ氏。最後の国境付近は勇者殿、そしてそのすべてのトップがシモンさま、これでよろしいのでは?まあ貴族と言うのは特に何もせず、どっしり構えておいてほしいので、こう言った組織の方がよろしいでしょう。貴族の領主自らが常に動く必要があるのは人材がおらぬ証拠。侯爵ほどの組織になれば常日頃は直接動かぬのがよろしいですな。貴族で直接采配をする必要があるのは貧乏貴族だけですな。」

そういうものなのか?
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