女神のチョンボで異世界に召喚されてしまった。どうしてくれるんだよ？

新たな領地運営と人材

第580話 ここで素材集めに一つのハードルが

何故にエミリー達がこの階層にいるのか・・・・

ひとえにエミリーたちが安全に素材を集める限界が、この７６層～７８層だからだ。
７９層以上となれば、敵の強さが段違いになり、エミリー達３姉妹だけではかなり厳しくなる。

うーん・・・・もっと下の蚕さんに用があるんだが、厳しいな？
シルクが欲しいんだよな。
確かここのダンジョンの９７層だっけ？

うーん・・・・色んな素材の落とし場所、どうだっけ？すっかり忘れたな・・・・

あ、そうだ、領地に拘らなければいいんじゃないか？

すっかり忘れてたが、ティンドールのダンジョンだ。
あそこの周辺には天然物の蚕が・・・・
そうだ、忘れてた。
そして、ヴィキューナもあのダンジョンにいるんだった・・・・

これは困った・・・・
二手に分けるか？
確かヴィキューナは俺以外では手に入れる事が難しかったはず。

・・・・黒い奴はあの周辺を中心に活動してるはずだからな・・・・
今度聞いてみるか。

「なあミルテ、俺すっかり失念してたんだが・・・・」

俺はミルテにそう切り出すが、？？なミルテ。
「何を失念していたのだ？まだ今日私と励んでいない事を思い出したのか？」

「・・・・いや、そうじゃない・・・・布の素材だ。このダンジョンでは確保が難しい・・・・エミリーたちにもここよりティンドールのダンジョンの方がいいかもしれん。」

「ふうん・・・・私はその”ティンドール”なる場所は知らない。どうすべきか答えられないな。」

ここでエミリーがやってくる。

「ティンドールですか？あそこは人が多くて、中々素材を手に入れられないですよ？」

「え？そうなのか？」

「ええ。最近では冒険者もティンドールのダンジョンの攻略がしやすくなって、2０層あたりまで沢山人がいるんですよ！」

なんてこった・・・・
「じゃあ何か？貴重な薬草とかも手に入りにくい？」

「ええ、残念ながら・・・・お花畑には貴重な薬草も見つかりますが、冒険者が踏み荒らしちゃうもので・・・・」
どうか・・・・とも思ったが、これはちょっと厳しいな。
「あの、何か素材をお探しですか？」

「ああ・・・・ここのダンジョンでは９７層に蚕がいてな、まあシルクだ。ティンドールではダンジョンの周辺に確かいたはずだ。そして・・・・ヴィキューナだ。」
すると今度はナタリーが割って入る。
「なんだそんな事か。蚕は心配ねえよ！イベッテさんが言ってたけど、蚕はティンドールの冒険者から買い取ってるんだってさ。ええと何だっけ・・・・なあ姉貴、あのクラン何だっけ？」

振られたソフィーは・・・・
「え？ええとですねえ・・・・なんでしたあ？オデイールの光と言ってましたっけ？ブリブリーモさん・・・・じゃなくてえ・・・・」

「ドナト・ブリセーニョさんですよ？確か自身は木々の騎士と言うパーティ名だったような・・・・」

エミリーがそう言って驚いた。

おお！そう言えば最近ティンドールに行ってないから会ってないが、ブリセーニョさんか・・・・

そうか、彼らが協力してくれてるのか。

「ブリセーニョさんとはよく会うのかい？」

「ええとお・・・・あの人はいい人ねえ？”口田殿の為なら喜んで！”とか言って最近はあ、旦那様のお店の素材集めをずっとやってるらしい・・・・のかなあ？」
そこはしっかり教えてほしいな、ソフィー。
「またそんな事言ってやがる！なんだっけ？黒い奴？あれと協力して素材を集めてるって話だぜ？あいつ収納かばん持ってんだろ？」

そうだった・・・・白河さんから託されてんだっけ？

「じゃあ・・・・ティンドールのダンジョンは無理しないでいいか？」

と言うか黒い奴ならもっと深いダンジョンに挑めるのじゃないのか？