ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ

文字の大きさ
58 / 167
ポーテートダンジョン

第58話 カチヤ・ピュヒョ

しおりを挟む
 私の名前はカチヤ・ピュヒョ。

 15歳でギルド職員になって早3年。


 私の仕事はギルドの受付嬢と言う花形の職業ですが、その競争率は凄まじく私はラッキーでした。

 そうは言っても、採用される基準がどうなの?って思うけれど、仕方がありません。
 何せ職に就く事の出来ない女性は星の数ほどいますし、ギルド職員を希望する女性は多いですが、間違っても解体をしたいという女性はいないでしょ?

 更には結婚もしたいですから、そうなると受付嬢になって、有望な冒険者やハンターの方を見定める事ができますから、希望者は相当います。

 なので、どうやって採用時に ふるいに掛けるかと言いますと・・・・

 顔です。そして、体型です。もう見た目ほぼ100%です。

 私は幸い、顔は・・・・父と母に感謝です!
 スタイルは日々の努力で男性好みを維持してましたから、なんとか受付嬢に滑り込めました。
 ああ、そうは言っても胸はその、あまり大きくはありませんが、張りのある、よい形になるように努力していますよ?
 世間ではおっぱい星人なる男性が多いと聞きますが、慎ましやかなのがいいという男性も多いのですよ?

 私のはお椀型ですから丁度いいらしいです・・・・何が丁度いいのかは謎ですけど。

 無論、頭の方もしっかり試験されますが、外観はどうにもなりません。
 何せ試験時は化粧が許されず、誤魔化しがきかないのです。

 精々髪型を工夫するぐらいかしら?

 読み書き計算、話術も必須。荒くれどもをあしらう、鼻であしらうとも言いますけど、そう言った事も必須なので、そこそこ体術も必要です。

 そして鑑定。場合によっては商才も必要で、これらは場合によっては商館に行く事になります。

 そして、不本意ですがギルドで問題を起こす女性は大抵は商館ではなく、娼館へ行く運命。一気に天国から地獄です。

 ギルド長いわく、”お前等見た目で採用されているんだから、娼館へ行っても人気が出るぞ!”

 うう、好きでもない男性に裸で抱かれる、妊娠するかも病気をうつされるかも、危険な職業です。

 なので、ギルドの受付嬢は、見た目は華やかですが実際は必死です。

 早く有望な男性と結ばれたい!そう希望する受付嬢は多いのですよ。

 あ、私が潜り込めたのも、先輩嬢が結婚退職したからです。

 相手はS級冒険者です。

 そりゃあ美人で気立ても良く女の私から見ても非の打ちどころのない女性でしたから、そんな女性を男性が放っておく訳がありません。

 実際先輩受付嬢は20歳にならない間に相手を見つけています。


 そして・・・・遂に私も見つけました!

 運がいい?

 不謹慎ですが、この街が魔物に襲われ籠城している時に、救世主が現れました。
 オークの群れを、魔法を使いたった一人で壊滅状態に追い込んだのです。

 そしてギルドにやって来たのですが、たまたま私が受付をしました。

 これも運?他の受付嬢は、冒険者相手に手が離せなく私だけが動く事が出来たからなのですが。

 そしてその方はランナルさんといいましたが、装備を見て驚きました。

 主要部分はすべてLR(5)です。

 更には付き従っている2人の女性も同じです。

 あら?何故かローテートのギルドの受付嬢がそのうちの一人でしたがどうしたのかしら?もうゲットしちゃったの?

 冒険者として来ているようなので、特別な声はかけませんでしたが。

 さらにはS級冒険者のエリーザベトさん。彼女は男嫌いと聞いていましたが、どうやら男性を見る目があるようです。

 強い男性は、複数の女性を娶るのが当たり前ですから、まだ2人しかいないので私が加わってもいいでしょ?

 何とかダンジョンへの同行をごり押ししましたが、しかも恥ずかしいですが密室で二人っきりなので思い切って勝負をしようと思っていた所、何と私にもLRの装備を渡してくれます。

 ここで勝負に出ます。
 恥ずかしいですが今を逃せばもう二度とチャンスが無い、そんな気がしたからです。

 幸い別室で2人きりです。

 お借りした装備を、この場で着替え、装着します。

 裸になる訳ではありませんが、肌着になります。
 もうほとんど丸見え、うう・・・・恥ずかしい・・・・でも!

 どうやら女性慣れしていない様子。
 これは頂きです!

 そして私が着替えをしていると、どうやら彼は、部屋にある換金ボックスで何かしているようです。

 着替える振りしてこっそり見ましたが、とんでもない事が起こっています。
 
 何か入れた後、LRの装備が出てきたからです。

 あら?ガチャしてましたか?

 きっと秘密なのでしょう。
 彼の信用を得るためにも、心の中にしまっておかなくては。

 それと問題が一つあるんです。私とランナルさんの背が、ほとんど同じなんです。

 背が高い女性の需要はないですか?2人は低くていいですよね。

 注)ランナル160センチ  カチヤ159.5センチ
しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~

甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって? そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。

公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~

松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。 なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。 生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。 しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。 二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。 婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。 カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~ 旧タイトルに、もどしました。 日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。 まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。 劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。 日々の衣食住にも困る。 幸せ?生まれてこのかた一度もない。 ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・ 目覚めると、真っ白な世界。 目の前には神々しい人。 地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・ 短編→長編に変更しました。 R4.6.20 完結しました。 長らくお読みいただき、ありがとうございました。

外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!

武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。 しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。 『ハズレスキルだ!』 同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。 そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

処理中です...