ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ

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ポーテートダンジョン

第59話 壊滅を免れた冒険者達

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 オーガの囲いを突破し、こちらに向かってくる冒険者達。

 仕留めてから来いよ!

 周りを少しずつ仕留めていた俺達の方に、冒険者と共にオーガがやってくる。

 くっ!

「エリーザベトさんは俺の前で!2人は左右を!俺はクロスボウを打ちまくる!」

 親方達は少し離れているから、任せるしかない。

 どんどんクロスボウを打ちまくる!

 再装填には5秒ほどかかるが、その時間すら惜しい!

 そして最初は気が付かなかったが、クロスボウを放つ毎に何だか威力が増し、命中精度がよくなっているのか当てたい場所に当たるような気がするが、そんな事を考える暇もなく魔物が次から次へこちらにやってくる。


 目の前ではエリーザベトさんがショートソードでオーガを切り伏せてくれている。

 左右ではヘインチェちゃんともう一人、そう言えば名前なんだっけ?さんが対応してくれている。

 俺はひたすら打ちまくる。何せ自動で装填、クロスボウのレバーを指で引くだけの簡単なお仕事だからな。
 勿論、狙いは定めるが。

 逃げる冒険者、だが逃げ切れずにオーガと戦う事になってしまった連中を助けるのに、そう言ったオーガを狙い撃ちにしていく。

 目の前のオーガが倒れると、すかさず冒険者どもが逃げる。

 全員逃げきったのち、体制を整えた冒険者達が徒党を組んで、オーガに再び挑み始める。

 その中には見知った、クラン何某の灼熱の何とかだっけ?のメンバーも。

「すまんな助かった!何せあの数だからな、対処できなかったんだ。」

「ありがとう!」

「恩にきる!」

 結局ダンジョン内には入れなかったようだ。

 その頃には俺もクロスボウからショートソードに切り替え、仲間3人と共にオーガを切り伏せていく。そして目の前にオーガしかいなくなったので、
「力を込めて、剣を振れば何か飛ばないのか?」

 ふとそんな阿呆な事を考えてしまった。

 ”ソニックブーム”

 音速以上の速度で衝撃波が発生し、大音響が響き渡るド派手な技。

 何せこの装備だ、もしかしたら実行できるんじゃね?とか考えるよな。

「ソニックブームか?訓練も無しに無謀だぞ?」

 エリーザベトさんが隣でそう言ってくれるがあるのかそんな技が。

 出来るのか?
 やってみるか?

 俺は剣を持ちかえる。
 右に剣が来るように持ち、剣を大きく後ろに体をひねりながら構え少し上体を沈める。
 そして一気に左へ振りかざした。


 ブン!

 と言う鈍い音と共に、見えない何かがオーガの群れに向かっていく。

 吹き飛ぶオーガ共。

 そして、数秒後の後俺が放ったと思われる何かが通過した方向が、


 どごおおおおおおおおん!!!!!!!!!!!


 と、大音響が響き渡る。

 うがああ!耳があぁあ!

 周りの冒険者も、オーガも動きが止まる。

 できたのか?

 因みにこのソニックブーム、運が250以上無いと成功しないらしい。

 あ、俺運250あるわ。

「くっ!まさか成功するとはな!相変わらず君ってやつは!」

 耳を押さえながらエリーザベトさんが声をかけてくれる。

「ランナルさん凄いですぅ!」

 周りにオーガが居なくなったのでヘインチェちゃんが抱きついてくる。

 うわあ!これは役得?


「ああ、何と破廉恥な、ですが羨ましいですね。ランナルさん先ほどの攻撃、素敵すぎです。」

「ああ、それで済まんが、あんたの名前なんだっけ?聞いてなかったよな?」

「あら、そうでした、私とした事が失念しておりましたわ。カチヤ・ピュヒョですよ。カチヤとお呼びください。あ、同じぐらいの背ですが、女として見てくれますか?結婚を前提としたという意味でですけれど。」

「え?結婚?いやいや何言ってるんだよあんたカチヤさんだったよな?あんたほどの顔とスタイルなら、いくらでも相手いるだろう?俺なんぞ装備が無けりゃあ只のNハンターだぞ?」

「ですが!現実は凄いですよ?どうですか?私を3人目の妻に迎えてくれませんか!」

「えええ?言っとくがあの2人とはそんな関係じゃないぞ?」


「「「え?」」」

 3人がはもった。

「そんなあ、私はそのつもりですよ?」

 え?何言ってるのヘインチェちゃん。

「私はその、多分君より年上だが・・・・それでもよければ・・・・いいぞ?」

 何がいいのエリーザベトさん?
 あんたも年上かもしれんが、ちっこくて美人、くっ!どストライクじゃねえか!だが何で俺なんだ?
 俺はどうしたらいいんだ!
 言っておくが年上年下は関係ないぞ?
 ぶっちゃけ転生した記憶が若干残っているからな、年上って言われても過去の俺からすれば全員年下なんだよな!


 今まで最下層の暮らしだったランナルには、この世界での女性に関する知識がまるでない。
 モテ気到来中なのだが日本で過ごした記憶が少し残るランナルにはハーレムと言う展開が理解できていなかった。

 悩まなくていいのに悩むランナルだった。


 その頃親方達は、

「くう!俺も何とか可愛い娘っ子捕まえたが、何であいつはあんなにモテるんだ!羨ましいぜ!」
「ランナルには感謝しかないな!俺達もこうして付き合えるのはあいつの!そうだ間違いなくあいつのおかげだ!5年、一緒にやってた甲斐があったってなもんだ!!」

 ランナルはチームメンバーに恵まれていたようだ。

 因みに親方の相手も受付嬢だ。
 さらに言えばチームメンバー皆受付嬢をゲットしている。
 受付嬢は一度に10人程いるのだが、交代で総勢20人以上いるから、それでも半分なのだ。

 街でこれだから、主要都市ではもっと人数が居る。
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