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遊び人への弟子入り?

第34話 違和感

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 ヴィーベさんもその昔、金の採掘をやった事があったみたいですが、大した金が見つからなかったようです。
「もっと下の階層じゃないとね?」

 リニさんはそう言いますけれど、夢を見る人々が一生懸命ツルハシで岩をガシガシと。

 そんな中、なんだか視線を感じます。
 気のせい?
 振り返ってもこちらを見ていそうな人は見つかりません。ですが・・・・
「リニ、どうだ?」
「わからないけれど、見られているわね・・・・」

 どうやらヴィーベさんとリニさんも視線を感じたようです。

「デルク、気をつけろ。誰かしらねえが時々こちらの様子を見ている。」
「僕もなんだか視線が気になったんですよ。で、周りを見ても誰もいないんです。」
「だからこそだ。」

「ちょっと場所かえよっか?」
 リニさんが先頭になって進んでいきます。

 僕はリニさんの後を追いかけたはずなのに・・・・盛大にこけてしまいました。
 いてて・・・・どうやら何かにつまずいたようです。
 後ろにいたヴィーベさんが、

「デルク、何もない所で躓くとか、ある意味才能・・・・」
 何か途中でしゃべりが止まったので、僕は何に躓いたのか見てみると・・・・

 え?こんな石っころに躓いた?まさか?
 こんなのに躓かないよ?
 そして・・・・拾おうとすると・・・・え?持てない?重いんですけど。
「ヴィーベさん、重くて持ち上がりません・・・・」

「ちょっと待て!まさかと思うが・・・・」
 ヴィーベさんが手に取りますが・・・・
「おも!何この重さ?」
 やっぱり重たいようです。
「なあ・・・・これまさかと思うけど・・・・金の塊なんじゃね?」

「ええ?まさか?こんな低階層でこの大きさの塊・・・・聞いた事ないよ?」
「いやデルクだしな・・・・あり得るかも。まあ・・・・ちょっと今はそれどころじゃねえし・・・・これ収納できるか?」
「あ、はい、まだ入ります。」
「じゃあ仕舞っとけ・・・・それとこの階層、もう移動するぞ。」

 先程からなんだか嫌な視線を感じるので、僕はヴィーベさんに従い、移動します。

 そして9層・・・・

 ゴブリンと、コボルト?何やら2体で移動しているようで、2体で襲い掛かってきます。
 ただ・・・・やはり弱いです。
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