58 / 300
ダンジョンに取り残される
第58話 暫くはこの階層で採掘です
しおりを挟む
念の為に周囲を警戒しますが、僕達以外に動きのある者・モノは発見できませんでした。
たぶん居ないとは思いましたが、何事にも例外はあります。
ですがここには例外はなく、他の階層と同じようでまずは安心しました。
「デルク、岩ばかり。どうするの?」
セシルが聞いてきますが、どうしよう?
たぶんここでの採掘は僕がする事になるだろうから、僕次第なんです。
だからと言ってセシル1人で下の階層に向かってもらい、魔獣を仕留めさせる訳にはいきません。
万が一不測の事態が発生しても、誰も助けてくれませんから。
「僕は今から岩を調べて何かないか探してみるので、場合によっては採掘を手伝って下さい。セシルの剣より柔らかい物体でしたら、剣でその物体を切って採掘をしてもらうかもしれません。」
恐らくは僕の魔法で岩を切り刻んで採掘をする事になるとは思いますけど。
「わかった。」
そう言ってセシルは、僕の少し後ろを付いてきてくれてます。
僕は岩を見ながら歩いていきます。
うーん、ただの岩に見えますし・・・・これは鉄?
鉄はこの付近であれば其処彼処にみられるので、この階層ではごくありふれた素材なのでしょう。
まあ、何もなければ少しぐらい鉄を採掘しておいた方がいいのかな?
そんな事を思いながら岩を見ていきますが、なかなかこれといった物は何も見いだせません。
単なる岩、もしくは鉄。
つまり鉄鉱石しか今の所発見できていません。
ですがまあ、この階層もくまなく探せば数日はかかりそうなので、じっくり探しましょう。
・・・・
・・・
・・
・
数時間探しましたが、何も発見できません。
これはもしかして、岩の奥に何か違う鉱石があるのかも。
そう思って、僕は適当な岩の前に立ち、土魔法で岩を加工していきます。
先ほど上の階層で地面に壁を出現させたように、今回の場合は地面ではなく眼前の岩から素材を確保していく感じなのですけど。
こうして暫く岩をどかす?作業を繰り返していると、ふと商人のジョブ、つまり鑑定で引っかかるものが見えました。
あれ?なんだろう?
岩の奥、土魔術で岩をどんどんどん撤去していくと奥が見えましたが、何やら少し色味の違う物体を見い出しました。
その物体を鑑定すると、
【ミスリル】
と表示が出ます。
ミスリル!
鉄鉱石と違い、ミスリルは希少な鉱物。
市場にもそうそう出回らない、剣に加工すれば恐ろしく高価な値段で取引されていると認識しています。
それが目の前に!
ただ、埋蔵量はそれほど多くはなさそうで、剣一振り分ぐらいにはなるのかな?という程度です。
僕はこのミスリルが埋蔵されていると思われる周囲を土魔術でどんどん撤去していきます。
そしてミスリルのある部分を広範囲に見えるようにします。
「セシル、どうやらミスリルがあるようなんだ!」
「ミスリル?この剣と同じ素材のミスリル?」
セシルの剣は、神聖騎士のジョブを引き当てたセシルに、教会が与えた業物と聞いています。
その剣と共にセシルが装備しているのは、神聖騎士専用の特別装備なのだとか。
「うん、セシルの剣と同じ素材かどうかはわからないけれど、ミスリルです。今からミスリルを採掘しようと思いますが、恐らく魔力をごっそり持っていかれると思うので、万が一があれば僕をお願いします。たぶん魔力の枯渇で気を失いますから。」
「わ、わかった。何かあれば私がデルクを何とかしよう。」
セシルは神妙な顔つきで・・・・顔はわからないので、何となくそんな表情をしている、という雰囲気でという意味ですが、セシルはいつでも僕を支えてくれる体勢になっています。
「じゃあ今から、魔法でミスリルがあると思われる部分を切り取っていきます。ここはダンジョンなので、切り取ったらすぐに収納カバンに入れておかないとそのうち消えますから、回収もお願いします。このかばんの口に素材を押し付けてもらえば、勝手に吸収してくれますから。」
「わかった。任せてくれ。」
問題はいくつかあります。
まずはミスリルのある部分だけをうまく切り取れるのか。
この場合は切り出すかな?
次にもし切り取れたとして、回収はできるのか。
それ以前に僕の魔力は持つのか。
まあ試してみない事には始まりませんし、このまま手をこまねいていては、今まで僕が魔法でミスリルを見えるようにした部分が元に戻ってしまいますから。
たぶん居ないとは思いましたが、何事にも例外はあります。
ですがここには例外はなく、他の階層と同じようでまずは安心しました。
「デルク、岩ばかり。どうするの?」
セシルが聞いてきますが、どうしよう?
たぶんここでの採掘は僕がする事になるだろうから、僕次第なんです。
だからと言ってセシル1人で下の階層に向かってもらい、魔獣を仕留めさせる訳にはいきません。
万が一不測の事態が発生しても、誰も助けてくれませんから。
「僕は今から岩を調べて何かないか探してみるので、場合によっては採掘を手伝って下さい。セシルの剣より柔らかい物体でしたら、剣でその物体を切って採掘をしてもらうかもしれません。」
恐らくは僕の魔法で岩を切り刻んで採掘をする事になるとは思いますけど。
「わかった。」
そう言ってセシルは、僕の少し後ろを付いてきてくれてます。
僕は岩を見ながら歩いていきます。
うーん、ただの岩に見えますし・・・・これは鉄?
鉄はこの付近であれば其処彼処にみられるので、この階層ではごくありふれた素材なのでしょう。
まあ、何もなければ少しぐらい鉄を採掘しておいた方がいいのかな?
そんな事を思いながら岩を見ていきますが、なかなかこれといった物は何も見いだせません。
単なる岩、もしくは鉄。
つまり鉄鉱石しか今の所発見できていません。
ですがまあ、この階層もくまなく探せば数日はかかりそうなので、じっくり探しましょう。
・・・・
・・・
・・
・
数時間探しましたが、何も発見できません。
これはもしかして、岩の奥に何か違う鉱石があるのかも。
そう思って、僕は適当な岩の前に立ち、土魔法で岩を加工していきます。
先ほど上の階層で地面に壁を出現させたように、今回の場合は地面ではなく眼前の岩から素材を確保していく感じなのですけど。
こうして暫く岩をどかす?作業を繰り返していると、ふと商人のジョブ、つまり鑑定で引っかかるものが見えました。
あれ?なんだろう?
岩の奥、土魔術で岩をどんどんどん撤去していくと奥が見えましたが、何やら少し色味の違う物体を見い出しました。
その物体を鑑定すると、
【ミスリル】
と表示が出ます。
ミスリル!
鉄鉱石と違い、ミスリルは希少な鉱物。
市場にもそうそう出回らない、剣に加工すれば恐ろしく高価な値段で取引されていると認識しています。
それが目の前に!
ただ、埋蔵量はそれほど多くはなさそうで、剣一振り分ぐらいにはなるのかな?という程度です。
僕はこのミスリルが埋蔵されていると思われる周囲を土魔術でどんどん撤去していきます。
そしてミスリルのある部分を広範囲に見えるようにします。
「セシル、どうやらミスリルがあるようなんだ!」
「ミスリル?この剣と同じ素材のミスリル?」
セシルの剣は、神聖騎士のジョブを引き当てたセシルに、教会が与えた業物と聞いています。
その剣と共にセシルが装備しているのは、神聖騎士専用の特別装備なのだとか。
「うん、セシルの剣と同じ素材かどうかはわからないけれど、ミスリルです。今からミスリルを採掘しようと思いますが、恐らく魔力をごっそり持っていかれると思うので、万が一があれば僕をお願いします。たぶん魔力の枯渇で気を失いますから。」
「わ、わかった。何かあれば私がデルクを何とかしよう。」
セシルは神妙な顔つきで・・・・顔はわからないので、何となくそんな表情をしている、という雰囲気でという意味ですが、セシルはいつでも僕を支えてくれる体勢になっています。
「じゃあ今から、魔法でミスリルがあると思われる部分を切り取っていきます。ここはダンジョンなので、切り取ったらすぐに収納カバンに入れておかないとそのうち消えますから、回収もお願いします。このかばんの口に素材を押し付けてもらえば、勝手に吸収してくれますから。」
「わかった。任せてくれ。」
問題はいくつかあります。
まずはミスリルのある部分だけをうまく切り取れるのか。
この場合は切り出すかな?
次にもし切り取れたとして、回収はできるのか。
それ以前に僕の魔力は持つのか。
まあ試してみない事には始まりませんし、このまま手をこまねいていては、今まで僕が魔法でミスリルを見えるようにした部分が元に戻ってしまいますから。
7
あなたにおすすめの小説
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
ダンジョン経営から始める魔王討伐のすゝめ 追放された転生ダンジョンマスターが影から行う人類救済
斑目 ごたく
ファンタジー
異世界でドッペルゲンガーとして転生した、しがないサラリーマン古木海(ふるき かい)は、意外な事に魔王軍の中で順調に出世していた。
しかし順調であった筈の彼の生活は、あっさりと崩壊してしまう。
中央の魔王軍から辺境のど田舎へと追放されてしまった彼は、しかしそこで自らの天職とも言える立場を手に入れる。
ダンジョンマスターとしてダンジョンを運営し、こっそりと冒険者を強化することで人類を滅びの危機から救いたい彼は、恐ろしい部下達の目を盗みながら彼らの味方をしていく。
しかしそれらの行動は何故かいつも思いも寄らぬ方向へと転がっていき、その度に彼らは周りからの評価を高めていってしまう。
これは戦闘能力が皆無の主人公が、強大な力を秘める部下と恐ろしい上司の板ばさみに苦しめられながら、影から人類を救済していく物語。
毎週水・土 20:10更新です。
この作品は「小説家になろう」様にも投降されています。
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました
久遠 れんり
ファンタジー
別の世界からの侵略を機に地球にばらまかれた魔素、元々なかった魔素の影響を受け徐々に人間は進化をする。
魔法が使えるようになった人類。
侵略者の想像を超え人類は魔改造されていく。
カクヨム公開中。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる