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ワワラドナ王国国立魔道学院(この章の後半から恋愛スタートします)

馬車でのお迎え

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後日準備が整ったら、またお迎えに上がりますと言われ、僕達はこの2人と別れたんだけど。

女の人が先に帰って、見えなくなったら、何故かギルマスさん?でいいのかな?に呼び止められちゃった。

「ヘルト卿、すまないね。ところで、ドラゴンの討伐の件なのだが、肉以外に素材はなかったかい?もしあれば売っ貰いたいのだが、どうだろう?勿論価格は勉強させてもらおう。」


えっと、牙とか、鱗とか?後何ドロップしてたかな?あ、爪だ。

「えっと、鱗はその、色々使い道があるので、売れないです。少しだけならいいよ。 牙と爪は、あまりいらないから、半分どうぞ。」

僕がそう言ったら、ギルマスさん目を輝かせていた。

「え?本当にいいのかい?ドラゴンだよドラゴン!肉はうん、美味しかったあ。あんな凄いの食べた事なかったからね。」

「カバンの中はそんなに入らないだろうし、売りますよ。」

僕はいくつか出して、ギルマスさんに渡す。

「ここここんなにいいいい!いいのかいいいい!」

「落ち着きましょう?」

しばらく経って、正気に戻ったギルマスさんから、今ギルドにこの素材を買えるだけの金がないので、後日渡したいって言われたんだけど。え?そんなに凄いの?

僕は受付のお姉さんに手を振り建物を後にしたんだけど、えっと、ギルマスさんがずっと頭を下げて見送ってるんだけど?

そう言うの困ります。




あの、僕を襲った冒険者、1人以外は全員捕まったって聞いて安心したんだ。

あれ?1人以外は?

一番悪いあのえっと何だっけ?名前知らないや。
あの人だけがアングルホザさんに、建物のてっぺんの尖った場所に串刺しにされて、死んじゃったみたい。

痛そう。
そして、連絡があるまでの数日の間、僕はリリアナさん達に言葉を教えて貰ったんだ。

王都の魔法を学ぶ所に行くかもと言ったら、

「ヘルトのその言葉じゃまだまだだから、せめて出発するまで教えてあげるよ!」

と言われたけど、凄くリリアナさんがやる気で驚いちゃった。

こうして、日課の毒の色々と、街で言葉を覚えるのをして過ごしたけど、やっと返事が?えっと?この前の女性がお迎えに来てくれて。

「ヘルト卿、ご無沙汰しております。早速ですが、馬車へどうぞ。」

なんだかすごく豪華で大きな馬車なんですけど。

何だか場違いな気がして、思わず端っこで小さくなっていると、

「あらやだ、もしかしてヘルト卿、こういったきらびやかな馬車はお嫌いでしょうか?」

「えっと嫌いというかなんというか、こんなの見た事なかったから、驚いてるんです。」
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