魔法が使えないはずのダンジョンで俺だけ魔法を使えるようになったんだが

よっしぃ

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第35話 男のロマン・ラ▲トセ◇バー

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 よし次だ次!
 鎧!と思ったが、何故か頭に描いたアイテムが手に入る不思議。
 どういう宝箱なんだよ!と思わず突っ込みたくなったが、この時俺はふと思った。
 ラ▲トセ◇バー、本物欲しいなあ、と。
 ビ●ムサー☆ルでもいいんだ。

 色々言い方があると思うが・・・・光剣とかライトサーベルやエネルギーソード等々。
 まあ持ち手から何らかのエネルギーが放出し、剣となってそれが武器となるあれだ。

 そう言うのを思い描いた俺。
《マスター、私の知識から得られる答えは魔光剣ですね。》
 そうだ、椿は俺の考えが分かるから、さっそく教えてくれた。
「魔光剣?」
《魔光剣とは魔石及び自身の魔力を本体に抽入すれば、魔力が尽きるまで光が出現、あらゆる物質を切り裂くと言われております。因みに光は単なる光ではなく、高圧縮された熱を本体で制御、剣として活用できるよう調整してある魔道具です。》
 つまりあれだ、やっぱり・・・・

「よし開けようそうしよう!」
「またマスターが何かやらかそうとしているヴァ!」
 なんだよやらかしって、失礼じゃないか桜。
「俺がいつやらかしたってんだよ?」
「自覚がないとかとんでもないヴァ!普通に開けるヴァ!むしろ何も考えないで開けるヴァ!」
 ピンクのカピバラさんである桜は俺が召喚したんだが、容赦がない。
 彼女に取って俺ってどういう認識なんだ、まあいい。
「自覚って・・・・それより開けるぞ!」
 俺は次なる宝箱をどれにするか暫く眺め、結局近いのを選択した。

 で、さっそく開けると・・・・それっぽい持ち手の物体が10本程あった。
 しかもご丁寧に全て色違い。
 赤青黄色、銀色や金色なんかもある。
 どうせえちゅうんだ?まあ折角こんなに入っていたんだ、全部貰っておこう。
 何かの役に立つかもしれんし。
 尤も一度に10本も使う程仲間はいない・・・・5人でもいい?両手持ちだったら5人で済む。
【魔光剣・自身の魔力若しくは魔石を用い、高圧縮された熱を光状にし、光が対象物に触れると瞬時に切る事が出来る。】

 まんま説明文。
《武器は暫くいらなさそうなので、次は鎧を得て下さい。》
「分かった、鎧だな・・・・どんなのがいいんだ?」
《マスターの今後を考慮致しますと、全身鎧がよろしいかと。ダンジョン奥深くで得られるのですから、見た目と性能、どちらも高性能の物が得られますので、ご検討を。》
 見た目と性能って、どういうのだ?
 いまいちイメージが・・・・俺に似合うのか?
 俺の正体を隠しつつ地上へ向かいたいから、顔も隠れえるのがいいなあ。

 そんな事を思いながら次なる宝箱を選び、開けてみた。
 で、中には小さな鎧?がいくつも入っていた。
 人形に着せるのかよ?
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