異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?

よっしぃ

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思い違い

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「やっと来たわね!ちょっと遅かったんじゃないの?」

エウラリアはいきなりそう言って僕に突っかかる。何時もの事ですが。

「そうだな。もう少し早くても良かったんじゃないか?皆待ちくたびれてたんだよ?」

エメリナもそう言う。

「そんな事言っては駄目ですよ。まだ約束の時間より早いのですからね。」

流石のローサ、彼女が一番全体を見てくれている・・・・

「お待ちしてましたわ、ルドメロ様。」

最後にデイフィリアがそう言ってくれる。

一番年下の彼女。でもこの世界ではもう結婚していい年齢。

「待たせてすまなかったね。」

僕はそう言い、皆に座ってもらう。

「僕の事はきちんと説明したつもりだけど・・・・ここに指輪が4個ある、これはそう言う意味でいいのかな?」

「勿論だ!」

僕は残念な結果と思ってそう聞いたら、エウラリアが顔を真っ赤にしながらそう言う。

ああ、知らずに怒らせたのか・・・・

心の中で謝る。

「私達4人の答えは皆同じだったから、こうやって置いたのだ!」

エメリナもはっきりそう答える。やはり顔が真っ赤だ。昨日の対応が余程失礼だったのだな・・・・

もっとこの世界の女性について学んでおけばよかった・・・・

「4人とも結論が同じだったので、正直驚いているのですよ?」

あの優しいローサまで顔を真っ赤にして・・・・

「そう言う事です。ルドメロ様・・・・」

最後にとどめの一言。

正直何があっても彼女だけは・・・・と思っていたので、意外だった。

「・・・そうか、皆の答えは・・・・重く受け止めよう。僕はこの世界ではない所から来たから、どうかと思ったけど、同じなんだね。婚約指輪を机の上に置く・・・・つまり・・・・僕は君達とその・・・・良好な関係と思っていたから・・・・婚約破棄と言う事だね・・・・すまない、正直何が君達を怒らせたのかわからない・・・・4人共そんなに顔を真っ赤にさせながら怒るとは・・・・」

俺は指輪を見つめながらそう言った。だが何か変だ。

「ちょ・・・ちょっとルドメロ、何言ってんの?」

「そうだ!そこは喜ぶ所だろう?」

「ええと、私達の常識とルドメロ様の常識が違う?」

「私達4人・・・・ルドメロ様と結婚するって決めたんですよ?」

・・・え?・・・・えええ?


「え?ええええええ!ええとその・・・・つまり・・・僕の知る限り、婚約指輪をこうやって置くのは、婚約破棄、無かった事に・・・・お返ししますって意味なんだが・・・・?」

僕がそう言うと、皆驚いた顔をし、

「何言ってるんだ!こうやってもう一度指輪を皆にはめろって意味じゃないか!」

エウラリアが別の意味で顔が真っ赤になって熱弁をふるってる。

・・・・え?そうなのですか?知らなかった・・・・

「あ・・・・その・・・念の為に聞きますけど、私達の答えはルドメロ様と結婚したい、ですが、ルドメロ様のお気持ちはどうなのでしょう?」

デイフィリアがそう言う。勿論決まってるじゃないか!

「僕は・・・・4人とも結婚したい!だけど・・・・僕のいた世界では、結婚するのは一人だけなんだ。この世界では・・・・一夫多妻制なのかい?」

「無論そうだぞ?強いオスにメスが群がるのは常識ではないか!」

エメリナも負けじと熱弁。

「そうですよ?まさか知らなかったとか?」

ローサが呆れた顔でそう言う。

「全くもって・・・・知らなかった・・・・ええと、ではその・・・・今後ともよろしく頼むよ。」

勘違いって怖いな。
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