異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?

よっしぃ

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ローサは、分からない事だらけ

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皆の所へ戻った僕とエメリナは・・・

「ヤってくれなかった・・・・」

しなくていい報告をしていた。

「あらあら、よしよし。」

ローサはエメリナを慰め?ていた。

「ええと・・・・その、私は特にどこかへ行かなくても、部屋の外とかでいいですよ?」

いやいや、3人に何かしたんだから、1人だけって訳にはいかないんですよ?それじゃあ不公平だからね?ローサがそれでいいと言っても僕が納得しないから。


「手間もかかりますし、時間の無駄ですよ?」

ローサの事はいまいちわからない。
普段、自分の欲する事を表に表さない。

まあ、僕の見ていない所でもしかして・・・・と思うが、普段からこんな感じだ。


さて・・・・何がいいかな?

僕はローサの手を引き、ゲートを使う。

最後まで悩んだんだ、彼女の行き先は。

そして選んだ先は・・・・

まだ薄暗い湖。

僕は湖に桟橋を作り、小舟を浮かべている。

小舟と言っても、きちんとした造りで、中にはベッドやトイレも備えている。

動力は魔石。

まあ、クルーザーみたいな感じだね。

「まあ、何時の間にこのような立派な船を?」

「君の為に作ったんだ。」

「まあ、ルドメロ様はお上手ですね。」

「そんな事ないさ。あ、ローサはお酒飲めるかい?」

「たしなむ程度なら。」

僕は度数の低い、カクテルみたいな・・・・女性向けのを取り出し、グラスに注ぐ。

きっとこうでもしないとローサは飲まないだろう。

あ、僕は一応20だから、ちゃんと飲めるよ?

「ルドメロ様のこのような知識は、異界の知識でしょうか?」

「・・・僕其処まで喋ったっけ?」

「隠ぺいされているようですが・・・・私は、その隠ぺいを看破できるのです、ルドメロ様、いいえ明参平さん?」

「・・・・まいったな・・・・そこまでお見通しかい?」

「ええ・・・・」

「それは誰かに喋ったのかな?」

「誰にも喋りませんよ。それと、あのサンペーさんは、どういう事か分かりませんが、以前ルドメロ様の中に居た・・・・精霊?人格?ですね?」

「驚いたな!こう言っては何だが普段のローサの振る舞いからは想像もつかないね。だからこそ僕はローサの事を測りかねていたんだ。」

「あらあらそうですか。あ、このお酒美味しいですね。」

「・・・・さりげなく話題を変えるあたり・・・・ローサは僕が思っているより気が利くし、賢いのだろう・・・・」

「それ声を出して言っちゃいます?」

「言っちゃあ駄目かい?」

「そ・・・・そんな事はないですけど・・・・まあ・・・・綺麗な朝焼けですね・・・・湖に映えて、すごく綺麗・・・・」

そうしているうちに、夜が明けつつあり、湖は綺麗なオレンジに染まっている。

「ローサ、君は僕に負い目があるね?」

「蘇生していただいた事でしょうか?それはもちろん、命の恩人ですから。」

「・・・・だからと言って、僕と結婚とかは別問題だから、考え直すなら今の内だ。」

「いや!そんなの嫌!折角ルドメロ様のご厚意を頂いているのに、それを諦めるなんてできません!」

僕は驚いた。ローサの普段のおっとりからは想像もつかないその強い剣幕。そして強い意志。
ちょっと安心した。

「・・・・本当にいいのかい?」

「駄目と言っても追いかけます!」

「ふふ・・・そうか・・・・それは安心したよ。助けられた負い目で結ばれるとか、可哀想だからね・・・・」

「好きなのですから仕方ありません!」

「ローサの本音が聞けて良かった・・・・じゃあ、改めて、僕と結婚してくれるかい?」

「喜んで!」

僕はローサの手を取り、指輪をはめる。

見上げるその目に、ぐっとくる・・う・・・・普段おっとりだから意識しないが、彼女はエルフ。そして、人形のような整った顔立ち。

駄目だ・・・吸い寄せられる・・・・

暫らく抱きしめ、キスをする。

「・・・・ありがとうございます。それと・・・・この後、何かするのでしょうか?」

誰にも言ってないのに、なぜ気が付く?

「・・・・よく分かったね・・・・僕が、そうだね、かなりパワーアップする、とでも言っておこうかな?」

「よく分かりませんが・・・・無理はしないで下さいね?」
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