レンタル従魔始めました!

よっしぃ

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王都ルーペルト

第87話 折角だからとの提案

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「どのスライムでしょうか?やはり青いスライムですか?もし怪我の回復でしたらポーションの方が良いと思いますよ。」
「そうだね、ロキュス君のスライムから得られるポーションは間に合っているんだ。かなりの数が市場に出回っているからね。それよりもポーションとして出回らない青と白だね、欲しいのは。」
「あー、あの子達はポーションとしての成分を吐き出してくれないですから。青いスライムは美容液みたいな感じだと思うのですけれど、人の肌を這いまわし、そのまま塗っているようですし。白いスライムに関しては水ですからね。」

「そうなんだよ・・・・っと、ロキュス君は薬草探しかい?呼び止めて悪かったね。もしそうだったら僕達も同行させてほしい。」
「え?いいんですか?」
「ああ。もし薬草だったらいい場所があるんだ。少し遠い・・・・そう言えば天馬をテイムしたと聞いた。もし天馬に騎乗できるのであれば案内できる。どうだろう。」
 そう言えば今天ちゃん達は何処にいるのかな?
 一寸確認してみよう。
【天ちゃん、王都の外に出たいのだけど、背に乗ってもいいかな?】
【おお!我が主よ、もちろん構わん。我だけか?】
【あ、他にも6人居るんだ。大丈夫かな?】
【今はやる事もない。直ぐに向かう。】

 よかった、大丈夫なんだ。
「今から天ちゃん達はここに来てくれるそうです。」
「天ちゃん?天馬の事かい?それは頼もしいね。」
 すると本当にすぐに来ちゃった。いきなり目の前に現れたからみんなが驚いちゃって。
「うわ!気が付かなかった。」
「きゃあ!これが天馬?私こんな近くで見るのって初めてよ?」
「立派ね・・・・」
「これが名高い天馬か。」
「うひょおお!!すげえっす!」
「持って帰っていい?」
 最後のゾーイさん!駄目ですよ!

 この後男性は各自で乗ってもらい、女性陣はじゃんけんをしていたようで、勝ち残ったアンベルさんと一緒に乗る事になりました。
「ロキュス君宜しくねー!」
「あ、はいお願いします。」
 後の2人はお母さん天馬に乗っています。

 そのまま外へ向かいます。

《王都周辺・薬草の群生地》

 トーンさんの案内で薬草の群生地に向かいます。
 王都周辺にも薬草は生えているようです。ただ何処にでも生えている薬草なのだそうで、歩くと3時間ほどかかる場所へ案内してくれました。
 天馬だと10分程で到着。

「あらあ?もっとロキュス君と乗っていたかったけれど、流石は天馬ね。天馬さんありがとう。」

 そして降りた先には色々な薬草が生えています。
 そんな中、確かに見た事のない薬草がありましたし、以前【幻影神話】の皆さんが大怪我を負ってまで確保して下さった薬草も生えているようです。

「あれかい?ここで採取しても、ノーテルマンスまで傷めずに運べないからね。」

 そういう事だったら僕が王都に向かえばよかったんじゃないかな?
【主!見た事ないのが生えているよ!】
 スラちゃんがはしゃいでいます。
 早速スライム達を解き放ちます。それに、
【潜りがいがあるよ!ご主人私頑張るよー!】
 アスワムちゃんも張り切っています。
【我が主よ、我等が見張っている故安心するがいい。】
 天ちゃんは見張りを受け持ってくれています。
 安心して採取ができます。
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