レンタル従魔始めました!

よっしぃ

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王都ルーペルト

第88話 新たに見い出した薬草

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【幻影神話】のパーティーに案内された先には、沢山の薬草が生い茂っていました。
「この辺りは魔物が多く出現するから気をつけてくれ。その為に僕達も傍に居るのだけどね。まあ天馬が居ればロキュス君の安全は保証されているような物なんだが・・・・どうだい?何かいい薬草はあるかな?」
【幻影神話】パーティーリーダーであるトーンさんは、そう僕に声を掛けて下さいます。何時襲われても対処できるように、油断なく周囲を見ながらです。
「その、僕には薬草を見分ける能力はないんです。この子達任せです。」
「じゃあケフィンにやってもらおうか。因みにどの薬草をスライムは今まで取り込んだのか分かるかい?」
「なんすか?薬草の鑑定っすか?」
「ああ、ロキュス君の指示に従って鑑定してくれ。」
「分かったっすよ。」
 ケフィンさんが鑑定してくれるんだ。じゃあ準備しないと。
「ちょっと待って下さい。」
 僕は急いでカバンからスライム達を出していきます。
 何故かアスワムちゃんが真っ先に飛び出していきました。

 その後は青と白、そして灰色・・・・橙色も残っているかな?この4種類は基本人体に張り付いていたので仕方が無いのかな?他のスライム達はそれぞれの好みに向かっていきます。

「今までの薬草は全部あるようです。えっと・・・・スラちゃん、どうかな?」
 取り込んだ事のない薬草や、今まで対処していない症状・・・・今の所人間の体限定です・・・・に関しては、まずスラちゃんです。
 あ、橙色と灰色の子はカバンの中へ戻っていきますね。
 我関せずかな?

【あっちに何かあるよー!】
 スラちゃんは何かを見つけたようです。
「あれがロキュス君の従魔かい?」
「ええ、そうです。何か見つけたようです。ケフィンさん、他より大きなスライムの所に向かってもらって鑑定して頂けますか?」
「お?何か見慣れねえ薬草っすね。分かったっすよ、じゃあロキュスはんも来て下せえ。」

 一体何の薬草かな?

「あーこれっすか?これは臭い消しっすねえ。」
「臭い消しって何ですか?」
「あーロキュスはんは知らねえっすか?魔物の中には臭いに敏感な奴がいるんすよ。そう言った魔物相手には予め臭いを消して挑むと後々楽なんすよ。」
「そんな薬草ってあるんですね。」
「逆に臭いがきついのも需要があるっすよ?」
「え?え?何です?」
「虫よけと魔除けっすね。」
「魔除け?」
「野宿する時に有効っすよ。虫は俺達にも厄介っすからねえ。それに弱い魔物は臭いを嫌うっすからね。少しでも野宿を楽にできるっすからあれば助かるんすよ。それに弱い魔物が居なくなれば、餌が居なくなるからってなもんで強い魔物も寄り付かねえっすよ。」

 色々あるんだなあ。

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