121 / 200
ロキュス・目覚める
第121話 スラちゃんは果物が生っている樹木が気になるようです
しおりを挟む
スラちゃんとアスワムちゃんの進化も無事?終わり、従魔や眷属が落ち着いたころ、そういえば起きてから何も食べていない事に気付き、
{グ――――――――}
・・・・僕のお腹が悲鳴を上げていました。
「まあロキュスさん、私とした事が気付きませんでしたわ!起きてからすぐにこちらに参られましたのでうっかりしていましたが、何も食べていませんよね?」
レネーさんがお腹の悲鳴に気付いてくれたようです。
「はい、急に何も食べていない事に気が付きました。」
「一度戻ってお食事にいたしますか?それともあちらに生っている実を食べられますか?苑囿に植えている樹なのですけど、全て生る実は、人が食べる事が出来るのですよ。」
「そう言われると・・・・なんだかおいしそうですね?」
すると何を思ったのかスラちゃん、勢いよく1本の樹へ向かっていくではありませんか!
僕は急いで追いかけます。
しかし身体が上手く動きません。
結局躓いてしまい・・・・スライム達にまた助けられました。
「ずっと体を動かしていなかったのですから無理をしてはいけませんわ!さあ私の手をおとりになって一緒に参りましょ?」
結局レネーさんの手を借りて一緒に向かいました。
スラちゃんは色々な樹に向かい、それぞれ実を取り込んでいるようです。
これはまた新たな眷属が増えるのかな?
「これなんか如何でしょうか?このまま食べる事が出来るのですよ。」
レネーさんがまず連れて来てくださったのは、【ブドウ】が生っている樹木でした。
スラちゃんが真っ先に向かったのもこの樹木ですね。
「これは【ブドウ】ですね。皮も食べられるのでしょうか?」
「ここの【ブドウ】は皮も食べられますわ。さあどうぞ召し上がれ?」
何て事でしょう!お姫様であるレネーさんが自らひと房もいで下さり、そのうちの一粒を僕に食べさせようとしているではありませんか!なんて恐れ多い事を!
「もぎたてが一番ですのよ?さあどうぞ!」
きっと断ったほうが恐ろしい結果になるのでしょう。僕はそう判断し、そのままレネーさんが差し出すブドウの粒を口に・・・・ズボッ!
うん??
どうやらレネーさん、目測を誤って指まで突っ込んでしまったようです。
思わず指も口に含んでしまいました。
「きゃあ!ロキュスさんごめんなさい!」
直ぐに指を口の中から出して下さったので大した影響はありませんでしたが、恥ずかしかったのかレネーさんは真っ赤なお顔になっています。
「いえ、お気になさらず・・・・」
一応ニッコリ笑顔になっておこう。うまく笑えていたらいいのですが。
その後気を取り直したレネーさんは、僕を次々と違う樹木に連れて行って下さり、その度に生っている実を食べさせて下さいました。
実際皮が無理な果物は近くに控えていたメイドさんがその度に切り分けて下さいました。
そして満足したのかスラちゃんが戻ってきて、
【ご主人様、こちらの果樹園は素晴らしいです。明日新たな眷属が果実酒を吐き出すでしょう。そして私も進化後に新たな眷属を生み出すべくまた地面へ潜ります事、ご了承願いたいのです。】
「分かったよスラちゃん。もう今から潜るのかい?」
【もう暫くは問題ございませんが、一体残していた分身が後を引き継ぎます。ご主人様をお護りせよ。】
スラちゃんそっくりなスライムがどこから現れたのか、いつの間にか目の前へ姿をあらわしていました。
後で知ったのですが、スラちゃんやアスワムちゃんは己の分身を、進化後は2体増やす事が出来る能力を得ていたのですけれど、進化前は偶然得られる事もあったとか。そして必要に迫られた場合に限り強制的に分身を1体設ける事も出来たようです。
僕が切られる日の前日にスラちゃんは不安を感じ分身を1体生み出していたとか。
その分身が僕を包み込み、さらにそれをスラちゃんが包み込んだとか。
その分身もスラちゃんが進化する時に取り込んだのかな?
そして進化前にもう1体分身を増やしていたみたい。
うーん、分身の事はよくわからないなあ。
眷属とはまた違うんだ?スラちゃんの場合、眷属スライムは何かに特化した能力なんだけど、分身はスラちゃんの能力を引き継いでいるのかな?
今まで居なかったしね。
{グ――――――――}
・・・・僕のお腹が悲鳴を上げていました。
「まあロキュスさん、私とした事が気付きませんでしたわ!起きてからすぐにこちらに参られましたのでうっかりしていましたが、何も食べていませんよね?」
レネーさんがお腹の悲鳴に気付いてくれたようです。
「はい、急に何も食べていない事に気が付きました。」
「一度戻ってお食事にいたしますか?それともあちらに生っている実を食べられますか?苑囿に植えている樹なのですけど、全て生る実は、人が食べる事が出来るのですよ。」
「そう言われると・・・・なんだかおいしそうですね?」
すると何を思ったのかスラちゃん、勢いよく1本の樹へ向かっていくではありませんか!
僕は急いで追いかけます。
しかし身体が上手く動きません。
結局躓いてしまい・・・・スライム達にまた助けられました。
「ずっと体を動かしていなかったのですから無理をしてはいけませんわ!さあ私の手をおとりになって一緒に参りましょ?」
結局レネーさんの手を借りて一緒に向かいました。
スラちゃんは色々な樹に向かい、それぞれ実を取り込んでいるようです。
これはまた新たな眷属が増えるのかな?
「これなんか如何でしょうか?このまま食べる事が出来るのですよ。」
レネーさんがまず連れて来てくださったのは、【ブドウ】が生っている樹木でした。
スラちゃんが真っ先に向かったのもこの樹木ですね。
「これは【ブドウ】ですね。皮も食べられるのでしょうか?」
「ここの【ブドウ】は皮も食べられますわ。さあどうぞ召し上がれ?」
何て事でしょう!お姫様であるレネーさんが自らひと房もいで下さり、そのうちの一粒を僕に食べさせようとしているではありませんか!なんて恐れ多い事を!
「もぎたてが一番ですのよ?さあどうぞ!」
きっと断ったほうが恐ろしい結果になるのでしょう。僕はそう判断し、そのままレネーさんが差し出すブドウの粒を口に・・・・ズボッ!
うん??
どうやらレネーさん、目測を誤って指まで突っ込んでしまったようです。
思わず指も口に含んでしまいました。
「きゃあ!ロキュスさんごめんなさい!」
直ぐに指を口の中から出して下さったので大した影響はありませんでしたが、恥ずかしかったのかレネーさんは真っ赤なお顔になっています。
「いえ、お気になさらず・・・・」
一応ニッコリ笑顔になっておこう。うまく笑えていたらいいのですが。
その後気を取り直したレネーさんは、僕を次々と違う樹木に連れて行って下さり、その度に生っている実を食べさせて下さいました。
実際皮が無理な果物は近くに控えていたメイドさんがその度に切り分けて下さいました。
そして満足したのかスラちゃんが戻ってきて、
【ご主人様、こちらの果樹園は素晴らしいです。明日新たな眷属が果実酒を吐き出すでしょう。そして私も進化後に新たな眷属を生み出すべくまた地面へ潜ります事、ご了承願いたいのです。】
「分かったよスラちゃん。もう今から潜るのかい?」
【もう暫くは問題ございませんが、一体残していた分身が後を引き継ぎます。ご主人様をお護りせよ。】
スラちゃんそっくりなスライムがどこから現れたのか、いつの間にか目の前へ姿をあらわしていました。
後で知ったのですが、スラちゃんやアスワムちゃんは己の分身を、進化後は2体増やす事が出来る能力を得ていたのですけれど、進化前は偶然得られる事もあったとか。そして必要に迫られた場合に限り強制的に分身を1体設ける事も出来たようです。
僕が切られる日の前日にスラちゃんは不安を感じ分身を1体生み出していたとか。
その分身が僕を包み込み、さらにそれをスラちゃんが包み込んだとか。
その分身もスラちゃんが進化する時に取り込んだのかな?
そして進化前にもう1体分身を増やしていたみたい。
うーん、分身の事はよくわからないなあ。
眷属とはまた違うんだ?スラちゃんの場合、眷属スライムは何かに特化した能力なんだけど、分身はスラちゃんの能力を引き継いでいるのかな?
今まで居なかったしね。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,422
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる