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ロキュス・目覚める
第140話 これだけあれば
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商会用のカード発行は暫くかかるそうで、それならばちょっと外に行きたいと思い、
「あの、待っている間に少し出掛けてもいいでしょうか?」
するとギルド長さんとマルセルさんはそれぞれ、
「あ、はい、かまいません。」
「僕もギルド長と話をしたいし、多分2時間ぐらいで終わるだろうから、折角だしレネー王女とデートをして来るといい。」
で、デート?あ、レネーさんが真っ赤な顔になっている。でも僕が出掛けたいと思っている場所ってデートには向いていないと思うんだけどなあ。
「で、デート・・・・ロキュスさんとデート・・・・さ、い、逝きましょうロキュスさん!デートですからそ、そのて、手を繋いでもい、いいわよ。」
少し様子がおかしいレネーさん。
僕は思わずレネーさんの小さな手を見てしまいました。そのまま手を握り、
「ではレネーさん行きましょう!」
「え、ええ、ど、どうしてもとい、いうならし、仕方がないからつ、付き合ってあげてもい、いいわよ。」
何だか可愛い。
「是非ともお願いします。」
「わ、わかったわ。」
やっぱり可愛い。
「「「行ってらっしゃいませ!」」」
と、何だか沢山の人に見送られつつ、僕はとある場所へレネーさんと向かいました。
注:仲良く手を繋いで歩く2人。多くの人達が温かい目で見守っていた事実を2人は気付かない。
後に王都ノーテルマンスでしばしば見かける事になるのだが、皆一様に温かい目で見守ってく事になる。
時に不届き者も現れる事になるが、それはほんの少し後のお話。
・・・・
・・・
・・
・
【ノーテルマンス王都・教会】
「レネーさん、ここに寄りたいので少し待ってもらってもいいかな?」
「え?ここは教会よ?別に私も一緒に入って問題ないと思うから、一緒に行くわよ。」
「じゃあ一緒に行きましょう。」
僕はレネーさんと中へ入りました。
「ようこそ小さな紳士淑女のお方。本日は如何なさいましたか?」
若い女性が対応して下さいます。
「久しぶりに寄付をしに来ました。どうぞお納め下さい。」
僕はそう言ってカードを差し出します。
「まあそれはそれはありがとうございます。ではこちらにカードを置いて下さい。」
若い教会の女性はそう言って台を指して下さいました。
あの台の上にカードを置いて、金額を指定すれば、引き落としてくれるんですよね。
僕は早速カードを台の上へ置きました。
「はい、ありがとうございます。本日はいかほど寄進して下さるのでしょう。」
「あーええとその、カードの中を全額寄付出来ますか?」
「ええ勿論できますが、宜しいのですか?」
何て尊い子供だろうとこの時若い女性は思ったのだが、まさかカードの残金が限度目いっぱいになっているとは思わない。
「お金はまだ沢山ありますので、今日は持ち合わせたお金を全額でお願いします。」
因みにレネーも王女という事もあり、世間の常識からかけ離れた生活を送っているので、ロキュスが行おうとしてる異常性に気付かなかった。
「ロキュスさんって寄付が慣れているのね?私達の場合は司祭様かしら?司教様だったかしら。彼等が私達の所へやってきて、同じようにカードの中身全て寄付しているのと同じね!」
お金に困った事がないレネー。
ロキュスの行動を阻止する人はいなかった。
そしてロキュスが差し出したカードは残額が0になった。
若い女性もまさか小さな子供が100億近いお金をカードへ入れているとは予想すらしていなかったので、金額を確認する事すらしなかった。
そしてこの魔道具は寄付した金額に応じ、自動でポイントをカードへ付与するので、金額の多さに気付くのは2人が去って随分後になってからの事となる。
「流石ねロキュスさん。デートで寄付を最初に行うなんて。」
「そうかな。でも付き合ってくれてありがとうレネーさん。じゃあ次の場所へ行こうよ。」
「ええ、次こそはデートに相応しい場所をお願いしたいわね。」
「うん、そうしたい所だけど、冒険者ギルドへ行ってもいい?多分冒険者ギルドでも眷属達をレンタルしていたはずだから、お金が手に入ると思うんだ。」
「ええ、デートにお金は無くてもいいけれど、あったほうがいいものね。分かったわ!」
2人仲良く手を繋いで歩くその姿は、時間にして極僅かだったにもかかわらず、王都中で噂になっていった。
「あの、待っている間に少し出掛けてもいいでしょうか?」
するとギルド長さんとマルセルさんはそれぞれ、
「あ、はい、かまいません。」
「僕もギルド長と話をしたいし、多分2時間ぐらいで終わるだろうから、折角だしレネー王女とデートをして来るといい。」
で、デート?あ、レネーさんが真っ赤な顔になっている。でも僕が出掛けたいと思っている場所ってデートには向いていないと思うんだけどなあ。
「で、デート・・・・ロキュスさんとデート・・・・さ、い、逝きましょうロキュスさん!デートですからそ、そのて、手を繋いでもい、いいわよ。」
少し様子がおかしいレネーさん。
僕は思わずレネーさんの小さな手を見てしまいました。そのまま手を握り、
「ではレネーさん行きましょう!」
「え、ええ、ど、どうしてもとい、いうならし、仕方がないからつ、付き合ってあげてもい、いいわよ。」
何だか可愛い。
「是非ともお願いします。」
「わ、わかったわ。」
やっぱり可愛い。
「「「行ってらっしゃいませ!」」」
と、何だか沢山の人に見送られつつ、僕はとある場所へレネーさんと向かいました。
注:仲良く手を繋いで歩く2人。多くの人達が温かい目で見守っていた事実を2人は気付かない。
後に王都ノーテルマンスでしばしば見かける事になるのだが、皆一様に温かい目で見守ってく事になる。
時に不届き者も現れる事になるが、それはほんの少し後のお話。
・・・・
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【ノーテルマンス王都・教会】
「レネーさん、ここに寄りたいので少し待ってもらってもいいかな?」
「え?ここは教会よ?別に私も一緒に入って問題ないと思うから、一緒に行くわよ。」
「じゃあ一緒に行きましょう。」
僕はレネーさんと中へ入りました。
「ようこそ小さな紳士淑女のお方。本日は如何なさいましたか?」
若い女性が対応して下さいます。
「久しぶりに寄付をしに来ました。どうぞお納め下さい。」
僕はそう言ってカードを差し出します。
「まあそれはそれはありがとうございます。ではこちらにカードを置いて下さい。」
若い教会の女性はそう言って台を指して下さいました。
あの台の上にカードを置いて、金額を指定すれば、引き落としてくれるんですよね。
僕は早速カードを台の上へ置きました。
「はい、ありがとうございます。本日はいかほど寄進して下さるのでしょう。」
「あーええとその、カードの中を全額寄付出来ますか?」
「ええ勿論できますが、宜しいのですか?」
何て尊い子供だろうとこの時若い女性は思ったのだが、まさかカードの残金が限度目いっぱいになっているとは思わない。
「お金はまだ沢山ありますので、今日は持ち合わせたお金を全額でお願いします。」
因みにレネーも王女という事もあり、世間の常識からかけ離れた生活を送っているので、ロキュスが行おうとしてる異常性に気付かなかった。
「ロキュスさんって寄付が慣れているのね?私達の場合は司祭様かしら?司教様だったかしら。彼等が私達の所へやってきて、同じようにカードの中身全て寄付しているのと同じね!」
お金に困った事がないレネー。
ロキュスの行動を阻止する人はいなかった。
そしてロキュスが差し出したカードは残額が0になった。
若い女性もまさか小さな子供が100億近いお金をカードへ入れているとは予想すらしていなかったので、金額を確認する事すらしなかった。
そしてこの魔道具は寄付した金額に応じ、自動でポイントをカードへ付与するので、金額の多さに気付くのは2人が去って随分後になってからの事となる。
「流石ねロキュスさん。デートで寄付を最初に行うなんて。」
「そうかな。でも付き合ってくれてありがとうレネーさん。じゃあ次の場所へ行こうよ。」
「ええ、次こそはデートに相応しい場所をお願いしたいわね。」
「うん、そうしたい所だけど、冒険者ギルドへ行ってもいい?多分冒険者ギルドでも眷属達をレンタルしていたはずだから、お金が手に入ると思うんだ。」
「ええ、デートにお金は無くてもいいけれど、あったほうがいいものね。分かったわ!」
2人仲良く手を繋いで歩くその姿は、時間にして極僅かだったにもかかわらず、王都中で噂になっていった。
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