レンタル従魔始めました!

よっしぃ

文字の大きさ
上 下
142 / 200
ロキュス・目覚める

第142話 大騒ぎになったそうです

しおりを挟む
 僕とレネーさんが去った後の冒険者ギルド。

「あ、あれ?ここに小さな冒険者2名がいませんでしたか?」

 ロキュスのカードを自分では手に負えないとギルド長に応援を頼みに席を離れていた受付嬢。
 戻って見れば2人はおらず、居合わせた冒険者・・・・1人は昼前なのに既に出来上がっている・・・・に声を掛けてみた。
「さっきこのバカのせいでどっかへ行っちゃったわ。ごめんね。」
「え、ええ!そ、それはとんでもない事ですよ!事件ですよ!ばれたら陛下がすっ飛んでくるレベルの事件ですよ!」

 何て大げさな、と思った女性の冒険者・・・・酔っ払いを何とかしようとしていたのが彼女だ・・・・だが、何故陛下?そう思い聞いてみる事に。
「ねえ、そんな気安く陛下の名を出してはいけないわよ。」
「ななななん何て事を!か、彼の事を知らないんですか?私もカードの名前を見るまで気が付きませんでしたから人の事は言えませんけれど。彼はかのロキュス氏ですよ?」
「ロキュス氏?どう見ても10歳前後だった上に、同伴していたのもまだ10代前半の少女じゃないか。どう見ても2人は子供だよ。それにロキュスって名前もありふれているし、しかし有名なロキュス氏はかれこれ15年前に行方不明になっているし、見つかっても20代半ばの青年のはずよ。何を言っているのだか。」

 既に15年ぶりにロキュスが発見されている事は国中の民が知っているが、15年の間ロキュスの時が止まって、あるいは成長していない事実は一般的には知られていない。それに彼女達は最近ダンジョンから戻ったばかりで詳細を知らない。
だから彼女がそう認識するのも仕方がない事なのだった。

「あの、これはまだ一般的は知られていないのですが・・・・」

 何故か受付嬢は女性の冒険者に説明をした。
「え?そんな事ってあるのか?おい、何て約束をしたんだ!仕方がない。あんたのしりぬぐいはこれ以上できない。パーティーはたった今解散だ。」
「はあ?おい何を言っているんだマデロン!」
「いつまで酔っぱらっているんだ・・・・ハンスさん。たった今パーティーを解散したからもう他人だ。馬鹿な事をしたもんだ。私等にできる事はこれ以上事態を悪化させない事だ。万が一フェンリルをテイムしに行ったロキュス殿に何かあってみろ!それに先ほどの少年がロキュス殿であれば、隣に居たのはレネー王女だ!ああ何て事!本当に陛下がすっ飛んでくる事件じゃないか!」

 この後ロキュスとレネーが帰ってくるまでギルド内は大騒ぎだった・・・・

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・
「天ちゃん、本当にフェンリルの居る場所ってわかるの?」
【我が主は運がいい。つい先日見かけた。彼女は出産間近で身動きが出来ぬのだ。テイムするのであれば今を逃す手はない。】

 え?子供を産む直前の魔獣をテイムしちゃうの?お腹の子に影響はないのかな?
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

異世界を救え~善なる8人の転生者の中に1人の偽善者が紡ぐ世界~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:7

異世界じゃスローライフはままならない~聖獣の主人は島育ち~

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:646pt お気に入り:8,712

世界神様、サービスしすぎじゃないですか?

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:12,227pt お気に入り:2,210

異世界無双したい

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:0

神の子

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:21pt お気に入り:3

異世界召喚された俺は余分な子でした

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:227pt お気に入り:1,752

処理中です...